アメリカ留学のためのコミュニティ・カレッジ(コミカレ)情報

アメリカ大学ランキングヘルプ

1.コミュニティ・カレッジから四年制大学への編入

アメリカの大学は「単位制」ですので、大学間の単位互換のシステムがよく整っています。このことが理由で、ある大学から別の大学に編入することもごく普通に行われています。四年制大学に4年間在学するよりも、コミュニティ・カレッジで2年間学び、その後に四年制大学に編入すれば、同じ4年間の留学でも費用を大幅に節約できます。またコミュニティ・カレッジでよい成績を修めれば、1年生として入学することはむずかしかったようなハイレベルの大学に編入できるチャンスもあります。ここでは、アメリカの大学における「編入(transfer)」について基礎的なことを解説します。

アメリカ留学すると身近に感じる「編入」という選択肢

アメリカでは、ある大学から別の大学に編入すること(transfer)はごく普通に行われています。アメリカの大学生にとって、編入はとても身近にある進路の選択肢です。アメリカの大学生の3分の1が編入を経験しているともいわれています。

二年制のコミュニティ・カレッジから四年制大学への編入はもちろん、四年制大学から別の四年制大学への編入も、アメリカではよく行われています。

たとえばオバマ大統領は、西海岸のオクシデンタル・カレッジという小さなリベラルアーツ・カレッジから東海岸のコロンビア大学に編入しました。ソフトバンクの孫正義氏も、ホーリー・ネームズ大学という小さな大学から、名門のカリフォルニア大学バークレー校に編入しています。映画監督のジョージ・ルーカス氏は、モデスト・ジュニア・カレッジというコミュニティ・カレッジから名門の南カリフォルニア大学に編入しました。このような例を挙げたらキリがないでしょう。

アメリカの大学の単位制

アメリカの大学で編入がごく当たり前に行われているのは、アメリカの大学が「単位制」だからです。学年や卒業までの期間は、取得した単位の数によって決まります。日本の大学のように、在学年数によって学年が決まるわけではありません。

アメリカの大学の学年と取得単位数の関係
学年 取得単位数
1年生(Freshman) 0~29単位
2年生(Sophomore) 30~59単位
3年生(Junior) 60~89単位
4年生(Senior) 90単位以上

「単位」とは、「ある科目に対して費やす勉強時間数」のことをいいます。それが全米のスタンダードに基づいて整備されていることが、アメリカで編入を容易にしている大きな理由です。

アメリカの大学は、「その大学で開講している科目と同様の内容・レベルの科目の単位を認める」というのが基本的なスタンスです。そのスタンスを成り立たせているのも、全米で統一された単位のシステムがあるからです。A大学の「心理学概論」という3単位の科目は、B大学でも「心理学概論」という3単位の科目として認められるということです。

卒業単位と編入単位

アメリカの四年制大学の卒業単位はだいたい120単位です。多くの四年制大学は、そのうち約半分までは、別の大学のものでも認めるとしています。したがって、認められる単位の上限は、60単位前後です。

一方で、公立の二年制大学であるコミュニティ・カレッジの卒業単位は60~70単位です。コミュニティ・カレッジを卒業して、編入先の四年制大学に60単位を認められれば、3年生として四年制大学での生活をスタートすることになります。そうすれば2年後には四年制大学を卒業できるでしょう。

編入だから不利、ということはない

コミュニティ・カレッジは全入制(open admission)ですから、学力にかかわらずだれでも学べます。そのようなコミュニティ・カレッジから四年制大学に進学すると、勉強についていけなくなるのではないかという心配を抱く人もいるかもしれません。しかし実際には、コミュニティ・カレッジから四年制大学に3年生として編入した学生と、同じ四年制大学で1年生から3年生に上がってきた学生とを比べても、学業実績は変わらないといわれています。

また1年生として出願するよりも、編入生として出願するほうが合格の確率が下がるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、アメリカ全体で見ると、1年生と編入生との合格率はほとんど変わりません。1年生の定員に比べると、編入生の定員のほうが少ないというのはたしかですが、出願者の数そのものにも差があるため、合格率としてはほとんど同じになるのです。したがって1年生として入学することに比べて「編入するほうが不利」ということはありません。

留学費用を節約する手段としての編入

アメリカの大学の単位制と柔軟な編入システムを上手に活用すれば、留学費用を節約することも可能です。いまやアメリカの四年制大学の学費は年間30,000~50,000ドルという高騰ぶりですから、だれもが四年制大学に4年間も留学できるわけではありません。

留学して最初の2年を、学費の安いコミュニティ・カレッジで学び、それから四年制大学に3年生として編入し、2年後に卒業すれば、四年制大学で4年間学ぶよりも、留学費用を抑えることができます。コミュニティ・カレッジの学費は年間5,000~10,000ドルくらいですので、最初の2年間だけでも、かなりの節約になります。

取得した単位には基本的に有効期限がありません。コミュニティ・カレッジを卒業後、何年間か働いてお金を貯めて、それから四年制大学に編入するという場合でも、コミュニティ・カレッジで取得した単位は認められます(ビジネス系の科目や、研究が日進月歩の勢いで激しく進化しているサイエンス系の科目などは、10~20年くらいの時限が設けられていることもあります)。

またアメリカの大学は日本の大学の単位も認めてくれますし、放送大学の単位も認められます。留学期間を短縮できれば、それだけ留学費用も節約できます。

結果的には同じ「四大卒」であっても、このように単位制を活用することで、留学費用の負担を小さくしたり、学資を準備する手段を講じたりできますので、さまざまな留学の可能性を考えることが大切です。

このページの先頭へ

おすすめの本

留学・アメリカ大学編入への道

アメリカ大学編入への道日本の大学・短大の単位を使って留学できる! アメリカの大学への入学と短期での卒業を実現するために、「単位の認可」と「日本の大学の成績評価」などを詳しく解説する一冊。

もっと見る


留学・アメリカ大学への道

アメリカ名門大学への道アメリカ大学の入学準備から手続き、留学後の勉強の仕方まで。大学留学の入門書として、また実際に出願と渡米準備をするための実用書として、大学留学をまるごと理解できる決定版。

もっと見る


アメリカ留学ラボ