アメリカ留学の「不安」をいかに克服するか
みなさん、こんにちは! 「アメリカ留学ラボ」のカイトです。このラボでは、アメリカ留学のお役立ち情報やホットなニュースをお届けしています。本サイトの運営元である栄 陽子留学研究所ではカウンセリングや講演会、セミナーを通じて、未来の留学生や保護者のかたとお会いしていますが、みなさんやっぱり留学に対して多かれ少なかれ不安を抱いていらっしゃいます。
英語力はもちろん、親元を離れての生活のこと、ホームシックや友だちづくりなど、不安の種は尽きないものです。
そこで今回は、アメリカの大学を卒業した留学の先輩から、いかに不安と向き合い、その不安を克服したのか語っていただきましたので、その留学体験談をお届けします!
もくじ
1.留学は不安と隣りあわせ
2.不安と向き合えば自信に変わる
3.不安は長続きしない
4.留学の成否は英語で決まるわけではない
5.授業についていけるのか? という不安
6.間違った英語でも、どんどん話そう
7.おわりに
1.留学は不安と隣りあわせ
私がアメリカの大学に留学したのは18歳のときです。そのときの気持ちは、ワクワクする期待が半分で、「予期しないことが起きたらどうしよう」「友だちもできず、英語もわからなかったらどうしよう」という不安が半分でした。
周りの留学生を見ても、みんな不安を感じたり、うまくいくかあれこれ悩んだりしていました。でも、このような不安は、留学生活に慣れてくると自然に解消したり、気持ちのもちかたや努力次第で、自信に変わっていくものです。
留学は、言葉も文化も違う未知の世界に飛び込んでいくことですから、不安があるのは当たり前! くらいの心がまえでいいと思います。そうすると、英語のハンデや、失敗を恐れる気持ちが、気にならなくなり、ガンバろう! という気持ちが湧いてきますよ。
2.不安と向き合えば自信に変わる
渡米直後は初めて経験することばかりで、日本では当たり前だったことが通用しなくなり、戸惑います。
私自身、初めての渡米のとき、アメリカの国内線の飛行機でちょっとしたトラブルがあり、「大学にたどり着けないのではないか」と心配したことがあります。
大学近くの空港までは、国内線で1度乗換がありましたが、運悪く、最初のフライトが大幅に遅れて、経由地で次のフライトを逃してしまいました。予定していた乗継便に乗れず、航空会社の人にどうにか状況を説明し、代わりのフライトのチケットを発行してもらいました。
大学近くの空港には、大学のスタッフが迎えに来てくれる予定になっていたので、到着予定が遅れることを知らせるため、経由地から大学に電話をしました。でも、大学のだれと話したらよいかもわからず、とりあえず電話に出てくれた人に、自分の名前と留学生であることを言って、飛行機に乗れなかった、ということだけ、なんとか伝えようとしました。
はっきり言って、そのときの私のたどたどしい英語を相手がどのくらい理解してくれたかは不明です(笑)。でも、目的地の空港には大学のスタッフが来ていて、安心したのを覚えています。
このトラブルによって、かえって私の中に自信が芽生えました。「何かあっても、どうにかなる!」という自信です。
このように、そのときそのときに自分ができる精一杯のことをしたら、よい結果がついてきた、ということは、よくあるのではないでしょうか。
私は、その後も、何度もアメリカで飛行機に乗りましたが、時間通りに飛ばない、搭乗したと思ったら「座席が足りないのでだれか降りてください」と言われる、荷物が出てこない、といったトラブルに遭遇しても、驚かずに対処できるようになりました(笑)。
3.不安は長続きしない
とはいっても、初めはだれでも不安になるし、言葉もうまく通じず、イライラもします。
寮生活で必要な日用品一つ買うにも、どこで買えばいいかわからない、シャワーや洗面のマナーもわからない、食べ物が口に合わない、なんてことの連続です。
でも、人の適応能力はすばらしいもので、留学して1、2か月も経つと、最初に抱いていた不安も消えていき、アメリカでの学生生活のリズムに慣れてきます。
私も、大学生活がスタートして1か月ほど経ち、授業も一通り体験したら、「こんなときは、こうしたらよい」という知識や知恵もついて、不安な気持ちが和らいでいきました。
ホームシックにかかり、家族や日本が恋しくなることがあるかもしれません。でも、寂しくなったり、家族に会いたい気持ちを抱くのは、ごく自然なことです。無理に気持ちを抑えるよりも、不安な気持ちを受け入れて、スカイプで家族と話したり、日本食を食べたり、日本のWEBサイトを見たり日本語の本を読んだりするのもいいと思います。
そして少し気分転換ができたら、少し積極的に動いて、気の合う友だちを見つけるのもいいでしょう。
私の場合、深刻なホームシックにはなりませんでしたが、夜中まで課題に追われたときはだれかと話したくなって、よく日本の家族とスカイプで会話をしました。勉強の合間に少しでも家族と話すと、元気が出て、また机に向かえたものです。
4.留学の成否は英語で決まるわけではない
