私のアメリカ留学体験談:「わからないときは助けを求める」で乗り切る!

みなさんこんにちは! 「アメリカ留学ラボ」のカイトです。このラボでは、アメリカ留学の夢を叶えたい! という人のために、お役立ち情報やホットなニュースをお届けしています。

今回は、アメリカのリベラルアーツ・カレッジ(※)を卒業した先輩から届いた留学体験談をお届けします。おもにアメリカの大学の授業と、先生との接しかたについてお話しいただきました。これから留学しようという人は、ぜひ参考にしてください!

(※)リベラルアーツ・カレッジ:アメリカの小規模(学生数が1,000〜3,000人ほどの)私立大学。専門性の高い研究よりも、幅広くさまざまな分野を学ぶことに力点を置く。キャンパスは豊かな自然に抱かれ、学生たちは寮生活を送る。全米に600校ほどある「アメリカ大学教育の中心的」存在。

ワートバーグ大学


もくじ

1.「先生に泣きつく」のがアメリカ留学のコツ
2.猛烈な授業のスピードと大量の課題
3.アメリカの大学で重要な「授業参加」
4.授業では「はっきりものを言う」ことが大切
5.留学生がぜひ活用したい「チューター」
6.「書く」課題を助けてくれるライティングセンター
7.アメリカ留学を成功させる秘訣は「IQより愛嬌」
8.教室では1番前の席に座ること
9.ダメ出しばかりする先生からの一言
10.先生もいろいろ・・・まずは伝える努力をしよう
11.アメリカ留学をめざすかたたちへ


1.「先生に泣きつく」のがアメリカ留学のコツ


みなさん、はじめまして! 私は、アイオワ州のワートバーグ大学(Wartburg College)という学生数1,500名ほどの小さな大学に留学し、卒業したRKと申します。

私自身がアメリカ留学生活で気づいたこと・感じたことを、「みなさんのお役に立てることができれば・・・」という思いで書こうと思います。これからアメリカの大学へ進学しようという高校生のみなさんが、私の留学体験談を読んで「あれ? アメリカの大学は日本とは違うんだ?」と知ることで、留学準備の役に立てていただければ幸いです。

みなさんの中には、「アメリカの大学の授業についていけるかどうか不安・・・」という人もいるでしょう。なんといっても、留学生活はすべて英語ですから、不安になるのも当然ですよね。

でも、心配しないでください。

というのも、アメリカの大学では、授業でわからないことは遠慮せずに先生に聞けばいいからです。

そんなこと当たり前だと思うかもしれませんが、「わからないことがあったらすぐに先生に聞く」、それでもダメだったら「先生に泣きつく!」くらいの心がまえで先生と接することが、アメリカ留学ではとても大切です。これからその理由をお話ししましょう。


2.猛烈な授業のスピードと大量の課題



みなさんも1度は耳にしたことがあるかもしれませんが、アメリカの大学の授業のペースは本当に早くて、課題もたくさんあります。

たとえば、私がとっていた数学の授業では、毎週のリーディングが多いときで100ページほど。そして1週間ごとに、読んだ範囲からテストがあるといった感じでした。

もちろん、このほかの科目でも、リーディングやリサーチペーパー(レポート)の課題が膨大にあるのです。ですから、わからないことがあったら、その都度できるだけ早く解決しないと、疑問点がどんどん山積みになってしまい自滅します。こんなとき、「あぁ日本に帰りたいなぁ」って思うんですよね。アメリカ留学を経験した人は、みんな同じようなことを思ったはずです。

こんな状態に陥らないためにも「わからないことは躊躇せず先生に聞く」、これがアメリカ流です。遠慮する必要はありません。ちょっと無神経なくらいがちょうどいいでしょう。


