アメリカ大学のシステム

アメリカ留学で知っておきたいアメリカの大学の種類

アメリカ留学にあたって適切な志望校選びをするためには、アメリカの大学についての基礎知識を得ることが大切です。ここでは、4000以上に及ぶアメリカの大学を、(1)リベラルアーツ・カレッジ、(2)州立大学、(3)私立総合大学、(4)コミュニティ・カレッジの四つに分類して、それぞれについて解説します。

(1)リベラルアーツ・カレッジ

 全米に600あるリベラルアーツ・カレッジは、アメリカ大学教育のルーツであり、いまでもその中核を担っています。大学は「寮生活をして親離れすること」「分析力、判断力、決断力を身につけること」が目的とされるアメリカでは、リベラルアーツ教育の重要性は広く認識されています。

 リベラルアーツ・カレッジでは、社会に出てからの人間関係の複雑さに対処するための寮生活、その時代に必要な勉強・技術(いまではコンピュータ)および、リーダー、知識人としての人格形成の基盤となる自然科学、人文学、芸術など、あらゆる分野を学び、幅広い教養を身につけることをめざしています。大学4年間を通して自分を探し、見つけることが大切であるとして、学生は入学してから、さまざまな分野を学ぶ過程の中で専攻を決めていきます。大学時代に自分を見つめ、いろいろ試して、自分の生きる方向を定めよ、というのです。

 何か特別な分野に優れているというより、人間としてバランスがとれていて、知識が豊富で、リーダーシップをとれる人を育てる教育に力を入れている大学が、リベラルアーツ・カレッジです。


(2)州立大学

 農業や工業、林業など、より実践的な分野の開拓をして、世界で実学の発展を担ったのが、アメリカの州立大学です。現在では四年制の州立大学は、全米に約650校あります。

 その州に住む人に対して、お金のかからない教育を与えて州をより豊かにすることを目的に始まった州立大学は、その州に住んでいる人であればだれでも入学できるシステムをつくっています。古くからある州立大学は規模を大きくして総合大学に発展し、教えることも高度になり、かつ時代が豊かになるにつれ入学希望者も増え、入学者を選抜するようになりましたが、一方で、だれでも望めば入学できる州立大学もあります。

 いまでは、州ごとに、その州で優秀な人を入れる大学、まああまあの人、ちょっと落ちる人、どんなに成績の悪い人でも入れる大学、というようなさまざまなレベルの州立大学ができています。


(3)私立総合大学

 私立総合大学の多くはリベラルアーツ・カレッジから始まり、年月を経て総合大学へと成長していきました。ハーバードやイェール、スタンフォードなどの超名門大学を含めて、アメリカ全土で約460校あります。これら総合大学の一般的な特徴は、大学教育に加えて、専門性の高い大学院レベルでの研究に力を入れていることです。

 総合大学の中に「Collage(School) of Arts & Sciences(CAS)」という部門があります。日本では「教養学部」と訳されますが、ここが創立当初からある、そもそものリベラルアーツ・カレッジです。つまり、リベラルアーツ・カレッジにさまざまな大学院課程・専門学部がくっついて大きな集合体になったのが総合大学ということです。CASは大学の心臓部といえるでしょう。


(4)コミュニティ・カレッジ

 州の住民ならだれでも望めば入学でき、最低限の教育と職業訓練を受けられる公立の二年制大学が、コミュニティ・カレッジです。

 アメリカは高校までは義務教育ですが、安定した、それなりの収入を得られる仕事に就くには、高卒では教育が十分とはいえません。また貧富の差が激しく、人種も多様なアメリカでは、低所得者層や、自国でまともな教育を受けたことのない移民も少なくありません。そこで、こうした人たちに対して職業訓練に近い教育をしようというのが、コミュニティ・カレッジの大きな役割です。日本の短大とはちょっと異なり、カルチャースクールもしくは生涯教育講座といった感じです。

» コミュニティ・カレッジとは?/公立二年制大学データベース



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