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留学先としてのコミュニティ・カレッジの魅力

学費が安く、入学基準が低いコミュニティ・カレッジは、留学先としては人気が高く、とくにカリフォルニア州など西海岸のコミュニティ・カレッジには日本人留学生がたくさん学んでいます。最近はアメリカの四年制大学の学費があまりにも高いために、留学するならコミュニティ・カレッジを選ばざるを得ないという人もいます。このページでは、留学先としてのコミュニティ・カレッジの魅力と、あわせてコミュニティ・カレッジへの留学にあたって気をつけたいことを述べたいと思います。

留学先としてのコミュニティ・カレッジの魅力

留学先としてのコミュニティ・カレッジの魅力 もくじ

 1. なんといっても費用の安さが魅力
 2. 入学基準がゆるやか
 3. 四年制大学への道も開かれる
 4. 留学生を歓迎するコミュニティ・カレッジも増えている
 5. 留学先としてのコミュニティ・カレッジの注意点


なんといっても費用の安さが魅力

留学生にとってのコミュニティ・カレッジの一番の魅力は、やはり費用が安いことでしょう。

アメリカの四年制大学の学費の高騰は、アメリカ留学を志す人にとって大きな障害となっています。アメリカ人の学生は、ローンを組んで学資を捻出するなどしていますが、留学生にはそのような学費援助を得られません。そこで返済不要の奨学金を狙うことになりますが、得られる奨学金の額は、それこそフタを開けてみるまでわかりません。それで年間4万ドルの学費が2万ドルになったとしても、やはり高額には違いありません。

これに対してコミュニティ・カレッジの学費はおおむね年間5,000~10,000ドルです。私立四年制大学の4分の1、州立大学の半額ほどで学べます。この費用的メリットは、留学先としてコミュニティ・カレッジを選ぶ最も大きな理由になるでしょう。

とくにコミュニティ・カレッジで2年学び、その後で四年制大学に編入して2年で卒業するという「2+2」方式で留学すれば、結果的に同じ四大卒になるとしても、4年間を四年制大学で学ぶことに比べて、かなり費用を節約できます。

入学基準がゆるやか

コミュニティ・カレッジは「望めばだれでも入学できる」ポリシーを掲げています。したがって入学にあたっての選抜は行われません。いわゆる「全入制」=open admissionです。

英語を母語としない留学生にはTOEFL®テストのスコア提出が求められますが、このスコアの要求点も四年制大学に比べるとやや低くなっています。四年制大学の入学にあたって課されるTOEFL®スコアは低くても61で、だいたいが80かそれ以上であるのに対して、コミュニティ・カレッジでは45以上あればOKとする場合も少なくありません。

また四年制大学への出願に際しては、高校の成績証明書とTOEFL®スコアのほか、推薦状やエッセー(作文)、SAT®などのテストスコアの提出が求められ、場合によっては面接も受けなければなりません。高校の成績も、5段階で3以上など、基準が設けられています。

これに対してコミュニティ・カレッジへの出願にあたって提出しなければならないのは高校の卒業証明書とTOEFL®スコアのみです。高校の成績は問われません。エッセーや推薦状の提出も求められません。

このように四年制大学に比べると「入学しやすい」のも、コミュニティ・カレッジの大きな特徴です。高校では成績がよくなかった人でも、コミュニティ・カレッジに入学して好成績を修めれば、名門大学に編入するチャンスが開けるのです。アメリカではコミュニティ・カレッジはしばしば「セカンド・チャンスの場」としてとらえられています。

アメリカの大学の入学審査項目

四年制大学への道も開かれる

アメリカの大学は「単位制」ですので、大学間の単位互換のシステムがよく整っています。コミュニティ・カレッジで取得した単位は四年制大学でも認められます。

一般的な四年制大学の卒業単位は120単位ほどです。多くの四年制大学は、だいたいその半分の60単位までは他の大学の単位も認めるとしています。一方、コミュニティ・カレッジの〔進学コース〕の卒業単位は60~70単位くらいです。したがって、コミュニティ・カレッジの〔進学コース〕を卒業すれば、そこで取得した単位のほとんどが、四年制大学で認められるということになります。

