アメリカ留学をおすすめしない理由。治安? 人種差別? 費用?

アメリカの大学に留学したいという人は少なくありません。これからますます激変する世界のありかたを考えると、一度は海外に出て、ダイナミックな世界の動きを体感しておくのもいいでしょう。


それでも、とくに長期の留学は慎重に検討しなければなりません。人生を大きく変える経験でもありますし、ご家族の心配も大きいことでしょう。


そこでこのページでは、留学を決意するにあたって、多くの人が心配する項目について、検討してみたいと思います。ここに挙げる項目は、しばしば「アメリカ留学をおすすめしない理由」として取り沙汰されているものです。みなさんの不安が少しでも緩和されれば幸いです。


もくじ

1.アメリカ留学をおすすめしない理由① 治安が悪い
2.アメリカ留学をおすすめしない理由② 人種差別を受ける
3.アメリカ留学をおすすめしない理由③ お金がかかる
4.アメリカ留学をおすすめしない理由④ 就職に不利
5.アメリカ留学をおすすめしない理由⑤ 文化・風習が異なる


1.アメリカ留学をおすすめしない理由① 治安が悪い


アメリカは、エリアによっては治安がよくありません。おおむね大都市やその周辺に治安が不安定な場所が多く、不用意に立ち入るべきではない地区もあります。また日本でも報道されているように、銃を使った犯罪もなかなか後を絶ちません。


ただ、大学のキャンパス内やその周辺は基本的に安全が確保されています。キャンパスがあることによって、そのエリアの治安が保たれているという側面もあります。


警備員は24時間体制で常駐していますし、不安であれば寮までエスコートもしてくれます。


アメリカの大学生は基本的にキャンパス内で寮生活を送りますので、学生への安全衛生管理はかなり徹底しています。したがって寮生活を送る限り、治安の心配はいりません。


ただ、休みの間に旅行するときなどは、よくよく注意が必要です。どこでも日本と同じように振る舞えるわけではありません。せっかくの留学体験をフイにしないためにも、安全第一を心がけましょう。



2.アメリカ留学をおすすめしない理由② 人種差別を受ける


アメリカにおける人種問題は、私たち日本人には理解できないくらい複雑で長い歴史を経ています。移民の国アメリカは「多様性」に大きな価値を置いていますが、それゆえにコインの表と裏のごとく、人種の問題が重なってくるのです。


公的な面では、人種差別は違法です。しかし、個々人の信条まで法律で規制できるわけではありません。したがって、アメリカに滞在する限り、差別を感じる場面に出くわす可能性はゼロではありません。エリアによっても差別的な風潮が強いところとそうでないところがあります。


しかし大学キャンパスでは、個人を差別する言動は厳しく禁止されています。やはり「多様性」は重大なキーワードですし、できるだけ価値観・バックグラウンドが異なる学生たちを集めようとするのが大学の姿勢でもあります。主張することと、だれかを傷つけることとは別のものです。異なる価値観に耳を傾けながら、何とか手を取り合ってやっていこう、そういう努力を続けてきたのがアメリカです。アメリカ留学は、人種問題に対する理解を深めるチャンスでもあるのです。



3.アメリカ留学をおすすめしない理由③ お金がかかる


アメリカ留学にはお金がかかる、というのは事実です。ハーバード大学の1年度の学費が約55,000ドル、州立のUCLAですら約47,000ドルもします。アメリカの大学の学費の高騰はとどまるところを知りません。


奨学金をもらったり、できるだけ学費が安い大学を選んだりしても、やはり食費や生活費など諸々を含めて年間300〜400万円くらいの費用負担は覚悟しなければなりません。


留学費用は大きな問題ではありますが、節約方法もありますし、工夫次第では負担を軽減できます。どうしても留学したければ働いてお金を貯める、ということも、いまの日本では可能です。


このページを参照するなどして、前向きかつ現実的に、資金計画を立てていきましょう。

» 留学に必要な基礎知識 大学留学の費用


なお、アメリカは医療費が高いことでもよく知られています。アメリカの大学は学生に保険への加入を義務づけていますが、それでも歯の治療などは高額になります。できるだけ日本にいる間に、検査・治療を済ませておくほうがいいでしょう。日本の海外旅行傷害保険に入っておくと、より安心です。



4.アメリカ留学をおすすめしない理由④ 就職に不利


アメリカに留学すると就職に不利、といわれるのは、おもに以下の2つの理由によります。


まず、アメリカで就職するのがむずかしいというのが1つの理由です。日本人がアメリカで働くためには、Hという就労ビザが必要になり、このビザの取得がなかなか困難なのです。


アメリカの大学を卒業すれば、1〜3年はインターンという立場で働けるシステム(これをOPTといいます)がありますので、アメリカで働く経験を得るのはそんなにむずかしいことではありません。この間に就職先を見つけられればラッキーです。とはいえ就労ビザを得るのはそんなに簡単なものではありません。


もう1つは、留学すると、日本の大学生のような就活ができないという理由です。これもその通りで、そもそもアメリカの大学生は卒業まで勉強が大変で、在学中にみっちり就活するなんてことはできません。


ではそれで就職に不利か? といえばまったく不利ではありません。むしろ有利です。


外資系企業はもちろん日本企業も、海外留学体験者を積極的に採用しています。通年採用も当たり前です。英語ができて、発想力やコミュニケーション能力が鍛えられている留学生は、とても魅力的な人材です。


俗に「3日で内定がもらえる」といわれるボストン・キャリアフォーラムというバイリンガル向けの就活イベントもあります。これから留学する人は、就職のことは一切心配しなくていいでしょう。



5.アメリカ留学をおすすめしない理由⑤ 文化・風習が異なる


日本とアメリカでは、文化・風習がさまざまに異なりますが、そんなにビックリするような違いはありません。アメリカのTVドラマや映画を見ても、そんなに理解に苦しむ風習があるわけではないように、現実のアメリカでの生活も、慣れればどうっていうことはありません。


日本からの留学生がどうしても慣れないものとして、まず筆頭に挙げるのが食事です。日本の食事が美味しすぎるのか、アメリカの食事が単調すぎるのか、とにかく食事に関しては、不満が大きいようです。


アメリカの大学のカフェテリア(学食)も、いろいろ工夫してメニューのバラエティも増やしています。かつては、ランチがハンバーガーで、ディナーがチーズバーガーなんていうメニューを出していたカフェテリアもありましたが、さすがにそんな大学はいまやありません。ヘルシー志向、エスニック志向もメニューに反映されています。それでも食事は毎日のことですから、ストレスの種にもなりやすいものです。


また、よくいわれるようにアメリカではバスタブに浸かる習慣がそんなにありません。とくに学生寮では共有のシャワーがあってもバスタブそのものがない場合もあります。お風呂が好きな人は、ガマンが必要です。


……以上、一般にいわれる「アメリカ留学をおすすめしない」理由を紹介しました。海の向こうで長期間にわたって生活するのに、不安や心配は尽きないものです。ネットの情報だけを鵜呑みにしたり、自分だけで不安を抱えこんだりせずに、プロに相談するなどして、1つひとつ懸念を解消していきましょう。

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