アメリカ留学 全米50州ガイド
アリゾナ州とその大学の魅力|グランドキャニオンと2つの名門州立大学

世界遺産グランドキャニオンで知られるアリゾナ州は、雄大な自然と晴天率の高さが魅力のアメリカ留学先です。

アリゾナ州立大学とアリゾナ大学という2つの有力州立大学があり、研究分野での評価も高まっています。

アリゾナ州
アリゾナ州の位置

「グランドキャニオンの州」というニックネーム通り、世界的に有名な世界遺産グランドキャニオンがあるのが、「アリゾナ州です。南はメキシコに接し、そのほかカリフォルニア州、ユタ州、ニューメキシコ州、ネバダ州に隣接しています。

アリゾナ州と聞いて、みなさんはどんなイメージを抱きますか? やはりグランドキャニオンに代表される大自然を連想する人が多いでしょうか。アリゾナ州と、アリゾナ州の大学について詳しく見てみることにしましょう。



1.アリゾナ州とは?――グランドキャニオンで知られる自然豊かな州

まずはアリゾナ州の特徴を見てみましょう。


1-1.アリゾナ州の成り立ち――先住民の文化と多様な人種構成


セドナの町

セドナの町

アリゾナ州は、1912年に48番目の州としてアメリカ合衆国に加わりました。全米で6番目に大きい州で、その面積はニューイングランド地方をしのぎます。

アリゾナ州はグランドキャニオンに代表されるような渓谷と砂漠が特徴の州で、サボテンのような乾生植物が豊富です。とはいえ森林も多く、総じて自然が豊かな州です。

基本的に砂漠気候のアリゾナ州は、夏は気温が非常に上がり、飛行機が欠航するほど暑くなることもあります。

カリフォルニア州に次いでアメリカ先住民の人口が多い州で、中でもセドナは「アメリカ先住民の聖地」と呼ばれ、癒しのスポットとして世界から旅行者が訪れています。インディアン居留地の面積の割合はどの州よりも大きく、グランドキャニオンに居住している部族もいます。

メキシコに近いことから、近年ではスペイン語を話し、ラテンアメリカ系の血を引くヒスパニック系の人口が著しく増えています。現在も白人が大半を占めていますが、フェニックス、ツーソンをはじめとした地域によってはスペイン語が日常的に聞こえてくる場所もあります。

アリゾナ州はもともと、銅と綿花の生産が盛んでしたが、現在はハイテク産業なども栄えています。


1-2.グランドキャニオン――アメリカ留学中に一度は訪れたい世界遺産

グランドキャニオン

グランドキャニオン

アリゾナ州は、1年のうち300日以上が晴天に恵まれるため、避寒地として、また別荘地として人気があります。

アメリカで最も名高い国立公園といえるグランドキャニオン国立公園から1時間半ほど南西へ行ったところには、メテオクレーターと呼ばれる、数万年前に落下してきたといわれる隕石の跡があり、観光スポットとして人気があります。

グランドキャニオンまでは、ネバダ州のラスベガスからもヘリコプターで行くツアーなどが出ており、州内外から旅行者が訪れる州となっています。日本からの旅行者もたくさんいます。アメリカに留学したら、1度は訪れたいのがグランドキャニオンです


メテオクレーター

メテオクレーター


2.州都フェニックス――ハイテク産業と日系企業が集まる南西部の中心都市

フェニックス

フェニックス

州都でありアリゾナ州の最大の都市はフェニックスです。

近年は広大で安価な土地を利用して、カリフォルニア州から半導体などのハイテク産業が参入してきていて、アメリカ南西部を代表する大都市の1つとなっています。

営利大学であるフェニックス大学(University of Phoenix)もここに本拠地を置いています。全米で最大規模のオンライン大学です。

フェニックス近郊には日系企業も多く進出しており、アリゾナ州に進出している企業数を国別に見ると日本が1位になったこともあります。そのため日本人も多く住んでいて、駐在員の子どものための日本語学校や日本食レストランなどもたくさんあります。

フェニックスを本拠地としたプロスポーツチームも多くあり、スポーツ産業を盛り上げています。野球リーグ(MLB)にはアリゾナ・ダイアモンド・バックスがあり、アメリカン・フットボールリーグのリーグ(NFL)にはアリゾナ・カーディナルス、バスケットボールリーグ(NBA)にはフェニックス・サンズがあります。そのほかにも女子バスケやアイスホッケーのチームがあります。


3.アリゾナ州の大学について――2つの有力州立大学を比較

アリゾナ州を代表する大学を紹介しましょう。


3-1.アリゾナ州立大学――全米屈指のマンモス校で評価急上昇

アリゾナ州の大学の顔ともいえるのがアリゾナ州立大学(Arizona State University)です。

以前は、次に挙げるアリゾナ大学よりも少しだけ低いランクでしたが、近年は「最も革新的な大学」ランキングなどで高い評価を受け、存在感を増している大学です。メインキャンパスはフェニックス市のダウンタウンから車で15分ほどのテンピという町にあり、6万人以上の学生が学ぶ全米屈指のマンモス校です。

ビジネス、工学、教育学、ロースクール(法科大学院)など数多くの分野で高い評価を受けています。日本語を学ぶプログラムもあり、日本の国立大学などと提携して交流を図っています。

アリゾナ州立大学はまた、スポーツの強豪校としても有名です。Big 12という強豪大学ばかりが競うリーグに所属しており、試合は全米に放映されています。

アリゾナ州立大学は、大型の研究型大学としては授業料は全米平均並みに抑えられています。


3-2.アリゾナ大学――大学院レベルのリサーチに定評のある州立大学

アリゾナ大学

アリゾナ大学

アリゾナ州を代表するもう1つの州立大学がアリゾナ大学(The University of Arizona)です。メキシコとの国境から車で1時間ほどのツーソンにキャンパスをかまえます。ツーソンは、大学街として知られているほかに、エレクトロニクス産業の中心地としても有名です。

以前はアリゾナ州でトップの評価を受けていましたが、近年はイノベーション分野を中心にアリゾナ州立大学が存在感を高めています。それでも、総合的には全米を代表するトップ大学という位置づけは変わりません。ビジネス、生物学、健康科学などが人気の専攻分野です。メキシコに近いこともあって、ヒスパニック系の学生が多いという特徴もあります。

とくに大学院レベルのプロフェッショナルスクール(ビジネススクール、ロースクール、メディカルスクール)は高い評価を受けています。いわゆる「研究型」の総合大学です。

アリゾナ州立大学と同じく、Big 12という強豪スポーツリーグに所属し、毎年アメフトの試合などが全米に放送されています。スタジアムは56,000人以上を収容できます。


アリゾナ州は、アリゾナ州立大学とアリゾナ大学という2つの州立総合大学を筆頭に、地域に根ざした州立大学やコミュニティ・カレッジ(二年制の公立大学)がいくつかある程度で、留学先としてはあまり目が向きにくいかもしれません。

アリゾナ州立大学にしてもアリゾナ大学にしても、とくに評価が高いのは大学院レベルのリサーチで、大学生への教育という観点からすると、やや規模が大きすぎてきめ細かな指導を得にくいという欠点もあります。

とはいえ、アリゾナ州の雄大な大自然は、一見の価値があります。自然科学の分野を大学院で学ぶのであれば、アリゾナ州の大学は魅力があるでしょう。


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