アメリカの大学に留学して、どのように友だちをつくるか?
こんにちは。いま、バンコクで10時間のトランジット中のまなみです(2018年9月上旬時点)。みなさんは、友だちづくりに自信がありますか? それとも、苦手意識がありますか? アメリカへ留学する人だけでなく、新生活を始める人にとって、友だちの存在は大きいと思います。
私は友だちづくりに苦労したことはありません。でも実際に留学して、「大学の寮」という、いつでも人に会える環境での友だちづくりは初めてでした。英語での友だちづくりに多少の不安があったことも覚えています。
今回は、アメリカの大学で私がどのように友だちづくりをしているのかお話しします。
もくじ
1.ルームメイトはベストフレンド?
1-1.ルームメイトとの決めごと
1-2.ルームメイトとの距離感
2.キャンパスに着いて初めの1週間はパリピに(笑)
2-1.どんなイベントがあるの?
2-2.英語が話せなくても友だちはできる
3.友だちになりたいけれど、時間がない
4.人生を豊かにしてくれる友だち
1.ルームメイトはベストフレンド?
私が留学している大学の寮では、1人部屋か2人部屋かを選ぶことができます。私は2人部屋を選び、自分の理想のルームメイトについて、あらかじめアンケートに書いて提出していました。さて、ドキドキの初対面です。
1-1.ルームメイトとの決めごと
私は留学生だけのオリエンテーション(日本の大学のガイダンスに相当します)に参加するために、一足先に寮に着いていたので、ソワソワしながら部屋でルームメイトの到着を待っていました。私のルームメイトの第一印象は「身長が高い!」です。
スラっとした高身長でありながら、威圧感がなく、とてもフレンドリーな子だなと感じました。彼女のお母さんと妹さんが一緒に来ましたが、何を話していいのかわからないので、私は友だちの部屋に逃げました(笑)。
2人が帰った後は、お互いのことを質問し合いました。そして、いくつか質問するうちに、共通点が多いことに気がつきました。たとえば、彼女も乗馬をしていて海外の文化に興味があったり。「いいルームメイトをゲットしたかもね」と2人で言うほど、初日に仲よくなりました。
その夜、アメリカ人学生も含めた新入生全体のオリエンテーションに行き、1枚の紙を渡されました。これはルームメイトとの決めごとを書く紙でした。たとえば、「何時に電気を消してほしい?」や「彼氏が泊まりにくるのはあり?」などです。
私たちは2人ともeasygoing(細かいことを気にしない)なので、まったくルールを決めず、何かあったらそのときに話し合うことにしました。
その紙に署名しているとルームメイトが突然「あ、1つお願いがある」。少しドキドキしましたが、「卵は部屋で食べないでほしい」と。私は頭の中が「?」でいっぱいです。「もちろん、食べないようにするけど、なんで?」と聞くと、彼女は卵の臭いが苦手だと教えてくれました。しかし、それ以外はすべてOK。部屋で何を食べてもいいと言う彼女は、私が夜中に部屋で辛ラーメンを食べてもまったく気にしません(笑)。
1-2.ルームメイトとの距離感
私の友だちの中には、ルームメイトと喧嘩ばかりして、最終的に1人部屋に変えた人も少なくありません。私と私のルームメイトの距離感は、遠すぎず近づきすぎず、ちょうどいいと感じています。お互いに時間が合えば一緒にカフェテリアに行くこともありますが、わざわざ待ち合わせをしてまですることはありません。授業が終わって、部屋に戻ってから寝るまでの会話が“How is your day going?”と“Good night.”だけの日もあります。
でも、決して仲が悪いわけではなく、かかわりたいときにはかかわる関係なのだと思います。実際、彼女は私が日本に帰るときは、どんなに朝が早くても空港まで車で送ってくれます。前の学期は、ルームメイトが私の母を空港でピックアップしてくれました。
私が風邪をひいたときは、食べ物や飲み物をわざわざカフェテリア(学生食堂)から持ってきてくれたり、私の誕生日にケーキを買いに行って顔にぶつけてくれたりと、本当に素敵なルームメイトです(ちなみに、「ケーキをぶつけて」と頼んだのは私です(笑))。
また、2人ともどんな状況でも寝ることができるので、相手が夜中まで電話をしようが電気をつけていようがまったく気になりません。
私とルームメイトは、お互いに自分だけの時間が必要だとわかっているので、干渉しすぎません。そのため、周りからは仲が悪いように見えるかもしれませんが、実際はお互いが尊敬しあっている理想の関係だと思っています。
私はいまのルームメイト以外のルームメイトは考えられません。嬉しいことにルームメイトも「まなみ以外のルームメイトは嫌だ」と言ってくれています。
私は、ルームメイトはベストフレンドでなくていいと思います。仲をよくすることよりも、お互いに居心地のいい環境をつくることが大事だと思うからです。私は幸運にも、とっても居心地のいいルームメイトをゲットすることができたのです。
その後、私たちは1つルールを追加しました。それは「私の結婚式にカピバラを連れてくる」です(笑)。これはある夜、突然私が「結婚式にカピバラがほしい」と言ったため、決まった約束です。彼女は代わりに私に何をしてほしいのか考え中です。
2.キャンパスに着いて初めの1週間はパリピに(笑)
キャンパス着いて最初の1週間は、オリエンテーションやイベントが山ほどあります。この期間を有効に活用して、友だちをつくるのはいいでしょう。
2-1.どんなイベントがあるの?
