ワシントンDCと、ワシントンDCの大学を知ろう

ワシントンDCはアメリカ合衆国の首都で、ホワイトハウス(大統領官邸)、連邦議会、最高裁判所など、アメリカの国家機関が集中している政治の中心地です。

アメリカ東海岸に位置し、メリーランド州とバージニア州に隣接するとても小さな区域です。面積は八王子市よりもちょっと小さいくらいだそうです。

その小さなエリアに、世界有数の名門大学や個性的な大学が点在しています。留学先としても、とても魅力的なエリアです。とくにアメリカに留学して政治学やジャーナリズムを学びたい人は、ぜひワシントンDCに目を向けてほしいと思います。

それではワシントンDCと、ワシントンDCの大学について解説しましょう。


ワシントン DC


もくじ

1.ワシントンDCの特徴
 1-1.アメリカ政治の中心地
 1-2.観光地としても有名
 1-3.四季があるのも特徴
2.ワシントンDCの大学
 2-1.ジョージタウン大学
 2-2.ジョージ・ワシントン大学
 2-3.アメリカン大学
 2-4.ワシントンDCの個性的な大学

1. ワシントンDCの特徴


ワシントンDCの景観

ワシントンDCの景観


ワシントンDCは、西海岸にあるワシントン州と間違われることがありますが、正式名称は「コロンビア特別区」(District of Columbia)といいます。ただ、この名称で呼ばれることはほとんどなく、アメリカ人は単に「DC」とか「Washington DC」といいます(ワシントン州のことは、「Washington」や「Washington State」といいます)。

現在アメリカには50の州がありますが、ワシントンDCはどの州にも属さない「特別区」で、連邦政府によって直接管理される連邦直轄地として位置づけられています。



1-1.アメリカ政治の中心地


ホワイトハウス

ホワイトハウス


ワシントンDCは、アメリカ独立戦争後に首都として計画的に設計された都市で、碁盤目状に整備されているため、整然とした印象を抱きます。

建物の高さを法律で規制していて、大都市にしては高層ビルがなく、空が広いのも特徴です。「摩天楼」と呼ばれる超高層ビル群が有名なマンハッタンとは対照的です。

ホワイトハウスや連邦議会議事堂の白く重厚な建物は、澄みわたる広い空によく映え、大国のイメージ戦略に一役買っているのではないかと思います。

ワシントンDCには、連邦政府機関や省庁、世界各国の大使館、国際機関、シンクタンクなどの政策研究所が立ち並び、政治の中心地として知られています。また歴史的モニュメントや世界でもトップクラスの博物館や美術館もたくさんあり、世界有数の観光地としても人気です。



1-2.観光地としても有名


リンカーン記念堂

リンカーン記念堂



街の中心地には、ナショナル・モールと呼ばれるエリアがあります。大きなドーム型の屋根をもつ連邦議会議事堂から、西に約3キロにわたって真っ直ぐ延びるエリアです。

このナショナル・モールやその周りには、リンカーン記念館、ワシントンモニュメント、第二次世界大戦記念碑、スミソニアン博物館やナショナル・ギャラリーをはじめとする数多くの博物館、美術館があり、ワシントンDCに来たらだれもが訪れる観光名所です。博物館や美術館のほとんどは入場無料! お金を節約したい留学生にはありがたいですね!



1-3.四季があるのも特徴


ワシントンDCは、日本のように四季がはっきりしていて、夏は高温多湿で30度を超える日が多いのに対し、冬の寒さは東京より厳しく、雪も降り、氷点下になる日もあります。

またワシントンDCには、ポトマック河畔に日本から送られた約3,000本の桜並木があり、春になると盛大な「桜まつり」が開催され、毎年多くの観光客が「お花見」に集まることで有名です。

