アメリカ留学のためのコミュニティ・カレッジ(コミカレ)情報

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2.コミュニティ・カレッジで費用負担を軽減

アメリカの大学に留学したいという希望を抱いている人にとって、最近のアメリカの学費の高騰は大きな妨げとなっています。州立・私立にかかわらず四年制大学に留学しようとすれば、年間40,000~60,000ドルくらいの費用を見込まなければならないのが現状です。一方でアメリカにはコミュニティ・カレッジという公立の二年制大学があります。コミュニティ・カレッジの特徴は何といっても費用が安いこと。年間の学費は5,000~10,000ドルほどです。ここでは、留学先としてコミュニティ・カレッジを選ぶことの費用的メリットについてお話しします。

値上がりを続けるアメリカの大学の学費

ここ数年、アメリカの大学の学費が値上がりを続けています。ハーバードの年間の学費+寮・食費が約6万ドル、州立のUCLAですら5万ドルです。

この値上がりの勢いはとどまるところを知りません。このままでは大学に行ける人はいなくなってしまうと危惧されているほどです。現在のアメリカの大学生たちの共通の話題は「いかに費用負担を減らすか」に尽きるといっていいでしょう。

どうしてアメリカの大学は高いのか

昔からアメリカでは、「学費と教育の質は相関関係にある」といわれています。名門大学ほど学費が高いのは事実です。この学費高騰の背景にも、大学同士の行き過ぎた競争が指摘されています。

より良質の大学教育を提供するためには、すぐれた教員を獲得し、最新の設備を整え、学生サービスの向上に努めなければなりません。このため莫大な費用がかかり、それが学費の値上がりを招いているということです。

US NewsやTimes Higher Educationなどのいわゆる「大学ランキング」も、大学同士の競争をあおり、結果として費用高騰を助長していると批判されています。また州立大学に関しては州政府から支給されている予算が減っていることも大きな要因となっています。

奨学金を得るか、働いて学資を貯めるか

そうはいっても年間5~6万ドルもの費用をだれもが支払えるわけではありません。そこで一般的なアメリカの学生は、返済不要の奨学金を得るか、将来返済が必要な教育ローンを組むなどして、どうにか大学進学を果たしています。しかし、この教育ローンは卒業時に学生が抱える負債額が大きくなるばかりで、アメリカでは深刻な社会問題となっています。アメリカの大学生が卒業時に抱える負債額は、平均して3万ドルにものぼるといわれています。

ローンを組まないのであれば、働いて学資を貯めてから大学に行くか、働きながら大学に通うという選択肢になります。実際に、アメリカの大学生の平均年齢は高くなる傾向にあります。2000年から2011年にかけて、25歳以上の大学生の数は4割も増えています。さらにアメリカの大学生の4人に一人が、フルタイムの仕事を抱えているといいます(CNBCより)。

注目を集めつつあるコミュニティ・カレッジの存在

このような背景があって、最近のアメリカでは、学費の安いコミュニティ・カレッジに2年間在学してから、四年制の大学に編入し、2年で卒業するという学生が増えています。コミュニティ・カレッジ2年+四年制大学2年で4年間の大学生活を送るので、この大学進学方法は一般的に「2+2」(ツープラスツー)と呼ばれています。

アメリカの大学は「単位制」ですので、大学間の単位の互換システムがよく整っています。したがってある大学から別の大学に「編入すること」(transfer)はごく当たり前に行われています。アメリカの大学生の3分の1が編入を経験しているといわれています。

四年制大学を卒業するために、最初からその四年制大学に入学するのではなく、最初の2年はコミュニティ・カレッジで学び、それから四年制大学に編入すれば、4年のうちの前半2年間の費用を大幅に節約することができます。

そうはいっても、コミュニティ・カレッジに在学している人のうち、実際に四年制大学に編入しているは、全米平均で25%に過ぎません。編入できるシステムは整っているものの、コミュニティ・カレッジに比べると四年制大学の学費があまりに高すぎて、学業が続けられないという人もたくさんいます。

反対に、大学生活を四年制大学からスタートさせたものの、学費が高いために学業を続けられず、コミュニティ・カレッジに編入する学生も増えています。このような編入のことを「反対方向の編入」という意味でreverse transferといいますが、四年制大学から編入する学生の半数以上が、コミュニティ・カレッジに編入しているというデータもあります(National Student Clearinghouse Research Centerより)。

費用のハードルをクリアしてアメリカ留学を果たすために

アメリカの大学の学費高騰は、留学を志す人にとっても大きな障害となっています。いまや返済不要の奨学金を得ずして4年間留学することはきわめて困難になっているといわざるを得ません。

しかし前述した「2+2」という、コミュニティ・カレッジ2年+四年制大学2年という進学方法を活用すれば、留学して最初の2年の費用負担をかなり小さくできます。

コミュニティ・カレッジは基本的にその地域の住民を対象としていますので、寮を整えていなかったり、留学生の受け入れ態勢を整えていなかったりする大学もあります。しかし留学生でもよい成績を修め、四年制大学への編入に向けてしっかりした課程を設けている大学を選べば、費用を抑えながら充実した留学生活を送ることも可能です。

「2+2を活用したアメリカ留学」

コミュニティ・カレッジの費用が安い理由

コミュニティ・カレッジの費用が安いのは、いくつか理由があります。

一つには、コミュニティ・カレッジは地域の住民のために、地域の税金で運営されていることが挙げられます。税収によって運営されている限り、学費による収入に頼る必要がありません。したがって学費を高くせずに済むということになります。

またコミュニティ・カレッジは「望めばだれでも学べる」というミッションを掲げていますので、学費を高くすることで学べる人が少なくなってしまっては、そのミッションに反するという事情もあります。

アメリカでは、「学費と教育レベルは相関関係にある」というのが常識になっています。レベルの高い大学ほど学費も高い傾向にあります。この点でも、コミュニティ・カレッジは「望めばだれでも学べる」というポリシーがありますから、高校でオール1だった学生でも入学させますので、お金をかけて、つまり学費を高くしてまで教育の質を高めることはしません。できるだけ経費をかけずに、必要にしてかつ十分なだけの施設と教授陣をそろえれば、コミュニティ・カレッジとしての使命を果たすことになります。

こうしたことがコミュニティ・カレッジの費用が安い理由です。留学先としてのコミュニティ・カレッジの魅力は、なんといってもその費用の安さにあるわけですが、とても大学レベルとはいいがたいようなコミュニティ・カレッジもあります。志望校としてコミュニティ・カレッジを選ぶ際には、ただ学費だけに注目するのではなく、カリキュラムの内容や学習環境にも目を向けるようにしましょう。

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