テネシー州と、テネシー州の大学を知ろう


テネシー州はアメリカ合衆国の南東部にあり、北はバージニア州とケンタッキー州、東はノースカロライナ州、西はアーカンソー州とミズーリ州、南はジョージア州、アラバマ州とミシシッピ州の、合計8つの異なる州と接する、東西に細長い形をした州です。

日本では考えられないかもしれませんが、東西に細長いため、州内に2つの時間帯があります。面積は北海道の1.3倍ほどで、国勢調査局によると、全米で36番目の広さです。

そんなテネシー州にはどんな大学があるのでしょうか。詳しく紹介していきましょう。



テネシー州

もくじ

1.テネシー州とは
 1-1.音楽の州
 1-2.サザン・ホスピタリティ
 1-3.テネシー州の地理
 1-4.南北戦争の舞台として

2.テネシー州の主要都市
 2-1.ナッシュビル
 2-2.メンフィス

3.テネシー州の大学について
 3-1.バンダービルト大学
 3-2.テネシー大学ノックスビル校
 3-3.スワニー サウス大学
 3-4.ベルモント大学
 3-5.フィスク大学
 3-6.ローズ・カレッジ
4.テネシー州に留学するメリット




1.テネシー州とは


まずはテネシー州の特徴について、筆者自身の経験も踏まえて述べてみたいと思います。




1-1.音楽の州


エルヴィス・プレスリーの邸宅「グレイスランド」のサイン

エルヴィス・プレスリーの邸宅「グレイスランド」のサイン



テネシー州と聞いて、どんなイメージが沸きますか?

音楽好きのかたならすぐにピンと来るかもしれません。というのも、州都ナッシュビルはカントリー・ミュージックを始めとするアメリカ音楽の聖地「ミュージック・シティ」、州第2の都市メンフィスは「ブルースの本拠地(Home of the Blues)」、「ロックンロールの発祥地(Birthplace of Rock’n Roll)」というニックネームが付いています。

海外テレビドラマが好きなかたなら、カントリー音楽界を舞台にした「ナッシュビル」をご覧になって、ナッシュビルの街並みを思い浮かべるかもしれませんね。




1-2.サザン・ホスピタリティ


昔ながらの南部の家並み

昔ながらの南部の家並み



そういう私も、州都ナッシュビルに仕事で派遣されるまで、テネシー州がアメリカのどこにあるのか、さらにいえばナッシュビルがアメリカにあることさえ知りませんでした!

2年間ナッシュビルで生活した経験から、「テネシー州ってどんなところ?」という質問に対して真っ先に私の頭に浮かぶのは、「サザン・ホスピタリティ」、つまり「アメリカ南部のおもてなしの心」です。

南部の人々は、街中を散策中に気さくに声をかけてくれたり、自宅に招いてくれたり、とても親切で、「古きよきアメリカここにあり」という印象が強いです。




1-3.テネシー州の地理


チャタヌーガの町

チャタヌーガの町



テネシー州は日本のように四季があり、州東部の山岳地帯を除いては、年間を通して温暖で過ごしやすい気候です

その温暖な気候のため、植物の生育期間が長く、全米のアレルギー患者が住むワースト都市ランキングにおいて、メンフィス、ノックスビル、チャタヌーガは上位常連の都市となっています。

また、温暖な気候とはいえ、冬には雪も積もります。州民はあまり雪に慣れていない様子で、雪が積もった日はタクシーが走っていなかったり(ようやく見つけたタクシーは雪慣れしているニューヨーク出身ドライバーでした!)、高速道路で多くの事故を目撃したりしましたので、冬の運転には十分注意が必要ですね。  

テネシー州の93%はいわゆる田舎で、残り7%の都市部に州住民の約6割が住んでいるといわれています。州内は自然が豊かで、ユネスコの世界遺産に登録されているグレートスモーキー山脈国立公園があり、ノースカロライナ州にまたがる20万ヘクタールを超える面積を誇る園内では、山々の圧巻な景色だけでなく多彩な動植物や野生動物などに出会えます。




