奨学金の申請プロセス(ニード型)

このページでは、アメリカの大学に留学する際に得られる奨学金(ニード型)の申請プロセスを解説します。

ニード型の奨学金とは、家計の事情で全額の学費を支払うのがむずかしい場合に、不足分を支給してもらうものです。大学が支給してくれる奨学金で、返済不要です。

1.ニード型奨学金の申請のために提出する書類

ニード型の奨学金を申請する際には、一般的には以下の書類を提出します。

  • College Board CSS Profile
  • College Board International Student Certification of Finances
  • 残高証明書

1-1.College Board CSS Profile

アメリカの多くの大学では、ニード型の奨学金を申請する留学生に対して、College Boardという民間の機関(SAT®などの運営をしています)が提供するCSS Profileという申請書の作成を求めています。CSS Profileは、この提出を求めている大学すべてに共通して使える申請書で、 College BoardのCSS ProfileのWEBサイトでオンライン入力します。

このCSS Profileには、氏名や住所などのほか、家計の詳細について詳しく記入する必要があります。この情報が、各大学が奨学金の支給額を決定する手がかりになるわけです。

なおCSS Profileを利用していない大学については、それぞれの大学が用意している書式(ほとんどの場合は大学のホームページからダウンロードできます)に記入し、提出することになります。

したがってまずは、自分がめざす大学のホームページで、留学生に対するニード型奨学金の申請方法と必要書類を確認することが大切です。

1-2.College Board International Student Certification of Finances

この書式も、College Boardによって用意されているものですが、基本的には各大学のホームページからダウンロードして記入します。

家庭からどれだけの学資を出せるのかを年度ごとに記入するもので、出資者(ご両親)のサインも必要になります。

なお大学によっては、College Boardのものではなく大学独自の書式を使うように指示しています。

1-3.残高証明書

出資者(ご両親)の年収証明書に英訳を付したものを提出します。

2.申請書類を提出する際に気をつけたいこと

ニード型奨学金の申請にあたっては、家計の詳細を提示しなければなりません。収入はもちろん、所得額、ローン、その他さまざまです。記入項目や記入内容はかなり複雑で、英語に堪能な人であってもそれなりに手こずるはずです。

とはいえ、これらの書式が正確でないと、大学側は奨学金の授与を正しく判断できません。まず大事なのは、申請書類を漏れなく、正確に作成することです。そのためにも、十分な時間的な余裕をもって、申請にとりかかりましょう。

また、申請すれば必ず奨学金をもらえるわけでもありません。留学生に対してニード型奨学金を設けていない大学もあります。コミュニティ・カレッジ(二年制の公立大学)などがそうです。

大学にとっても、「せめてこのくらいは自分で負担してほしい」という思いもあります。この大学で、この出願者であれば、ニード型奨学金の額は「だいたいこれくらい」という落としどころがあったりもします。さらに奨学金を申請することが合否に影響する場合もあります。大学からすれば、学費を出せない学生より出せる学生のほうを優先するからです。

留学生だからといって奨学金をもらえないわけではありませんし、ぜひ奨学金の獲得に前向きになるべきですが、ニード型の奨学金申請はとにかく複雑です。合否にもかかわってくることですから、プロのアドバイスも得ながら、慎重に、時間をかけて申請に臨んでください。

また留学生がもらえる奨学金には、ニード型のほかに「メリット型」と呼ばれるものがあります。これは、学業が優秀であったり、スポーツやアートなどでの実績があったりする学生に与えられるもので、やはり返済不要です。「申請する」必要はなく、合格通知にその額が提示されます。詳しくは以下のページをご覧ください。


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