日本とアメリカの大学の違い(1)

みなさんこんにちは! 「アメリカ留学ラボ」のカイトです。このラボでは、アメリカの大学への留学を志す人に向けて、お役立ち情報やホットなニュースをお届けしています。

今回は、日本の大学とアメリカの大学の両方に在学した先輩から届いた、日米の大学の違いについての留学体験談(第1弾)をお届けします!

「進学先として日本の大学かアメリカの大学かで迷っている人が、何らかのヒントを得られれば嬉しいです!」という思いで語っていただきました。ぜひ参考にしてください!



もくじ
1.入学チャンスが年に複数回ある
2.入学試験・入学式がない
3.奨学金が充実している
4.転学しやすい
5.寮や設備が充実している
6.4年で卒業しない人もたくさんいる


1.入学チャンスが年に複数回ある


日米の大学でまず異なるのが、1年間のカレンダーです。

最近では日本の大学もいろいろなカレンダーを採用しているようですが、基本的には、
 4~8月:春学期(1学期)
 8・9月:夏休み
 9月末〜(冬休み)〜12月:秋学期(2学期)
 2・3月:春休み
というのが1年間のカレンダーです。4月に入学式、3月に卒業式を行う大学がほとんどです。

一方アメリカの多くの大学のカレンダーは、
 8月末〜12月上旬:秋学期(1学期)
 12月中旬〜1月初旬:冬休み
 1月上旬〜5月中旬:春学期(2学期)
 5月下旬〜8月:夏休み
です。秋学期中には10月に短い秋休み、11月に感謝祭休暇、春学期中には10日前後の春休みがあります。卒業式は春学期終了時の5月上旬がメインですが、秋学期末の12月にも行われます。

日本の大学によっては、夏休みや冬休みに数日間の集中講義を行いますが、アメリカの大学は、サマースクールといって、長い夏休みの間に4〜8週間くらいの授業を行います。このサマースクールは任意受講ですので、参加しない学生もいますが、単位を稼いだり、普段の学期では学べないような科目をとったりする学生もたくさんいます。

このながーい夏休み、サマースクールに参加しないアメリカの学生たちは何をしているのでしょうか? もちろん、家で3か月ぐたーっとした生活を送っているわけではありませんよ。
・海外に短期留学
・教授と共同研究
・インターンシップ
・ボランティア
・アルバイト
などなど、いつもの学期では勉強との両立がむずかしいことに、この長期休暇を生かして精を出しています。

私はアメリカの大学で夏休みを2回経験しました。

1回目は友だちとアメリカ国内を車で旅行したり、大学内の保育園で働いたりしました。

2回目は2つの授業をとり、大学内でアルバイトして、そしてサッカーチームに入って毎週末サッカーの試合をして過ごしました。アメリカで行われた学会にも参加しましたよ。留学生の中には、3か月ずっと母国に帰国する人も多いです。


2.入学試験・入学式がない




日本で大学に入るためには、AO入試やセンター試験、2次試験を受けますよね。いわゆる「受験」というやつです。入学のチャンスは1年に1度しかないので、「落ちたら1年浪人かも・・・」という不安と闘いながら、猛勉強しますよね。

アメリカの大学はまったく違います。まず一斉の入試というものがありません。成績やエッセー(英作文)、推薦状やテストスコアなどの書類審査で合否が決まります。

テストは、SAT®(エスエイティ)というテストと、ACT®(エイシーティ)というテストがあって、いずれも年に数回受けられます。アメリカの高校生は、これらいずれかのテストを受けて、そのスコアを志望大学に提出します。テスト会場は全米の高校です。

留学生の場合は、TOEFL®(トーフル)テストもしくはIELTS™(アイエルツ)という英語のテストを受けることになります。やっぱり両方とも、複数回、受けることができます。

アメリカの大学の出願期間は、大学によって違いますが、だいたい1〜3月くらい。これは秋学期(9月)から入学する場合です。1月から始まる春学期から入学するのであれば、8〜9月くらいが出願の時期です。「定員いっぱいになるまで受け付ける」という大学もけっこうあります。

つまり、アメリカの大学に入学するチャンスは年に複数回あるということです。日本の大学のように1年に1度のチャンスにすべてを賭けるということはないのです。

そしてアメリカの大学には、とくに入学式というセレモニーはありません。日本では桜が満開の4月に盛大な入学式を行う大学が多いと思いますが、アメリカの大学では新入生も上級生と同じように、学期が始まるとすぐに授業が始まります。「大学で勉強する準備ができている」ことが前提になっているのです。

私はアメリカの大学での最初の授業の日、「私は本当にこの大学に入学したのかなぁ」とちょっと不安になりました。教室で名前を呼ばれて初めて、「あぁこの大学に在籍しているんだ」と安心したくらいです(笑)。


卒業生たちが母校に集うイベント



入学式の代わりというわけではありませんが、アメリカの大学では盛大なHomecoming Dayが催されます。その大学の卒業生たちがキャンパスに集まるイベントです。最近では日本の大学でも行われるようになっていますね。

アメリカの大学は卒業生とのつながりをとても大切にします。卒業生たちの愛学心も、とても強いように思います。地域とのつながりも大事にしていますし、Campus Townといわれるような大学町では、町が一体となって卒業生を歓迎します。卒業生からの寄付金が大学にとっては大きな財源になっていて、大学の存在が、その地域の振興に一役買っているということです。

私が住んでいる町は、それこそ大学中心の町ですので、町全体で盛大にこの日を祝います。高校のマーチングバンドが先頭に立ち、大学のスポーツチームや学生団体がそれぞれ好きな服装でダウンタウンを行進します。日本の学生団体は、浴衣や甚平を着て行進しますよ。そのマーチングには、道路の両側に町中の人が集まって一緒に祝ってくれます。そして行進している大学生は、集まってくれた人たちにキャンディを渡すんです。おもしろいですよねー! 小さい町だからかもしれませんが、人々の温かさを感じるので、私はこのイベントが大好きです。


