学費全額の奨学金をゲット! 自分らしさが開花したアメリカ留学
みなさんこんにちは! 「アメリカ留学ラボ」のカイトです。このラボでは、アメリカ留学にまつわるホットなニュースやお役立ち情報をお届けしています。今回は、最近アメリカの大学を卒業したばかりのS.T.さんの留学体験談をお届けします。
S.T.さんは日本の高校を卒業して、アイオワ州のMorningside Collegeというリベラルアーツ・カレッジ(※)に留学しました。なんと在学中の学費全額を、返済不要の奨学金で免除されるというすばらしい条件で合格した逸材です。
アメリカでの就職も決まり、近々ご結婚もなさるというS.T.さんの留学体験談、ぜひお楽しみください!
(※)リベラルアーツ・カレッジ:アメリカの小規模(学生数が1,000〜3,000人ほどの)私立大学。専門性の高い研究よりも、幅広くさまざまな分野を学ぶことに力点を置く。キャンパスは豊かな自然に抱かれ、学生たちは寮生活を送る。全米に600校ほどある「アメリカ大学教育の中心的」存在。
もくじ
1.アメリカへのあこがれ
2.留学先の大学選び
2-1.学費全額免除という快挙
2-2.留学への実感
3.留学中に英語のハンデをいかに克服したか
3-1.水泳部の友だちの存在
3-2.自分に対する負けん気
4.ビジネスとコンピュータを組み合わせた専攻
5.留学生としての就職活動
6.就労ビザとOPT
7.未来の留学生へのメッセージ
1.アメリカへのあこがれ
小さい頃からハリウッド映画などを通じて、アメリカに対して「かっこいい」という思いを抱いていました。具体的な動機というよりも、漠然としたあこがれのような気持ちです。
高校2年の夏休みに、カリフォルニアに短期留学する機会があって、その際、2週間ほどホームステイをしました。そのステイ先に、コミュニティ・カレッジ(公立の二年制大学)に留学している日本人の方が下宿していまして、その方の英語を聞いて、「この程度の英語力でよければ自分もアメリカの大学に行けるかも?」と思ってしまい(笑)、本格的に留学を考え始めるようになりました。
留学についていろいろ調べているうちに、栄 陽子留学研究所の存在を知り、両親と一緒に栄先生の講演会に参加したところ、親子ともども先生に恋してしまいまして・・・「先生のところなら行ける!」と思い、留学研究所で準備を始めることになりました。
2.留学先の大学選び
大学探しにあたっては、
(1)費用の負担が小さいこと(奨学金をもらえること)
(2)リベラルアーツ・カレッジであること
この2点を大きな指針としました。
リベラルアーツは、やっぱり栄先生の影響が大きいですね。実際に願書を出したのは5、6校だったと思います。
2-1.学費全額免除という快挙
3、4校に合格しましたが、アイオワ州のMorningside Collegeというリベラルアーツ・カレッジに入学を決めました。卒業までの学費全額免除というオファーをいただいたのが決定的でした。
学費全額免除を勝ちとった要因は・・・何でしょう(笑)。TOEFL®テストのスコアはまあまあ高かったと思いますが、それ以外にはそんなに取り柄があったとは思いません。「やっぱり栄先生のところのコネクションかなぁ」などと親と話したりしましたが・・・。
2-2.留学への実感
親のことでいえば、じつは母は留学に反対だったのです。反対というよりは、子どもを遠くにやることの不安・心配といったものだったのですが、栄先生と担当のカウンセラーが、ていねいに母に説明してケアしてくれまして、母もずいぶん精神的に楽になったと思います。
留学研究所は、合格したらおしまいではなく、入学した後のことを見据えた指導をしてくれたのがよかったですね。スクールカタログを読んでカリキュラムの組みかたを学んだり、模擬授業に参加したり、そうしたことを通じてあぁこれから本当に留学するんだという実感を強めることができました。
3.留学中に英語のハンデをいかに克服したか
留学当初は英語そのもので苦労したというよりは、自分の英語に対する劣等感で苦労しました。英語力はそれなりにあったと思いますが、「もし間違いをしてしまったらどうしよう」「自分の英語をからかわれたらどうしよう」・・・そんな不安が自分の中で膨らみ、できるだけ英語をしゃべらず、目立たないようにしていました。
3-1.水泳部の友だちの存在
それを乗り越えることができたのは、水泳部の友だちと仲よくなれたことです。
僕は大学に入学してすぐ水泳部に入りました。そんなに泳ぎが早いわけではなかったのですが、他人に対する負けん気よりも、自分自身に対する負けん気が芽生えたようでして、毎朝5時から7時までの朝練と夕方2時間の練習を乗り切り、結果としてタイムマネジメントの能力も身につきました。自分に対して負けん気が強いことは、留学して初めて気づいた自分の一面ですね。