2016年時点のワシントンDCの人口は約68万人ですが、「生まれも育ちもワシントンDC!」という生粋のDC出身者はこの数字よりかなり少なくなるはずです。筆者は隣接するバージニア州に5年間住んでいましたが、「ワシントンDC出身です」という人には会ったことがありません。学生にしろ、社会人にしろ、一時的に住んでいるという人が多いのではないでしょうか。



2.ワシントンDCの大学


ワシントンDCの地下鉄駅のサイン

ワシントンDCの地下鉄駅のサイン


アメリカの首都に留学するメリットはたくさんあります。まず、なんといっても、政治や国際関係を学びたい人にはうってつけの街です。

ワシントンDCは、アメリカ国内の政治だけでなく国際政治の中心地でもあります。アメリカ政府系機関だけでなく、170以上の大使館、世界的に名高い公共政策の研究所や世界銀行などの国際機関が集まっています。

政治学や国際関係学の分野で世界トップレベルのプログラムをもつ大学もあり、将来、世界中の政策コミュニティで影響力を発揮できるリーダーを育てるために、大学は多種多様な機会を提供しています。

その好立地を生かして政府系機関やNPOでインターンする学生もたくさんいます。インターンシップには、もちろん留学生も参加できます。政治団体や国際機関が主催するイベントに参加したり、大学内で著名なスピーカーの話を聞く機会もあるでしょう。国際政治の舞台を間近に体感できるのは首都ならではです。ただ、大学内外で毎日のようにさまざまなイベントあるので、うまく取捨選択しなければオーバーワークになりかねず、その点は要注意です。

また、ワシントンDCやその近郊は、地下鉄、バスなどの公共交通機関が発達しているため、車社会のアメリカで、車がなくても生活できる数少ない街であることも留学生にとってはうれしい点です。ワシントンDC近郊には、首都の空の玄関口でもあるワシントン・ナショナル空港やダレス国際空港があり、日本からも直行便が飛んでいます。アメリカ国内の主要都市や日本からのアクセスが抜群で、移動がしやすく便利です。

全米各地・世界各国から人がやってくるので、留学生も多く、「よそ者ではない」と感じられる点もメリットです。

とはいえ、都会なだけに、住居費や生活費は高くなります。周りに何もない物価の安い田舎とは違い、どうしても費用はかさむので、それは考慮すべき点です。また、中~大規模の大学が多いため、面倒見のよい小規模な大学と比べると、手厚いケアは期待できないという面もあります。大学生として留学するよりも、大学院生として留学するほうが望ましいという場合もあるでしょう。

では、アメリカの首都ワシントンDCにある大学をいくつか紹介しましょう。



2-1.ジョージタウン大学


ジョージタウン大学

ジョージタウン大学



ジョージタウン大学(Georgetown University)は、ビル・クリントン元大統領をはじめ、多くの政治家を輩出している全米でも指折りの名門大学です。1789年に創立された全米初のカトリック系私立大学で、US Newsの総合大学ランキングの上位常連です。

キャンパスは、ワシントンDC中心部のホワイトハウスから車で10分もかからない街の北西側、ポトマック川を望むジョージタウンという地区にあります。ジョージタウン地区は、アカデミックな空気が漂う大学街で、政界や財界で活躍する多くの著名人が住む高級住宅地としても知られています。

数多くある専攻の中でも、とくに政治学や国際関係学においては世界屈指のレベルを誇ります。元外交官や、世界銀行、国連などの国際機関、ホワイトハウスなどで実務経験がある教授・教員が多いことも特徴です。

アメリカの大学では、学生一人ひとりに必ずアカデミックアドバイザーがついて、履修する科目に関して相談にのってくれますが、ジョージタウン大学では、このアカデミックアドバイザーのほかに、ピアアドバイザー(Peer Advisor)といって、先輩の学生アドバイザーが新入生をサポートしてくれます。



2-2.ジョージ・ワシントン大学


ジョージ・ワシントンの銅像

ジョージ・ワシントンの銅像


ジョージ・ワシントン大学(George Washington University)は、初代アメリカ合衆国大統領ジョージ・ワシントンの「偉大なる首都に偉大なる大学を」という遺志により、1821に創立された歴史ある私立大学です。ワシントンDCにある最大規模の大学です。