1-4.南北戦争の舞台として



テネシー州は、アメリカの歴史好きのかたには見逃せない観光地でもあります。

国を二分した南北戦争中、軍需資材の製造拠点で、交通の要衝であったテネシー州は戦略上需要な位置を占めていたこともあり、多くの激戦により壊滅的な損害を受けた州の1つといわれています。

また、アフリカ系住民に対する人種差別の解消と公民権の適用を求めた公民権運動においても、テネシー州は重要な役割を果たしました。





2.テネシー州の主要都市



テネシー州の人口は665万人ほどです(国勢調査局2016年予測)。これは東京都の人口の3分の2ほどです。そんなテネシー州の主要都市を紹介しましょう。




2-1.ナッシュビル


ナッシュビルのダウンタウン

ナッシュビルのダウンタウン



テネシー州の州都は、州の中北部に位置するナッシュビルです。人口最大都市も同じくナッシュビルで、長年州最大都市の座を守ってきたメンフィスを2016年に追い抜きました。ナッシュビルは近年アメリカ国内で急成長を遂げている都市の1つです。

ミュージック・シティ」というニックネームをもつナッシュビルには、かつて多くのレコード会社や録音スタジオが立ち並んだミュージック・ロウがあり、デビュー前のテイラー・スウィフトがデモテープを持ち込んだのもここでした。

また、ナッシュビルは多くの移民を受け入れています。全米最大のクルド人のコミュニティがあるのもその一例です。




2-2.メンフィス


ミシシッピ川からメンフィスを望む

ミシシッピ川からメンフィスを望む



テネシー州第2の都市メンフィスは、ロックンロールの発祥の地です。

「ロックの神様」エルヴィス・プレスリーが長年暮らしたグレイスランドがメンフィスにあり、ホワイトハウスの次に訪問者の多い個人邸宅といわれています。

また、アフリカ系アメリカ人の公民権運動を先導したキング牧師は、メンフィスで暗殺されました。そのような苦難の歴史も、この街は抱えています。

なおテネシー州には多くの日系企業が進出しています。現在その数は180社を超え、外資系企業の国別ランキングでは日本が第1位となっています。北米日産、ブリヂストン、デンソーなど自動車関連の企業が多いのが特徴的です。

ナッシュビルとメンフィスには国際空港があります。日本からの直行便はまだ運航されていませんが、日系企業の数がこのまま増え続ければ、可能性はあるかもしれませんね。




3.テネシー州の大学について



では、テネシー州を代表する大学をいくつか紹介します。




3-1.バンダービルト大学


バンダービルト大学

バンダービルト大学



州都ナッシュビルには「南部のスタンフォード」とも呼ばれる名門のバンダービルト大学(Vanderbilt University)があります。実業家のコーネリアス・バンダービルト氏の寄贈により1873年に創立されました。

アメリカ南部では、テキサス州のライス大学やジョージア州のエモリー大学などとともに、トップレベルの私立総合大学としてよく知られています。学生の幸福度が高いことにも定評があり、勉学と課外活動のバランスがよい様子がうかがえます。キャンパスの美しさでもよく知られています。

また、バンダービルト大学病院も高い評価を受けています。とくに小児科は全米でも1、2位を争います。




3-2.テネシー大学ノックスビル校


テネシー大学のフットボール試合

テネシー大学のフットボール試合



テネシー州東部に位置する州第3の都市ノックスビルには、テネシー大学ノックスビル校(The University of Tennessee)があります。1794年創立の伝統を誇る、州内トップのリサーチ大学です。

ユニークな特徴として、テネシー大学はバテル記念研究所と共同でエネルギー省オークリッジ国立研究所の運営管理を任せられており、学生は世界的に最も著名な科学者のそばでリサーチに取り組む機会を与えられていることです(第二次世界大戦中の「マンハッタン計画」において、オークリッジが原子爆弾の製造開発・研究の場所に選ばれ、広島に投下された原爆のウラン濃縮工場もありましたが、戦後はオークリッジ国立研究所が設立され、原子力技術開発の拠点となっています)。

アメリカン・フットボールの強豪校としても有名で、10万人を収容できるスタジアムをもち、学生だけでなく地域住民もこぞって応援に駆けつけます。




3-3.スワニー サウス大学


スワニーの町

スワニーの町



スワニー サウス大学(The University of the South)は、南部きっての名門リベラルアーツ・カレッジです。人口2,300人ほどの小さな町スワニーにキャンパスをかまえ、スワニーはこの大学のおかげで全米有数のカレッジ・タウンとなっています。