3.アメリカの大学で重要な「授業参加」


アメリカの大学の授業では、授業参加(Participation)がとても重視されています。これは成績にも大きく影響します。

この「参加」とは、どれだけ積極的に発言したか、どれだけ貢献したか、ということが問われます。単なる「出席」ではありません。

アメリカの大学では、それぞれの科目の最初の授業で、シラバスが配布されます。このシラバスには、その科目の趣旨、授業スケジュール、課題・テストの内容、成績評価などが記されています。その科目の全貌が記されているといってもいいでしょう。

たとえば、私がとった美術史の科目のシラバスには、成績評価について以下のように記されていました。

中間・期末テスト    200ポイント
アクティビティ     100ポイント
リサーチペーパー(1) 150ポイント
リサーチペーパー(2) 100ポイント
リサーチペーパー下書き 25ポイント
文献解題        25ポイント
小テスト        200ポイント
授業参加        200ポイント
合計          1000ポイント

テストやリサーチペーパーで高いポイントがとれたとしても、授業に積極的に参加しなければ、成績が悪くなってしまいます。それだけ、授業参加に対する評価は大きいのです。

「授業参加」には、「積極的に発言する」ことだけでなく、「疑問を投げかける」ことも含みます。したがって、わからないことを聞くことは、成績をよくする手段にもなるのです。アメリカ留学を志している人は、このことをよく覚えておいてほしいと思います。

アメリカ人の学生も、積極的に発言をしたり、質問したり、必死にノートにとったりして、授業に取り組む真剣さが見てとれます。授業中に寝ている学生なんて一人もいません。


4.授業では「はっきりものを言う」ことが大切



私は授業で発言する内容をあらかじめノートに書き出していました。そうすることで、授業中に心に余裕もできて、あわてずに発言することができました。

事前に用意していた発言内容がほかのクラスメイトとかぶることがあるので、できるだけ1番に挙手して発言するように心がけていました。だれかに先に言われたときは、せめて「私も同じ意見です」と言うようにしていました。

1年生のときは、発言するとき心臓がドキドキしていましたが、先生が「いま、とてもいいことを言ってくれたね!」「それはいい質問だね!」と褒めてくれたので、つい嬉しくなって、発言したり質問したりすることが楽しい!と感じられるようになりました。

逆に、自分が発言したことに対して反対意見が出たときなどは、「なんでこんなにストレートな言いかたをするんだろう?」と少し戸惑うこともありました。

日本語には、相手を傷つけないようにオブラートに包む言いかたがたくさんありますよね。でも英語は日本語に比べて言葉がストレートです。ですから、「言いかたがキツイなぁ~」「怒ってるのかなぁ~」と感じることはたびたびありました。

でも、考えてみればアメリカはいろんな国の人が集まってできた多民族国家で、文化や価値観の違いを乗り越えるために、このようにはっきりものを言うんですよね。慣れてくれば、これだけ意見をはっきり言い合うからこそ相互理解が成り立つのだと思えるようになりました。留学生に対しても、一個人として接してくれます。


5.留学生がぜひ活用したい「チューター」



アメリカの大学では、じつは無料で補講を受けられます。その科目が得意な学生(だいたい3、4年生)が、個別で教えてくれるのです。こういう学生のことをチューター(Tutor)といいます。

私は数学でチューターをつけてもらいました。チューターによっていろんな教えかたがあるので、私がわかりやすいと思った人を選んで教えてもらいました。チューターの指導を受けるようになってから、授業の内容をグンと理解できるようになりました。そして、こつこつチューターと会うようにしたおかげで、クラスで1番いい成績をとることもできました。

哲学の授業でも、チューターをつけてもらいました。それまで哲学の勉強なんてしたことがなかった私は、最初のテストであまりよくない成績をとってしまいました。

危機感を抱いた私は、毎週日曜日にチューターに会うことを決意。追いつめられると行動力も鍛えられるのですね。

優秀なチューターがていねいに教えてくれたおかげで、日本語で読んでもチンプンカンプンだった哲学の内容を、英語で理解できるようになりました。さらに、チューターがテスト範囲をこっそり教えてくれるときもありました。毎週日曜日、疲れた体にムチを打って大変でしたが、チューターのおかげでいい成績をとることができました。