ワシントンDCとその近郊に3つのキャンパスをもち、DC中心部にあるメインキャンパスはホワイトハウスから4ブロックという近距離に位置します。メインキャンパスのすぐ隣には、世界銀行、国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行、アメリカ合衆国国務省(外務省)など、金融政策や外交政策の専門機関が立ち並び、国際政治を肌で感じられるのはこの大学の大きな強みです。

ジョージタウン大学と同様、政治学や国際関係学の分野は世界的に高く評価されています。学生は、教室で学ぶアカデミックな知識を、いかに実践的なスキルとして活かすか、リサーチやインターンシップを通して学びます。

就職サポートに力を入れていて、学生がやりたいことを明確にするためのサポートやコーチングを行い、特定の業界に精通したキャリアコーチがインターンシップや就職活動のアドバイスをします。近隣の政府関連機関や国際機関、NPOでインターンをする学生も多く、大学生の70%以上が卒業までに何らかのインターンシップを経験します。



2-3.アメリカン大学


アメリカン大学

アメリカン大学



アメリカン大学(American University)は、ワシントンDCの北西部の住宅地、テンリータウンという地区にあります。1893年に創立された名門私立大学で、ジョージタウン大学、ジョージ・ワシントン大学とあわせて、アメリカ首都の3大学と呼ばれています。

首都という立地から、他の2大学と同じく、国際関係学、政治学の分野では評価が高く、世界トップレベルです。その中でも、アメリカン大学は国際理解を深めることにとくに力を入れ、国際関係学の分野で名を馳せています。

多様性を重んじる学風で知られ、国際化にも力を入れています。約7割の学生が卒業までに海外に留学しています。

また、アメリカン大学にはインターナショナル・アクセレレーター・プログラム(International Accelerator Program)という留学生のために作られた特別プログラムがあります。このプログラムを使って入学すると、最初の1年間はアメリカの大学システムや生活に慣れるように、さまざまなアドバイスや特別サポートを受けながら過ごせる、というものです。

たとえば、授業の受けかた、履修科目の選択方法、進路について細かいアドバイスを受けたり、留学生をターゲットにした特別な授業に出たり、英語や生活面でのサポートを受けたり、という具合です。

面倒見のよい小規模大学では、このようなサポートは当たり前かもしれませんが、都市型の規模の大きい大学では、学生への対応は事務的で不親切なこともあるので、留学生にとってはとてもありがたいプログラムです。ハイレベルな都市型大学で、右も左もわからないまま埋もれてしまうことなくスタートを切るには、このようなプログラムを利用するのもよいと思います。



2-4.ワシントンDCの個性的な大学


ワシントンDCには、首都3大学のほかにも、個性的な大学があります。まとめて簡単に紹介しましょう。

アメリカには、Historically Black Colleges and Universities(通称HBCU)といって、黒人への大学教育を目的に設立された大学がいくつもあります。

その中でも、ワシントンDCにあるハワード大学(Howard University)は、全米屈指の歴史ある名門HBCUで、数多くの黒人リーダーを輩出しています。2016年の卒業式では、バラク・オバマ元大統領が卒業生に向けてスピーチをしました。

世界トップクラスの博物館や美術館が数多くあるワシントンDCは、美術などの芸術分野や歴史を学びたい学生にとっても魅力のある街です。かつてDCにあった芸術専門大学のコーコラン美術大学は、2014年にジョージ・ワシントン大学に吸収合併されましたが、現在も、若い芸術家を育てることに力を注いでいます。

ほかにも聴覚障害者のための大学と知られるギローデット大学(Gallaudet University)や、米国ローマンカトリック司教によって設立されたアメリカ・カトリック大学(The Catholic University of America)など、個性のある大学があります。

魅力たっぷりのワシントンDC。ぜひ留学先として検討してみてください!

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