大学によってイベントの種類は違います。私が留学している大学は小さな女子大のため、あまりクレイジーなイベントはありませんでした(笑)。
たとえば、私は体育館でのドッジボールや、新入生だけの小さなゲーム大会に参加しました。これらのイベントへの参加は任意のため、絶対に参加しなければならないわけではありません。普段、パリピではない私とルームメイトは部屋でのんびりするのが好きです。しかし、この1週間は意識的にイベントに参加して、いろいろな人と話す努力をしました。
2-2.英語が話せなくても友だちはできる
英語での会話に自信がない人は、イベントに参加することに躊躇するかもしれません。私も決して英語が話せるほうではありません。とくにイベントとなると、みんなが一斉に話すため、聞こえづらくてなおさら会話になるかが心配になります。それでも友だちをつくるためには、とにかくイベントに参加することが重要です。
私が意識しているのは「物理的な距離感」です。これは、シアターのリハーサル中に感じたことです。1日中ずっとシアターに入ると、まったく話さない相手でも、なんだか親近感が湧いてくるものです。それは、単純に同じ時間を共有したからこその絆だと思います。友だちをつくる過程で、物理的に近くなるのは心理学でも有効的だとされています。あまり興味がないイベントでも、だれかしらと物理的に近づくために参加することをオススメします。
3.友だちになりたいけれど、時間がない
私は、仲よくなりたい人が多すぎてプチパニックになったことがあります。
「この子と話したい」「この子と週末どこかに遊びに行きたい」と思える人が多すぎて、リストまでつくったこともあります。
しかし、大学では勉強や課外活動が忙しく、全員と仲よくなるのは無理だと気がつきました。きっと友だちの多くは、同学年または専攻や副専攻が同じ学生や、課外活動(スポーツなど)で週末の大半を一緒に過ごす学生になる可能性が高いと思います。普段の大学生活で接点のない学生と友だちになりたい場合は、やはりイベントなどで積極的に声をかけるのがいいのでないでしょうか。
4.人生を豊かにしてくれる友だち
私と友だちの間には、「授業のことだけを話す関係」や「少しわがままなことでも頼める関係」など、さまざまな関係性があります。
その中でも私にとってルームメイトはやはり特別で、キャンパス内で唯一、本当のオフ状態を見せることができる関係だと思っています。
また、私のシアターのリハーサルが忙しくなると、親友と呼べる友だちと過ごせる時間は短くなってしまいます。それでも、久しぶりの休日に遊ぶと、まったく違和感なく前の関係に一瞬で戻れる親友にはとても感謝しています。
私の極論は「友だちはいなくても生きていける」です。でも、「支える・支えてもらう」関係を築ける友だちは人生を豊かにしてくれると思います。
まなみさんの記事一覧
・第1回 そうだ、留学しよう
・第2回 私を大切にしてくれるアメリカの大学を探して
・第3回 アメリカ留学生活がスタート! 怒涛の1週間をレポート
・第4回 アメリカ留学中にジャマイカへ\(^o^)/・・・大学の授業の一環です。
・第5回 アメリカに留学して考えた「英語」のこと
・第6回 アメリカ留学中のお金の使いかた。何に、どれだけのお金がかかるのか?
・第7回 アメリカの大学の「お休み」。留学生はどう過ごす?
・第8回 アメリカ留学中の安全・健康管理
・第9回 アメリカ留学1年目に直面した「壁」
投稿日:2018年08月18日(Sat)
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