これからアメリカ留学する人は、アメリカの大学でとる科目を、大学のWEBサイトであらかじめチェックしておいて、その科目を日本語で予習しておくといいですよ。私の体験からすると、日本語で知らないことを英語で勉強するのはとてもたいへんです。でも日本語で知っておけば、それが英語であっても頭に入りやすくなります。


6.「書く」課題を助けてくれるライティングセンター



アメリカの大学では、レポートやエッセーなど、「書く」課題がたくさんあります。アメリカ留学経験者が必ず「泣く」のが、膨大なリーディングとライティングです。

そんな書く課題を助けてくれるのが、ライティングセンターです。このライティングセンターは、アメリカのたいていの大学にあります。

このセンターでは、リサーチペーパーの書きかた全般から、文法やスペルのチェック、さらにプレゼンテーションの方法まで、サポート・指導してくれます。私もよく足を運び、リサーチペーパーの課題を乗り切っていました。センターの利用は、もちろん無料です。

このようにアメリカの大学には、求めれば助けてくれるシステムが整っています。これらのシステムをフル活用して、勉強を乗り切っていけばいいのです。大変なときは、決して一人で抱え込まず、周りに助けを求めてくださいね。

大学によっては、とくに留学生をサポートするオフィスもあります。留学生ならではの悩みや苦しみの解決に向けて、親切にサポートしてくれます。


7.アメリカ留学を成功させる秘訣は「IQより愛嬌」



アメリカの大学では、わからないときは「わからない!」と自分から発信しないとだれも助けてくれません。先生もだいたい授業が終わればサッサと教室を出てしまいます。でも「わからないので教えてください!」と伝えれば、みんな親切に教えてくれます。

私は、授業の初日は早めに教室に入って先生に自己紹介をしていました。まずは先生に名前と顔を覚えてもらうことが大切だと思ったからです。

後々、授業でわからないことが出てきても、名前と顔を覚えてもらっている先生であれば、質問もしやすいですよ。なんでも最初が肝心! ということですね!

「IQよりも愛嬌」という言葉を聞いたことがありますか? 言葉や文化の違いで壁を感じることがあっても、笑顔は世界共通です! 笑顔でコミュニケーションをとれば、先生も快く対応してくれます。英語のハンデは心配いりません。

ある程度親しくなった先生には、和風のしおりやキーホルダー、切り絵のはがきなど、かさばらないお土産を渡すこともありました。話題も広がりますし、自分や日本のことに興味をもってもらうチャンスになります。先生たちも好奇心旺盛ですから、留学生に対しても興味を抱いてくれます。


8.教室では1番前の席に座ること


「授業では1番前に座る!」これは栄 陽子先生の教え。もちろん私も実践していました!

教室で1番前に座っていると本当にいろいろなメリットがありますよ! いくつか例を挙げましょう。

・先生に名前と顔をすぐに覚えてもらいやすい
・先生の声がよく聞こえる
・黒板の文字がよく見える
・先生との距離が近いので、質問しやすい
・授業後、質問したいことがあれば先生にすぐに声をかけられる

ちょっとしたことですが、1番前に座るかどうかというだけで、大学生活は大きく変わると思いますよ。


9.ダメ出しばかりする先生からの一言



成績にとても厳しい先生の授業をとったときのこと。自分としては上出来だと思って仕上げたリサーチペーパーを先生にチェックしてもらうと、「うーん、あんまりよく書けてないね」とまさかのダメ出し!

