アメリカ留学中のおすすめアルバイト
アメリカの大学に留学中は、基本的にアルバイトはできません。というのも留学生は、学業を目的として学生ビザ(F-1ビザ)を取得して、アメリカに入国・滞在しているからです。つまり留学生がアメリカで働くのは基本的には違法である、ということです。
しかしながら、学生ビザを取得してアメリカの大学に留学しながらでも、
・キャンパス内
・週に20時間以内
であれば、留学生でも合法的にアルバイトができます。
そこでこのページでは、留学生に人気のアルバイトを紹介したいと思います。
寮長のアシスタント
アメリカの大学は、寮生活が基本です。ハーバード大学でも、ほぼすべての学生が寮生活を送っています。
キャンパス内あるいはその付近にいくつかの寮棟があって、それぞれの棟に寮長(Resident Director:RD)が常駐しています。このRDは、各大学に雇用された専任のスタッフがあたる場合がほとんどです。
一方で、RDのアシスタント(Residence Assistant:RA)は、学生がその任に当たります。RAはフロアごと、あるいは区域ごとに持ち場が与えられて、そこでほかの学生たちと共に暮らします。
RAになると、寮費・食費が免除されることもあって、学生には非常に人気の高いアルバイトです。競争率も高いのですが、留学生がRAの仕事をゲットすることもめずらしくありません。
寮生活におけるルールを徹底する、寮生たちのトラブルに対応する、寮のイベントを企画・運営する、といった内容の仕事になりますので、高いコミュニケーション能力が求められます。人に好かれる素質も大切です。
チューター
チューターとは、特定の科目の補講を行う学生講師のことです。その科目の分野を専攻している上級生などが、このチューターを務めます。この補講は、だいたい1対1で行われます。とてもいい制度です。
チューターは、教わるほうは無料で利用できます(留学生はこのチューターにとてもお世話になることになります)が、チューターを務める学生にはアルバイト代が支払われます。
留学した大学が日本語の科目を設けていれば、日本人留学生がその科目のチューターを務めるのはごく当たり前のこととして行われます。
1対1ですから、気が合えば親しい友だち関係を築けます。そもそも日本語の科目をとっているアメリカ人学生は、日本に興味がある・日本が好き、ということでしょうから、親しくなりやすいわけです。
また、数学のチューターを務める留学生も少なくありません。日本はアメリカと比べて、高校までの数学教育レベルが高いのはよく知られている通りです。アメリカの大学には、日本の数Ⅰレベルの数学に悪戦苦闘している学生もたくさんいます。数学を教えるにも英語力は必要ですが、数式そのものは日米共通ですので、まぁ教えやすいようです。
施設スタッフ
食堂(Cafeteria, Dining Hall)の皿洗いや清掃、図書館の受付、留学生オフィスのアシスタントなども、それなりに人気のアルバイトです。
高度な英語力が求められるものではありませんし、大きな責任を負わなければならないわけでもありませんので、その意味ではやりやすい仕事です。どんな仕事であっても、アメリカで働くというのはそれなりに貴重な経験です。
図書館のアルバイトに関しては、ちょっと注意が必要です。というのもアメリカの大学の図書館は24時間オープンという場合も少なくないからです。深夜のシフトが続いてしまうと、自分の勉強にも支障が出てしまいます。大学のほうも学生に負担がかからないようにシフトを組んでくれます(「暇なときは自分の勉強をしてもいいよ」と言ってくれる場合もあります)が、事前の確認はしっかりしておきましょう。
教授のアシスタント
3・4年生くらいになると、自分の専攻の先生のお手伝いをするアルバイトをする学生も少なくありません。
先生のオフィスの受付や電話番、理系の場合は実験の準備であったりです。
学業優先を忘れずに
このように、留学生であってもキャンパス内のアルバイトであればさまざまなチャンスがあります。いい経験になりますし、アルバイトをきっかけに、新しい友だちができることもあるでしょう。
とはいえ学業優先が原則ですから、留学して1年目からアルバイトに手を出すのは考えものです。2年目以降、勉強の時間をちゃんと確保できたうえで余力があれば検討してみる、くらいのつもりがいいでしょう。
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