しかもアメリカの大学には入学金がありませんので、編入する際の費用負担も、出願料として50ドルくらい支払うほかには、ほとんどかかりません。コミュニティ・カレッジで2年+四年制大学で2年=4年で四年制大学を卒業できて、さらに最初の2年間の費用負担を大幅に抑えられるというのは、コミュニティ・カレッジへの留学のメリットの一つになるでしょう。


留学生を歓迎するコミュニティ・カレッジも増えている

「地域住民のため」というのがコミュニティ・カレッジの大きなミッションではありますが、最近では学生の「多様化」のために、留学生の受け入れに積極的なコミュニティ・カレッジも増えています。

「多様性」(Diversity)は、コミュニティ・カレッジを含むアメリカの高等教育全体におけるビッグ・キーワードです。学生構成(年齢、宗教、人種、経済的バックグラウンドなど)が多種多様であることが、よい大学の指標となっているほどです。

コミュニティ・カレッジが留学生を積極的に受け入れるようになったのは比較的最近のことです。コミュニティ・カレッジ=ある特定の地域に密着した大学、という考えかたも変わりつつあります。

「コミュニティ」という言葉自体が、ローカルな意味だけでなく、「グローバル・コミュニティ」という表現もあるように、世界的・グローバルな意味をあわせもつようになってきたことも、この傾向に拍車をかけています。

いまでは年間9万人もの留学生がアメリカのコミュニティ・カレッジで学んでいます。とくにアジアからの留学生が多いというのが特徴です。

学生寮を設けたり、留学生専用のアドバイザーを配置したりして、留学生の受け入れ態勢を整えているコミュニティ・カレッジも増えています。留学生にとっては、留学生の受け入れ態勢がよく整っている大学のほうが学びやすいわけですから、留学先の選択肢としてのコミュニティ・カレッジの数は今後さらに増えていくでしょう。

留学先としてのコミュニティ・カレッジの注意点

アメリカ留学を考える人にとって、費用の安いコミュニティ・カレッジは留学先としてたしかに魅力的なものです。

しかし、そもそもがその地域の住民のために設けられたコミュニティ・カレッジですから、留学生の受け入れ態勢が整っていなかったり、留学生への指導やサポートが行き届いていないところもたくさんあります。〔進学コース〕よりも、〔職業訓練コース〕のほうに重点を置いているコミュニティ・カレッジも少なくありません。

またコミュニティ・カレッジには、働きながら通っている成人学生が多いので、四年制大学で見られるような「キャンパスライフ」は基本的に望めません。学生たちはみんな自分の生活で忙しく、授業のほかに出会う機会もありません。大学側も、学生を大人として扱いますから、たとえば小規模のリベラルアーツ・カレッジで見られるような手厚いサポートは期待できません。

ほとんどのコミュニティ・カレッジは寮を整えていません。留学生はホームステイかアパートでの生活になりますが、通学が不便ですし、車の購入・維持、外食などで思わぬ費用がかかってしまいます。寮に暮らすかぎり、「勉強中心の生活」から離れることはありませんが、アパートやホームステイでは、勉強する環境に身を置くことそのものがむずかしくなってしまいます。

またカリフォルニア州やニューヨーク州、フロリダ州などの一部のコミュニティ・カレッジには日本人がたくさんいて、日本人同士でかたまって英語が身につかないという例もたくさんあります。

コミュニティ・カレッジへの留学にあたっては、以上の注意点によく留意して、プロのアドバイスを得ながら、慎重に準備に臨むようにしましょう。

コミュニティ・カレッジ留学で失敗しないために

1200校あると言われるコミュニティ・カレッジの多くは、日本人が一般的に想像する「大学」とは異なります。しかし、一方で留学の費用を抑える手段になるのも事実です。 進学や就職に役立てられる学校選びや出願のためには、早い段階で一度プロの留学カウンセラーに話を聞いてみることをおすすめします。

栄 陽子留学研究所の留学サービス(外部リンク):
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