アメリカ留学に抱く1番の不安は、やはり英語ではないでしょうか。
日本にいると、どこでも日本語が通じますから、言葉が通じないという経験をすることはないですよね。だから「言葉が通じない」ことを恐怖に感じる人も多いのではないかと思います。
人にもよりますが、実際に四六時中、英語だけの生活に慣れるには、ある程度の時間がかかります。でも、日々の大学生活を過ごしているうちに、サバイバルできる語学力は着実についてきます。
ネイティブのようにペラペラと英語がしゃべれる! というにはほど遠いかもしれません。でも、「完璧に話したい」と強く意識しすぎると、かえって不安が募り、積極的に英語を話せなくなります。完璧でなくても、へこまないこと。下手な英語でも、通じるならラッキー!と思うくらいでちょうどよいと思います。
私も留学中、友だちと話しているとき、よく“What?”とか“Say it again?”とか聞き返されました。私の発音が悪くて、何の話をしているのかすらわかってもらえないときも、言いかたを変えて根気強く話し続けているうちにどうにか通じた、なんてこともよくありました。
また私は、大学の住所のRivermountを上手に発音できず、電話など口頭で住所を聞かれたときは、相手に「もう1度言って」「スペルを言ってくれる?」と毎回言われました。何度トライしても、いつも通じないので、そのうち自分から「スペル言うからね」と言って先回り。完璧でなくても、通じる方法はいくつもある! と思っていると、英語に対する不安も減って、話すことも怖くなくなります。
そして、留学の成果や成功を英語力だけで計らないということも大事です。留学するなら、ペラペラ英語が話せるようになりたい、と思うのは当然です。でも、留学には、語学以外にも日本ではできない経験をするチャンスがたくさんあります。ですから、言葉が通じないことを不安に思う以上に、それ以外の貴重な体験にもぜひ目を向けてくださいね!
5.授業についていけるのか? という不安
アメリカでの留学生活において、教室の外でのコミュニケーションと、授業でのコミュニケーションとは、やはり異なります。アメリカ人の学生と一緒に授業に参加するには、少し高度な英語力が必要になってきます。
私も留学当初は、授業が聞きとれず、困ったことがよくありました。一生懸命に聞きとろうとして、かなり集中するので、授業が終わると毎回ぐったりしていました。
でも、それも数か月すると、アメリカ型の予習・復習の方法や、宿題の取り組みかたが身について、授業の内容もわかるようになってきました。日本語でもいいので授業の予備知識を得ておくと、先生の英語も聞きとりやすくなります。それでもわからなければ、友だちにノートを貸してもらったり、教授に質問に行ったり、チューター制度(学生による補講)を利用しすればいいのです。
アメリカの大学では、信じられないほど大量の課題が出ることもありますし、アメリカ人の学生も、みんな課題をこなすために必死に勉強します。そうしないとあっという間に退学になってしまうからです。膨大な課題を前にすると、どうこなしてよいか不安になりますが、それはアメリカ人学生も同じです。留学生だけでなく、みんな努力しているので、その雰囲気にのまれて必死になっているうちに、いつの間にか「授業がわかるようになっていた!」ということになるはずです。
6.間違った英語でも、どんどん話そう
それでも英語の不安が消えない! という人には、間違いを恐れずに積極的に話すようにすることが、何よりおすすめです。
日本人は、自分の英語の発音を聞かれるのが恥ずかしいと思う人が多いように思います。でも、初めからかっこよく話せる留学生なんていません。下手な英語でもよいので、ガンガン話しかけてみると、「この子、積極的でおもしろい子ね」と思われて、相手のほうから話しかけてくれるたり、手を差し伸べてくれたりするようになります。
私も渡米したばかりの頃は、英語が得意とはいえませんでした。でも、恥ずかしさを忘れて、どんどん手を挙げてみたり、むずしいことは言えなくても、わかる単語を羅列してしみたり、ルームメイトの真似をして話してみたり、話しやすい人を見つけて話しかけてみたり、とにかく英語を使ってみました。そうすると、英語で話すことが怖くなくなり、不安だった気持ちも、自信に変わっていきました。
7.おわりに
このように、留学前や渡米直後に抱く不安は、環境に慣れてくると、たいした心配ではなくなっていきます。
留学に挑戦する前は、言語も文化も違う未知の世界に飛び込むことが、「怖い」「不安だ」と思うかもしれません。でも、だからこそ、そうした不安を克服して、アメリカの大学を卒業できたときの達成感は計り知れないものです。「不安だから留学をやめよう」ではなくて、自分が一回りも二回りも成長するチャンスだと思って、前向きに留学に立ち向かってくださいね!
投稿日:2017年10月14日(Sat)
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