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四年制大学とはここが違う コミュニティ・カレッジの特徴

公立の二年制大学であるコミュニティ・カレッジは、四年制大学と比べて大きく異なる特徴がいくつかあります。費用が安いというのもその一つです。ここでは、留学先の大学を検討する際に知っておきたい、コミュニティ・カレッジの特徴を紹介します。

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四年制大学とはここが違う コミュニティ・カレッジの特徴 もくじ

 1. コミュニティ・カレッジの特徴①:学費が安い
 2. コミュニティ・カレッジの特徴②:寮がない
 3. コミュニティ・カレッジの特徴③:学生の年齢が高い
 4. コミュニティ・カレッジの特徴④:働きながら学んでいる人が多い
 5. コミュニティ・カレッジの特徴⑤:地元のカラーが大きく反映される
 6. コミュニティ・カレッジの特徴⑥:目的は「手に職」か「四年制大学への編入」


コミュニティ・カレッジの特徴①:学費が安い

コミュニティ・カレッジの最も大きな特徴は、学費が安いことです。アメリカで最も低コストで学べる大学がコミュニティ・カレッジです。

もともと地域の税金で運営されていて、「望めばだれでも学べる」ことをモットーとしていますから、地域の人であれば無料に近いような学費が設定されていることもあります。

留学生を含む州外の学生にはそれよりも高い学費が課されますが、それでも年間の学費は5,000~10,000ドルくらいです。四年制大学の学費の平均が州立で約24,000ドル、私立では約32,000ドルですから、これと比べるとコミュニティ・カレッジの学費がいかに安いかがわかります。アメリカ留学を志す人にとっても、留学先としてコミュニティ・カレッジを選ぶ一番の理由は、この学費の安さにあります。

大都市のコミュニティ・カレッジになると、年間の学費が10,000~12,000ドル以上になるところもあります。都会よりも田舎の大学のほうが、学費も安く、また生活費もかかりません。これは四年制大学についても同じことがいえます。

コミュニティ・カレッジの特徴②:寮がない

コミュニティ・カレッジは、原則的にその地元(=コミュニティ)の人が学ぶ大学です。したがって、基本的には寮を設けていません。

寮をもっているコミュニティ・カレッジは、全体の2割程度(約250校)ですが、コミュニティ・カレッジの学生のうち、実際にキャンパス内で生活しているのは1%に過ぎないといわれています。

アメリカの四年制大学は、寮生活をとても重視しています。たとえばハーバード大学では在学生に4年間の寮生活を義務づけています。寮は人間関係を学び、お互いを励まし合い、助け合う場として、アメリカの大学教育と切っても切れない関係にあります。このことを考えると、寮がないことはコミュニティ・カレッジの際立った特徴であり、「アメリカの大学生活の典型」とはいいがたい面をもつともいえます。

最近では学生の「多様化」に前向きなコミュニティ・カレッジもあって、地元の人だけでなく、州外の人や留学生でも学べるように寮を設けるところも増えつつありますが、現時点では、ほとんどのコミュニティ・カレッジは「通いながら学ぶ」ことになっています。

コミュニティ・カレッジの特徴③:学生の年齢が高い

コミュニティ・カレッジは働きながら学んでいる学生が多く、学生の年齢も高い傾向にあります。全米のコミュニティ・カレッジの学生の平均年齢は28.5歳です。高校を卒業してすぐに大学に進学すれば、大学時の年齢は18~22歳になりますから、これと比べるとかなり高いことがわかります。

とはいえアメリカには「人生に迷ったら大学に戻れ」という格言があって、ある程度の社会経験を得てからでも、ほかのやりたいことにめぐり合ったとか、新たな分野にチャレンジしたいということになれば、大学に戻ってその分野を学ぶという人もたくさんいます。コミュニティ・カレッジは働きながらでも学びやすいように授業スケジュールが組まれていますので、そのようなニーズに応える場としても存在意義があるのです。

コミュニティ・カレッジの特徴④:働きながら学んでいる人が多い

コミュニティ・カレッジの学生の6割は、「パートタイムの学生」です。パートタイムの学生とは、働きながら学んでいる学生のことで、正確に定義すると「1学期の取得単位数が11単位以下の学生」のことをいいます。これに対して、1学期に12単位以上を修めている学生は「フルタイムの学生」といいます。

