アメリカ留学 全米50州ガイド
ミシガン州とその大学の魅力

「五大湖の州」(The Great Lake State)という愛称があるミシガン州は、その名の通り、五大湖のうち4つの湖に接しており、1万以上の島をもっています。

ミシガン州
ミシガン州の位置

「ミシガン」の名も先住民の言葉の「大きな湖」に由来します。世界で唯一、水上を走る郵便局があり、専用の郵便番号もついています。

地理的には、大きく「アッパー半島」と「ロウアー半島」とに分けられ、この両半島をつなぐマキナック橋は世界有数の長さを誇ります。湖岸線の長さは5,000キロ以上にのぼります。

教育レベルは高く、州立・私立ともにすぐれた大学がいくつもあります。
そんなミシガン州と、ミシガン州の大学について解説しましょう。



1.ミシガン州を代表する都市デトロイト

デトロイトの街

ミシガン州最大の都市がデトロイトです。アメリカで9位の規模を誇ります。

1-1.自動車の街として発展

デトロイトは、GM(ジェネラルモーターズ)や、マスタングというスポーツカーで有名なフォードなど、アメリカを代表する自動車メーカーがその本拠地を置いています。

この地の自動車産業は19世紀後半に勃興し、ヘンリー・フォードによる大量生産化によって世界一の自動車の街として発展してきました。1979年の第二次オイルショックを機にコンパクトな日本車に人気が出て、デトロイトは日米自動車競争の舞台として脚光を浴びました。

人気自動車メーカーがそろう北米国際オートショーが毎年開催されていることもあって、現在もデトロイトには、自動車企業に勤務する日本人が出張・赴任しています。そのため、デトロイトは日本の中部国際空港(トヨタ自動車に近い)へ直行便が飛ぶアメリカ唯一の空港となっています。

国内外での競争による自動車産業の縮小に応じてデトロイトの街全体も小さくなったともいわれますが、デトロイトはいまでもアメリカの自動車産業の中心地です。

1-2.観光地としてのデトロイトの魅力

デトロイトは、観光地としての魅力も放っています。

たとえば、GMの本社ビルは、同社が所有する7つの高層ビルからなるルネサンスセンターというデトロイトのダウンタウンにあり、ショッピングや食事が楽しめる観光施設として有名です。

また、グリークタウンというダウンタウン近くの一角では、ギリシャ料理が堪能できるレストラン、ギリシャに関連したおみやげ屋さんや、音楽を楽しめるバー、カジノなどがあり、大人気の観光スポットとなっています。

ミシガン州のほとんどの黒人が住んでいるといってもいいデトロイトでは、ジャズやモータウンなど、独特の音楽文化をつくりあげています。

2.大学街アナーバー

アナーバーのダウンタウン

ミシガン州でもう1つの有名な街が、アナーバーです。

もちろん、その理由は州立大学としては世界、トップクラスの大学であるミシガン大学アナーバー校(University of Michigan, Ann Arbor)の存在です。

ミシガン大学アナーバー校は、すぐれた州立大学の総称である「パブリックアイビー」の筆頭に挙げられる大学の一つですが、その魅力は学力面に限られません。

強豪校ばかりが加盟するインカレスポーツリーグ「ビッグ10」に所属し、「ウォルバリン(クズリという動物がマスコット)」の愛称で親しまれるミシガン大学のアメリカンフットボールチームは、州民からとても愛されています。ライバルのオハイオ州立大学との試合は、毎年、全米で盛り上がります。

ミシガン大学のカラーはネイビーと黄色で、アナーバー周辺、または州全体でもネイビーと黄色の服を来ているミシガン大学ファンや卒業生がたくさん見られます。

3.大学愛が強いランシング&イーストランシング

大学愛ということでいえば、アナーバーに負けていないのが、ランシングおよびイーストランシングです。

ランシングはミシガン州の州都で、州の政治経済を統治する重要な街です。

そこから15分ほど離れたイーストランシングには、ミシガン州立大学(Michigan State University)があります。この大学もやはり「ビッグ10」に所属する強豪スポーツ校です。「スパルタンズ」という愛称で親しまれていて、ギリシャ神話から飛び出したような戦士のマスコットが有名です。大学カラーの緑を来ていれば、ミシガン州立大学ファンだということがすぐわかります。