3.奨学金が充実している




日本の大学では奨学金を得るのに厳しい条件があります。奨学金をもらえたとしても、卒業後に利子をつけて返金しなければいけない奨学金(第2種奨学金)がほとんどです。これは大きな社会問題になっています。

大学4年生になって卒業の手続をするときに、奨学金の返済計画の書類をもらって、その金額と返済までの年数にビックリ! なんて、よくあることなんですよ。

一方で、アメリカの大学は奨学金制度がとても充実しています。その多くがアメリカ人向けの奨学金ですが、留学生でも申請し、受け取ることができる奨学金もあります。しかも、返済不要!!

どのような学生が奨学金を取得しているかというと、たとえば
・優秀な成績を修めている学生
・スポーツに秀でている学生
・アートに才能のある学生
・ボランティアに積極的な学生
・国際交流に貢献している学生
などです。留学生は、「留学生である」というだけで「国際交流に貢献している」と認めて、奨学金を出してくれる大学もあります。

また寮長のアシスタント(RA: Residence Assistant)を務めることで、寮費や食費を免除してくれる制度もあります。RAになるためには選考がありますが、留学生でRAになっている子もけっこういますよ!

大学院生になると、GA(Graduate Assistant)と呼ばれるポジションがあります。これも学費補助のシステムですが、このGAについては次回お話ししましょう。


4.転学しやすい




日本では、大学を転学することってあまり(ほとんど?)ないですよね。

アメリカでは、本当に気軽に転学(transfer)することができます。私の友達の中にも
・自分が学びたい分野がその大学にあるから
・家族と離ればなれになるのがやっぱり耐えられないから
・彼氏が通っている大学に行きたいから
といった、そんなに軽くていいの? っていう理由でも転学する子がいました。

それまで大学でとった単位を転学先の大学にもっていくことができるので、新しい大学でまた4年過ごす必要はないんです。

州立大学の場合、コミュニティ・カレッジから進学してくる学生もたくさんいます。コミュニティ・カレッジは公立の二年制大学で、卒業すると准学士(Associate Degree)という学位を取得することができます。コミュニティ・カレッジでは一般教養の科目を学ぶことができ、そこを卒業して、もっと深く学びたいと思えば、四年制の大学に進学するという流れです。

アメリカ人学生の場合、コミュニティ・カレッジのほうが四年制大学より学費が圧倒的に安く、また4年間の勉強をやり通せるかわからない、何を勉強したいかわからないという学生が、大学生活に慣れたり、自分の興味のある分野を見つけたりできるというメリットがあります。アメリカの大学は入学金もありませんから、ちゃんと単位が認めてもらえれば、転学しても時間とお金のロスがないというのも魅力ですよね。


5.寮や設備が充実している




アメリカは何といっても広大です。本当に本当に広いのです。大学のキャンパスも同じで、この開放感は、日本の大学ではなかなか味わえません。

キャンパス内の建物も大きく、充実した設備が整っています。日本ではプロレベルの規模のフットボールスタジアムや体育館があって、ジムにも本格的なトレーニングの機械が設置されています。

また、寮もキャンパス内にあるため、通学に時間をとられることもありません。安全性も確保されています。私の大学には、寮の建物が8つあります。どの寮もセキュリティがしっかりしていて、それぞれの寮でイベントも頻繁に行われるので、友達もたくさんできます。

友達づくりのことでいえば、スポーツチームに参加するのも、いいきっかけになりますよ。ほかにも、演劇グループやコーラスグループも、留学生には人気です。でも、日本の大学でよく見るような、気軽に参加するサークルのようなものは、アメリカの大学には少ないように思います。みんなそれなりに真剣に取り組んでいる印象ですね。アメリカ人って本当にタフなんです!


6.4年で卒業しない人もたくさんいる




日本では、「現役合格して大学に入学して、4年で卒業することがすばらしい」と思われているように感じます。いまはだいぶん変わってきていると思いますが、まだ少しはその傾向があるのではないのでしょうか。

アメリカではそんなことはまったくありません! 大学を4年で卒業しないといけないなんてことはまったくないんです。
・学資を稼ぐため
・勉強に疲れたから
・海外ボランティアに参加したい
といった理由で、1年くらい休学する学生はたくさんいます。休学中は、学費を支払う必要はありません。

また、一つひとつの科目でいい成績をとりたい、もっと深く勉強したい、という思いから、1学期の履修科目数を少なくして、5年かけて卒業する人もいます。日本人留学生の中にも、日本で就職活動をしたいからという理由で、1学期くらい休学する人がいますよ!

また、アメリカの大学には、フルタイムの学生とパートタイムの学生がいます。パートタイムの学生は、普段は仕事をしていて、週に1つか2つの科目をとっている学生です。フルタイムのほうは、一般的な日本の大学生と同じく学業中心の学生たちですね。留学生はVISA(査証)の関係上フルタイムでなければならないのですが、このようにアメリカの大学は、どんな状況の人にも開かれた教育機関なのです。


いかがでしたか? 日本とアメリカ、どちらの大学のほうがいいということはありません。自分が将来やりたいことや自分の勉強スタイルに合った大学が、いい大学ということだと思います。少しでも参考にしていただければ嬉しいです!

次回も引き続き、日米の大学の違いを紹介します。とくに「授業の違い」にフォーカスするつもりですので、ぜひ読んでくださいね!

Have a wonderful day!!

第2回へ続く)
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