四年制大学ではフルタイムの学生が多数を占めます。ハーバードなどの名門私立大学や、アマーストやウィリアムズといった名門リベラルアーツ・カレッジでは、ほとんどの学生がフルタイムです。学業はもちろん、課外活動や寮生活を通じて、1日24時間を大学生として過ごすことになります。このような学生は、コミュニティ・カレッジではあまり見られません。

また、フルタイムの学生であっても、1学期に15単位以上を修めている学生は、四年制大学では5割以上であるのに対して、コミュニティ・カレッジでは3割ほどに過ぎません。コミュニティ・カレッジでは、「フルタイムの学生」でも、アルバイトやパートをしながら通っている人が大半であるということです。

なお留学生は、「フルタイムの学生である」ことを条件として学生ビザが発給されますので、どの大学に行っても1学期に12単位以上を修める必要があります。

コミュニティ・カレッジの特徴⑤:地元のカラーが大きく反映される

コミュニティ・カレッジは、その地元(=コミュニティ)の人が学ぶ大学ですから、そのコミュニティの特徴が学生構成に色濃く反映されます。

たとえば、メキシコと国境を接する地区など、ヒスパニック系の人口が大きなエリアのコミュニティ・カレッジであれば、ヒスパニック系の学生が多数を占めることになります。また、そのコミュニティが、ある特定の宗派の人たちによって成り立っているのであれば、学生の大部分がその信者から構成されるということもあるでしょう。

コミュニティごとの教育レベルや経済レベルも、そのコミュニティ・カレッジの学生構成に大きく反映します。アメリカは高校までが義務教育ですが、その内容やレベルは地域によって大きな差があります。このような地域ごとの特色は、外国から見てもなかなかわかりませんが、国土が日本の25倍もあるアメリカでは、想像以上にコミュニティごとにさまざまな違いがあるということは心に留めておくといいでしょう。

コミュニティ・カレッジの特徴⑥:目的は「手に職」か「四年制大学への編入」

コミュニティ・カレッジには、大きく〔進学コース〕と〔職業訓練コース〕があることは「2.コミュニティ・カレッジでは何が学べるのか?」で述べました。コミュニティ・カレッジに学んでいる学生の目的も、これら二つに集約されます。つまり、四年制大学に進学するか、手に職をつけるか、のいずれかです。

四年制大学では、たとえば「リーダーシップをとれる人材になる」とか、「国際人としての素養を身につける」、「社会に貢献する」といった教育目標を掲げています。学ぶ側にとっては、4年間を通じて「人間として成長する」ことを、四年制大学での教育に期待しています。

コミュニティ・カレッジには、そのような高邁な理念はありません。仕事に必要なスキルを身につけるか、四年制大学に進学するためにその最初の2年間に相当する課程を修めるか、という明確な目的をもった人が学んでいますので、そのニーズに応えるだけのことはしますが、それ以上の、たとえば「人間としての成長を促す」といった指導はしません。仕事や家事、育児などで、すでに忙しい人たちが学んでいますから、学生同士の関係も、四年制大学に比べるとかなりドライです。

このように、コミュニティ・カレッジには四年制大学とは異なるきわだった特徴がいくつかあります。カルチャースクールや職業訓練校のような側面もありますので、日本の短大とも異なります。留学先を考えるにあたっては、ただ安いからというだけでコミュニティ・カレッジを選ぶのではなくて、このようなことにも留意して、慎重に検討したうえで志望校を判断しましょう。

安く、でもリスクを押さえて留学するには、正しい知識が不可欠

1200校あると言われるコミュニティ・カレッジの多くは、日本人が一般的に想像する「大学」とは異なります。しかし、一方で留学の費用を抑える手段になるのも事実です。 進学や就職に役立てられる学校選びや、出願のためには、早い段階で一度プロの留学カウンセラーに話を聞いてみることをおすすめします。

栄 陽子留学研究所の留学サービス(外部リンク):
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