アメリカ留学における「入学」と「卒業」

アメリカ留学は、大学に入学してからが本番です。アメリカでは、「どの大学に入学したか」よりも「どの大学を卒業したか」「その大学でどのような学生生活を過ごし、どれだけの成績を修めたか」のほうが問われます。卒業までこぎつけて、初めてアメリカ留学の成否が決まるということです。ここでは、アメリカの大学の「入学」と「卒業」について、それぞれ「やさしい」「むずかしい」と言われる理由をお話しします。

(1)アメリカの大学が「入学がやさしい」のはなぜか

 アメリカのそれぞれの州にたくさんの州立大学がありますが、その中には、トップレベルの学生を入学させる名門大学もあれば、どんなにできない人でも望めば教育を受けられる大学もあります。州民であればだれでも入学できる州立大学の存在が、アメリカの大学が「入学がやさしい」と言われる一つの理由です。

 またリベラルアーツ・カレッジなど多くのアメリカの大学は、「多様性」をとても重視しているため、できるだけバラエティの富んだ学生たちを入学させようという観点から入学審査を行います。たとえばエッセイでユニークなことを書いている、とか、推薦状の内容が秀でている、など、テストや高校の成績からだけではうかがえない資質を見いだそうとするのです。出願者からすれば、テストや高校の成績が少しくらい低くても、エッセイや推薦状などで自己アピールすれば入学のチャンスを得られる可能性が高くなるということになります。この点もまた、アメリカの大学が「入学がやさしい」ことの一つの根拠になっていると言えるでしょう。


(2)アメリカの大学が「卒業がむずかしい」のはなぜか

 アメリカの大学では、じつに大量の勉強をしなければなりません。授業時間は1日平均すると3時間程度ですが、そのための予習・復習・宿題をこなすのに、5、6時間はかかります。金曜日の夜と土曜日はユックリできますが、日曜日の午後ともなると勉強にとりかからなければなりません。

 9月~12月の秋学期と、1月~5月の春学期、それぞれ16週間の学期は各々独立していて異なる科目をとるため、8週間ごとに中間・期末テストがあり、それぞれの科目について10枚くらいのレポートの提出が求められます。テスト前やレポート提出前になると1日に10時間くらい勉強に時間をとられるうえに、スポーツやクラブ活動もするのです。しかも成績が悪いとすぐに退学になります。

 このように1学期が16週間という速いペースと、厳しい成績措置とが、アメリカの大学は「卒業がむずかしい」と言われる大きな理由です。


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