南部らしいホスピタリティと、キリスト教の博愛精神とが息づいていて、やや保守的な学風です。教授は授業の際はアカデミック・ガウンを身につけ、学生たちもそれなりに正装して授業に臨んでいるというのも、ユニークな特徴です。とはいえ大学として多様性の強化にはかなり熱心に取り組んでいます。慣れれば居心地がいいキャンパスですし、リベラルアーツのいい伝統が感じられるでしょう。教授たちもみんな親切で、指導熱心。とくにEnglishの専攻に定評があります。

大学は13,000エーカーもの土地をもち、その壮観はちょっと類を見ません。「美しいキャンパスランキング」では、ほぼ必ず10位以内にランクされています。




3-4.ベルモント大学



州都ナッシュビルに、私立総合大学のベルモント大学(Belmont University)があります。1890年創立の良質な中規模大学です。

音楽系の専攻に人気があり、「ミュージック・シティ」と呼ばれるナッシュビルという、とても恵まれた環境で音楽を勉強することができます。

大学構内には、歴史的大邸宅のベルモント・マンションがあります。社交界の著名人が夏の別荘として建設した大邸宅ベルモント・マンションは、南北戦争中に一時的に北軍の本部となり、その後、女子大・神学校として使用された後、現在は美術館として、ベルモント・マンション協会とベルモント大学の所有となっています。美術館内には多くのコレクションが展示されていて、歴史愛好家や美術好きな人に喜ばれています。




3-5.フィスク大学


フィスク大学

フィスク大学



州都ナッシュビルには、アフリカ系アメリカ人への教育に力を入れているフィスク大学(Fisk University)があります。

南北戦争終結後わずか9か月後に、南部で初めて解放奴隷された黒人を対象とするリベラルアーツ教育を目的として設立された学校の1校として、1866年に創立。旧北軍兵舎を学校に寄付したフィスク将軍の名前にちなんで名がつけられました。

フィスク大学は、長い間アメリカにおける人種差別撤廃に積極的な役割を果たしてきました。公民権運動では、フィスク大学の学生が徹底した非暴力の抗議により、ナッシュビルの法的な人種差別が禁止になるまで大きく貢献しました。いまでも学生の約9割が黒人です。




3-6.ローズ・カレッジ


ローズ・カレッジ

ローズ・カレッジ



州第2の都市メンフィスには、私立大学のローズ・カレッジ(Rhodes College)があります。1848年創立の小規模なリベラルアーツ・カレッジです。キャンパスの美しさで有名です。

ボランティア活動に熱心な大学で、社会貢献への意識の高さに定評があります。指導熱心な教授たちと学生が相互に刺激しあう、理想的な教育環境づくりに努めています。




4.テネシー州に留学するメリット



州都ナッシュビルは、多くの高等教育機関があり、公立学校システムが設立された初めての南部都市だったことから、1850年代は「南部のアテネ」というニックネームで呼ばれていました。州都だけでなく、テネシー州内にはさまざまな大学があり、自分の希望に合った大学を見つけることができると思います。

留学先としてテネシー州の大学を選択する理由はいくつか考えられます。

まず、インターンシップの機会に恵まれていることです。テネシー州の主要企業は、自動車製造、ヘルスケア、音楽産業などで、多くの企業がナッシュビル、メンフィス、ノックスビル、チャタヌーガ等の主要都市に位置しています。州内における労働市場が急激に成長しており、多くの大学卒業生が仕事を求めて、テネシー州の主要都市に集まってきています。

また、生活費が安いことも魅力の1つです。住宅費が高騰を続けている州都ナッシュビルでさえ、全米平均より約20%低いといわれています。

ほかにも、年間を通しての温暖な気候や、美しい自然の眺め、そして南部のおもてなしを経験したいと考えているかたには、留学先としてテネシー州の大学を検討する価値はあると思います。

アメリカの大学への留学を考えている人は、ぜひテネシー州にも目を向けてみてください!




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