4.牧歌的でのんびりした北部

ミシガン州は全体的には牧歌的で美しい州です。北に行くほど牧草地が広がり、牛がのんびり草を食べています。州民は白人が中心です。

また、ミシガン州はイリノイ州のシカゴなどへのアクセスがとてもよく、勉強の息抜きや春休みなどに、小旅行をするにも便利です。

5.ミシガン州の大学

ミシガン州には、州立・私立ともにすぐれた大学がたくさんあります。

5-1.ミシガン大学アナーバー校

ミシガン大学アナーバー校

まず州立大学の筆頭として、ミシガン大学アナーバー校があります。公立大学として、全米で最も長い歴史を誇ります。

アナーバーはミシガン大学の学生のためだけにあるような大学街で、学生が勉強に励むにも、息抜きするにも最適な環境が整っています。

日本で知名度の高いカリフォルニア大学バークレー校やロサンゼルス校(UCLA)と同等レベルの名門州立大学で、ビジネスや工学の分野はとくに評価が高く、マネジメント学の分野では全米1位ともいわれます。

また、研究に主軸を置いた、いわゆる「リサーチ型」の総合大学にもかかわらず、学士課程の教育にも力を入れていることで知られています。留学生が多く、いろいろな国から来た学生と出会うことができます。

5-2.ミシガン州立大学

ミシガン州立大学も、決してレベルが低いわけではありません。やはりビジネスや工学系の分野に強く、サプライチェーン・マネジメントはとくに高い評価を得ています。

4万人前後の学生をかかえるマンモス大学で、キャンパスをかまえるイーストランシング市も大学街として知られています。「パーティ大学」としても有名です。

5-3.中堅の州立大学

セントラルミシガン大学

ミシガン州には、たくさんの魅力的な「中堅」州立大学があります。

たとえばデトロイトにあるウェイン州立大学(Wayne State University)は、研究と教育どちらにもフォーカスした中堅大学です。ただデトロイトは、エリアによっては治安に難があるので、気をつけたいところです。

セントラルミシガン大学(Central Michigan University)はマウントプレザントというのどかな田舎にあります。四季の移り変わりがとても美しいところです。

イースタンミシガン大学(Eastern Michigan University)は州南東部のイプシランティという町に位置しています。ピザチェーン店のドミノピザは、イースタンミシガン大学の学生にピザを届けるために、この町で生まれました。

5-4.カラマズー・カレッジ

カラマズー・カレッジ

古くは永井荷風が学んだこともあるカラマズー・カレッジ(Kalamazoo College)は、学生数が1,500人ほどの小さなリベラルアーツ・カレッジです。K Planという、インターンシップと論文作成、留学プログラムを組み合わせたカリキュラムに定評があります。8割以上の学生が留学を経験していて、その留学プログラムは全米的にも高く評価されています。アメリカではめずらしい3学期制の大学で、1学期は10週間という短期決戦です。スポーツの強豪校でもあります。

5-5.ホープ・カレッジ

学生数がおよそ3,300人のホープ・カレッジ(Hope College)は、オランダからの移民たちによって開拓されたHolland(オランダという意味)という町にあります。150年以上の歴史を誇り、キリスト教の理念を大切にしています。キャンパスの美しさでも知られます。

ほかにも、アルビオン・カレッジ(Albion College)コンコーディア大学(Concordia University)カルヴァン・カレッジ(Calvin College)など、伝統的なリベラルアーツ教育を守り抜いている大学があります。

ミシガン州を代表する大学は、やはりミシガン大学アナーバー校ではありますが、小さなリベラルアーツ・カレッジにもすぐれた大学がいくつもあり、全体としてミシガン州を教育レベルの高い州に押し上げています。留学先としてもバラエティに富んだ魅力がある州です。


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