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1.アメリカ留学にかかる費用

アメリカ留学を志す人にとって最も大きな関心事は二つあります。一つが英語力、もう一つが留学費用です。アメリカの四年制大学では学費がどんどん値上がりしていて、アメリカ人学生はもちろん、留学生にとっても悩みの種となっています。そこで費用の安いコミュニティ・カレッジが進学先・留学先として新たな脚光を浴びつつあります。ここではアメリカ留学にかかる費用の実際について解説します。

アメリカ留学の費用=学費+寮・食費が基本

アメリカ留学の費用は、学費と寮・食費をあわせた額が基本になります。学費をTuition、寮・食費をRoom & Boardといいます。アメリカではTuition, Room & Boardを1セットとして大学の費用を考えます。

アメリカの大学の1年度は9月~翌年の5月です。この1年度に支払う費用が、学費と寮・食費を合わせておよそ20,000~65,000ドルです。このほか、おこづかいや教材費、渡航費や保険などが、年に5,000~10,000ドルくらいかかるものと考えておくとよいでしょう。

学費が高いのはハーバード大学やスタンフォード大学などの名門私立大学で、反対に最も費用が安いのが公立の二年制大学であるコミュニティ・カレッジです。

大学のタイプ別に見た費用(1年度)
  学費 寮・食費
州立四年制大学 18,000~40,000ドル 7,000~15,000ドル
私立四年制大学 23,000~45,000ドル 7,000~15,000ドル
コミュニティ・カレッジ 5,000~10,000ドル 5,000~10,000ドル

公立・州立大学は地元の人を優先する

州や地方自治体の税金で運営している州立大学やコミュニティ・カレッジは、その州や地域に住んでいる人には学費を安く設定しています。とくにコミュニティ・カレッジは「望めばだれでも学べる」ことをモットーとしていますので、地域住民であれば無料に近いような学費で学べるところもたくさんあります。

しかし留学生を含む州外出身の学生には、州や地域の人に比べて3~4倍ほどの高い学費が課されます。

たとえばカリフォルニア州の名門州立大学であるUCLAは、州外出身者の学費は35,000ドル、ミシガン大学になると43,500ドルです。都市部の人気の高い州立大学では、このようにほとんど私立並みの学費を設けているのが現状です。全米平均を見ても州立大学の学費は約24,000ドルですから、留学生からすると、州立だからといって必ずしも安いとはいえません。

大学のタイプ別に見た年間の学費と寮・食費の平均額
  コミュニティ・カレッジ
(地域住民)
州立四年制大学
(州内出身者)
州立四年制大学
(州外出身者)
私立四年制大学
学費 3,435ドル 9,410ドル 23,893ドル 32,405ドル
寮・食費 8,003ドル 10,138ドル 10,138ドル 11,516ドル

(College Boardより)

学費+寮・食費のほかにかかる留学費用

学費と寮・食費のほかにかかる留学費用としては、出願料や教材費、保険料、おこづかいなどが挙げられます。

〔出願料〕

出願時に、出願料(Application Fee)を支払います。だいたい30~50ドルくらいで、どんなに高くても100ドルを超えるような大学はほとんどありません。
日本の大学受験においては、同じ大学でも異なる学部を受験するときは学部ごとに受験料を支払いますが、アメリカの大学の場合は大学単位で出願しますので、出願料も1大学について1回のみで済みます。またアメリカの大学には日本のような入学金はありませんし、いわゆる初年度納入金という発想もありません。

〔教材費〕

アメリカの大学の教科書(http://www.upbeacon.com/より)

アメリカの大学の教材には、教科書や画材、場合によってはコンピュータソフトなどが含まれます。1年度に1,200~1,300ドルくらいかかるのが一般的です(College Boardより)。
アメリカの大学の教科書は、ハードカバーで分厚いものが多く、1冊について80~100ドルくらいします。中古(Used)の教科書はこれより安く、また重要なポイントにはすでにアンダーラインが引かれていたりするので、学生は好んでUsedの教科書を買います。 教科書は各大学の購買部(Bookstore)で買えますが、最近は中古も含めてオンラインで買う学生も増えています。


〔保険料〕

アメリカの保険のシステムはとても複雑で留学生にはわかりにくいので、留学して最初の年は日本の海外旅行傷害保険(留学生保険)に加入するのがよいでしょう。プランにもよりますが、だいたい年間15~20万円くらいです。
アメリカの大学では、すべての在学生に医療保険の加入を義務づけています。とくに大学が提携している保険への加入を推奨されますが、留学生の場合は、留学生保険に入っていれば加入を免除されることもあります。

〔おこづかい〕

おこづかいの額は個々の学生によって大きく異なります。田舎の大学で寮生活を送るかぎり、それほどお金をつかうことはありません。平均的な留学生のおこづかいとしては200~500ドル/月くらいが目安になります。これにプラスして月々の携帯電話料金が50~100ドルくらいかかります。ちなみに全米の大学生のおこづかいの平均額は年間で3,000ドルほどです(College Boardより)。一般的にいって、日本の大学生よりアメリカの大学生のほうが、より質素な生活を送っています。

留学費用は生活のしかたによって変わる

留学費用は、学費のみならず、生活する環境や、生活の方法によっても大きく異なります。都会にある大学は、寮の定員が小さく、学生は町のアパートに住むことが多くなります。都会的な刺激もいろいろとあって、お金を使いがちです。

アメリカは日本のように公共交通機関がそれほど整っていませんので、アパート生活をすると車が必要になる場合もしばしばあり、その購入費と維持費もかかります。アメリカ留学においては、大都会にある私立の大学に行ってアパート生活をするのが一番費用がかかります。

一方で都会から離れた場所にある大学では、キャンパスの外から通うのがむずかしく、寮生活を送ることになります。学食できちんと3食がまかなわれ、キャンパス内で生活が完結しますので、余計な費用もかかりません。もちろん治安と衛生の管理も行き届いています。したがって田舎の大学で寮生活をするほうがより安全で、勉強に専念できて、しかも安上がりということになります。

Coastal Bend College(テキサス州)の1年度の費用平均

長期の留学は「寮生活」が原則

留学というと「ホームステイ」をするものだと考えている人もたくさんいますが、短期の語学留学であればともかく、長期の留学にホームステイは適していません。

また最近はホームステイの金額も高くなっていて、だいたい月に900~1,200ドルくらいかかります。生活もホストファミリーに合わせなければならず、やがて不自由を感じてアパートに住むようになるケースもたくさんあります。するとやはり自動車を買ったり外食をしたりして、思わぬ出費が重なることになってしまいます。

コミュニティ・カレッジは基本的にその地域に住んでいる人たちを対象としています。そもそも自宅から通学できる人たちが学ぶ大学ですので、コミュニティ・カレッジの大半は寮を備えていません。

寮のないコミュニティ・カレッジに留学すると、アパート生活かホームステイをしなければなりません。せっかく学費が安くても生活費がかさんでしまい、トータルの留学費用が必ずしも安くなるとは限らないのです。

留学先が四年制大学であってもコミュニティ・カレッジであっても、長期にわたって勉強中心の生活を送るためには、滞在先は学生寮を選ぶことが大切です。そうすればむだづかいをする機会に巡り合うこともありませんから、結果的に留学費用も節約できます。

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