書き直して持って行っても、またダメ出し。何回もやり直しをさせられて、本当に心がくじけそうになりました。でも「いい成績をとりたい!」と心に決めていたので、指摘されたところを書き直しては、先生に何度もチェックしてもらっていました。

するとある日、こんなことを言われました。「きみはいつも熱心に質問に来ているね。僕はきみが大学生活で成功する姿が見えているよ」と。この言葉を聞いた瞬間に、いままでがんばってきたことを認めてくれた気がして、本当に嬉しくなりました。先生は普段、何も言わないけれど、ちゃんと見てくれているんだと思ったのです。こうして、成績に厳しいと言われていた先生からも、よい成績をもらうことができました。

そして、もう一つおもしろい体験がありました。テストを受けたときのことです。

1問だけどうしても答えが思い出せなくて空欄のまま提出したのです。すると後日、先生から呼び出しのメールがありました。「何だろう?」と先生のオフィスに行くと、先生が私のテスト用紙を取り出して、テストで答えられなかった問題のヒントを言ってくれたのです。私は先生の意図を汲みとって、あわてて答えを書きました。そして先生が言ったのです。「きみはいつもがんばっているから今回のことは特別ね」と。

これから留学するみなさんも、「辛くてもうダメだ・・・」という場面に遭遇すると思います。でも、陰のがんばりを先生や周りの人はちゃんと見ているということを忘れないようにしてください。必ず結果はついてきます。


10.先生もいろいろ・・・まずは伝える努力をしよう


アメリカの大学にはいろいろな先生がいます。先生のタイプというか癖というものもあります。私の実体験をもとに、ちょっと困った(?)先生のタイプを紹介しましょう。

話すスピードが早い先生

東部出身の先生の英語は、早送りしたようなスピードでした。授業中に何を言っているかわからないこともありました。

文字に癖のある先生

黒板の文字が、まるで呪文のようで読めない先生もいます。ノートにも書き写せない! なんてこともありました。

黒板に書いた内容をすぐに消す先生

黒板に書いたことを、こちらはまだノートに書きとっている途中なのに、そんなこともおかまいなしに、サササーと消していく先生もいました。

講義用のスライド画面をすぐ変える先生

黒板ではなくてスライドを使って授業を進める先生もいます。ところが中には、みっちり文字が詰まったスライド画面をぱぱぱっ! と早いペースで変えていく先生がいました。しかも、「スライドに書かれている内容は試験に出てくるよ」と衝撃的な一言が・・・。

むずかしい言葉を使って話す先生

聞いたこともないむずかしい言葉ばかり並べて話す先生がいました。けっこうストレスを感じてしまいました。

留学を経験した人は「いるいる! そういう先生!!」と共感してくれると思いますが、いずれの先生に対しても、大切なのは自分の要望をきちんと伝えることです。

たとえば、スライドのスピードが早い先生には、「スライドをメールで送ってくれませんか?」とお願いしました。すると、「それはしたくない」という返事。「だったらどうやって試験勉強をすればいいんですか? 試験範囲をまとめた紙をちゃんとください」と言うと、後日、試験範囲の内容を書いた紙をくれました。

ですから、ダメもとでも、まずは伝えることが肝心です。「留学生だからほかの学生に比べて理解が足りないんだ・・・」などと思う必要はありません。意外と、アメリカ人の学生も同じ悩みを抱えているものです。


11.アメリカ留学をめざすかたたちへ


いかがでしたか? 私は留学前には、アメリカの大学にはカッコよくて夢のような楽しい学生生活が待っていると思っていました。しかし、実際に留学してみると、こんなにも大変なのか! と思い知らされる出来事の連続でした。

学生時代を振り返れば、苦労したことのほうが多かったのですが、いまとなってはその経験が人生で一番の宝物となっています。

アメリカの大学で得た「学ぶ姿勢」というものは、社会に出ても必ず活きると私は信じています。これから留学する人たちも、アメリカの大学で苦労することも多いと思いますが、卒業の喜びははかり知れないものになると思います。そして悩んだときは、私の体験談を少しでも思い出してもらえると嬉しいです。

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