水泳部でできた友だちとのコミュニケーションを通じて「自分の英語でも気持ちを伝えられる」「間違った英語でも伝わるんだ」と気づきました。すると、英語を話すことが楽しくなって、英語に対する劣等感も減っていきました。
3-2.自分に対する負けん気
自分に対する負けん気は、ISA(International Student Association)という留学生グループの会長になったときにも発揮されました。ISAは、Morningside Collegeに在学している留学生100人ほどから成るグループです。メンバーの役割分担や日程管理、メンバー同士の衝突の調停など、会長としてやることはたくさんありました。ストレスも大きくて「やめてやるっ!」と思ったこともありますが、やっぱり自分に対して負けず嫌いなんですね。この経験によって、人として成長できたと思いますし、自分に対する自信も身についたと思います。
4.ビジネスとコンピュータを組み合わせた専攻
僕の専攻はManagement Information Science(MIS)といって、ビジネスとコンピュータ・サイエンスを組み合わせたような分野です。最近よく耳にする「ビジネスにおけるデータ活用」というのもトピックの一つです。
留学する前は、ビジネスのこともコンピュータのこともまったく知らなかったので、まさに「1からのスタート」でした。ただ、これがリベラルアーツ・カレッジのいいところですが、先生はみんな親切に助けてくれるし、クラスメイトとも教え合う・励まし合う環境が整っていて、気がつけば3年半で卒業することになったのです。
じつは4年間在学しても学費は全額免除されるので、なにも急いで卒業することもなかったのですが、ちょっとアイオワに飽きてしまったというか、とうもろこし畑に囲まれるのはもういいやというか・・・(笑)。都会にあるような刺激は皆無ですからね。
5.留学生としての就職活動
多くの留学生がするように、まずはボストンのキャリアフォーラムに行こうかと思ったのですが、アイオワから行くとなると交通費と宿泊費がけっこうかかります。それで躊躇していたところ、オンラインでリクルーターを通じて就活する方法を知り、その方法を選びました。
リクルーターとの面接に始まり、企業との接触、人事担当の方との面接まで、すべてオンラインで完結しました。面接はスカイプです。4年生の9・10月くらいにスタートし、11月半ばには2社から内定をもらいました。結局、アイオワから1歩も出ることなく(笑)、就職先が決まってしまいました。1月末からロサンゼルスで勤務がスタートします。
6.就労ビザとOPT
就労(H1b)ビザはもらっていません。OPT(Optional Practical Training)制度を活用しての就職です。就活中に目にした企業の6割ほどは「H1bビザを出さない」と公言していましたし、大卒1年目はだいたいOPTで仕事をするものなのかなと思います。企業としても、H1bビザを出すのはそれなりにリスクが高いのではないでしょうか。申請しても抽選ですし、トランプ政権からの締め付けもありそうですしね。
普通OPTは1年間しか有効ではありませんが、僕の場合はSTEM Extensionといって、3年間働けます。STEMはScience, Technology, Engineering, Mathematicsの略で、いわゆる「理工系」のこと。このSTEMを専攻している場合に、1年ではなく3年のOPTが適用されます。けっこう新しい制度だと思います。僕が専攻したManagement Information Scienceも、STEMの分野として見なしてくれたわけです。
では3年経ったらどうするのか? ということですが、じつはアメリカの人と婚約していまして、やがてアメリカの永住権(グリーンカード)をもらえることになる見込みですので、ビザの問題はクリアされるようです。この事情が、就職に有利に働いたことは間違いありません。企業としても、ビザのことを気にせずに雇用できることになりますから。OPTではありますが、正規雇用と比べて条件面でそんなに劣るとも思いません。
7.未来の留学生へのメッセージ
留学してよかったと思えることはたくさんありますが、より自分らしくなったということは言えます。日本では周りの目を気にしながら、できるだけ目立たないようにしていましたが、アメリカに来ると、自分のことを知っている人は一人もいない。ありのままの自分で勝負できるわけです。自分らしさを全開に発揮して留学を乗り切ったことは、いまの自信につながっています。
これから留学する人にも、アメリカの大学では「ゼロから自分をつくっていく」ことになる、そのことを楽しみにしてほしいと思います。留学して本当の自分らしい人生がスタートするのです。
失敗を怖がることはありません。何でもアクティブにチャレンジして、新しい自分を発見してください!
投稿日:2018年02月07日(Wed)
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