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いまさら聞けない? 意外と知らない? CollegeとUniversityの違い

みなさんこんにちは! 「アメリカ留学ラボ」のカイトです。このラボでは、アメリカの大学に留学したいという人のために、お役立ち情報やホットなニュースをお届けしています。アメリカ留学を考えている人は、ぜひこのラボをお役立てください!

今回は、アメリカにおけるCollegeとUniversityの違いについてお話しします。

ハーバード・カレッジの図書館


アメリカの代表的なUniversityとCollege

みなさんは、アメリカの大学というと、どんな名前の大学を思い浮かべるでしょうか?

ハーバードとかスタンフォード、UCLAといった名前を聞いたことがある人はたくさんいると思います。これらの大学は、いずれもUniversityという名前がついています。

ハーバード大学   → Harvard University
スタンフォード大学 → Stanford University
UCLA        → University of California, Los Angeles

一方で、「大学」を意味する英語としてCollegeという言葉があることも、みなさんご存知ですよね?

でもCollegeと名のつくアメリカの大学となると、すぐに思いつかない人もいるのではないでしょうか。アメリカで「名門」と呼ばれる、いくつかのCollegeを挙げてみましょう。

ダートマス大学  → Dartmouth College
ウィリアムズ大学 → Williams College
ブリンマー大学  → Bryn Mawr College


ボストン大学はUniversity? College?

ボストン・カレッジ


ここまで名前をあげたUniversityとCollegeは、すべて四年制の大学です。

アメリカの教育の中心地であるボストンには、Boston University(BU)Boston College(BC)があります。それぞれまったく別の大学で、いずれも四大です。

また「ワシントン大学」といえば、西海岸のワシントン州にあるUniversity of Washington, Seattleを指すことが多いのですが、これとはまったく異なるWashington Collegeという大学もあります。Washington Collegeのほうは、東海岸のメリーランド州にあります。やっぱり、いずれも四年制の大学です。

ではそもそも、UniversityとCollegeは何が違うのでしょうか。これは私たち留学生だけでなく、アメリカ人も、ときどき「何だっけ?」と疑問が湧くようです。

つい最近も、アメリカの大手新聞社であるUSA Todayが、「CollegeとUniversityは何が違うのか?」と題した記事を載せています。

そこで今回の「アメリカ留学ラボ」では、その記事も参考にしながら、アメリカの大学のUniversityとCollegeの違いについて、あらためて説明してみたいと思います。


UniversityとCollegeの一般的な分類

セントラル・ワシントン大学


CollegeとUniversityの最も大きな違いは、その構造にあります。

構造というとわかりにくいかもしれませんが、おおまかにいえば以下の通りです。

Universityは、しばしば「総合大学」とも訳されますが、複数の学部や研究科(SchoolとかCollegeといいます。ここでもCollegeが出てくるのでややこしい!)が集まって、一つの大学として成り立っています。また、しばしば大学院課程を設けています。必然的に、規模も大きくなります。

一方でCollegeのほうは、そのように複数の学部をかかえることがありません。また基本的には大学院課程を設けていません。Universityに比べると規模は小さくなります。

したがって、ごく一般的にUniversityとCollegeの違いをまとめると、以下のようになります。

University
複数の学部・研究科から成り、大学院課程を設ける、大きな大学

College
複数の学部・研究科は存在せず、大学院課程を設けていない、小さな大学


College=単科大学、ではない

ただ、Collegeが複数の学部から成り立っていないからといって、いわゆる「単科大学」であるわけではありません。

日本で単科大学というと、商科大学や看護大学、教育大学といった、ある特定の分野の課程のみを設ける大学のことをいうようですが、アメリカのCollegeはそうではありません。

むしろ、ある専門領域に特化せず、幅広くさまざまな学問を学ぶのが、アメリカの伝統的なCollegeのありかたです。


Harvard CollegeとHarvard University

ハーバード大学の寮


そもそも、現在Universityと呼ばれる大学の多くは、かつてはCollegeと名乗っていました。

ハーバード大学も、かつてはHarvard Collegeと名乗っていたのですが、時代の流れとともに学問が高度化・専門化していくにつれて、メディカルスクール(医科大学院)やビジネススクール(経営大学院)といったさまざまな専門課程を加えていって、いまのHarvard Universityへと発展してきたのです。

いまでもハーバード大学の中にHarvard Collegeがありますが、これが、もともとの「ハーバード大学」です。いってみれば幹の部分にあたります。

ところで、アメリカの多くのUniversityには、College of Arts and Sciences(CAS)という、(日本語にあえて訳せば)「一般教養学部」があります。ハーバードでいえばHarvard CollegeがCASにあたります。

このCASが、伝統的なアメリカの大学=Collegeの役割を、いまも担っているのです。したがってUniversityといえども、Collegeらしい教育を行っているといえるわけですね。


アメリカの大学がCollegeであり続けることの意味

Universityに比べてCollegeのほうがレベルが低いと思い込んでしまう人もいるようですが、これはまったくの誤解です。レベルと名称とはいっさい関係ありません。

とくにリベラルアーツ・カレッジ(※)などは、そもそものアメリカの大学の理念である「幅広くさまざまな分野の教養を身につける」ことに教育の軸足を置き、Collegeを名乗り続けています。学問を細分化・専門化するのではなく、まず人間として幅広い視野と価値観を養おうという教育です。

ですから、「我が大学は、大学生への『教育』にこそ力を注いでいる」という大学は、大学院レベルの専門課程を付け足して規模を大きくしていくのではなく、あえて小さな規模を保ちながら、Collegeであることにこだわり続けていて、そのことに大きなプライドをもっているのです。

時代の要請にしたがって、さまざまな専門課程を加えていってUniversityに発展した大学もたくさんありますが、それはより多様なニーズに応えるための発展であり、CollegeがUniversityに「昇格した」という意味合いにはなりません。

※リベラルアーツ・カレッジ:小規模(学生数が1,000〜3,000人くらい)の私立四年制大学。研究よりも「教育」に力を入れていて、幅広い教養を身につけたリーダーを育成する。学生たちは自然に抱かれたキャンパスで寮生活を送る。


アメリカの大学の歴史をひもとくと

19世紀のハーバード大学


アメリカで最初にできた大学はハーバード大学で、これが1636年のこと。そしてアメリカで最初にUniversityと名乗ったのは、通説に従うとペンシルバニア大学で、これが18世紀後半です。

したがってアメリカにおける「大学」の呼称としては、CollegeのほうがUniversityよりも150年ほど先輩ということになります。

ちなみに、アメリカで最初にリサーチ型のUniversityとして創設されたのがジョンズ・ホプキンス大学で、1876年まで時代が下ります。

そういったことが理由かどうかはわかりませんが、アメリカでは、慣例的に「大学」のことを“College”といいならわしています。

たとえば「大学生」というときは、“university student”よりも“college student”というほうが普通です。つまり普通名詞として「大学」というならば、universityではなくcollegeを使うほうが多いわけです。

たしかにCollegeのほうが、高校を卒業して進学する、いわゆる「オーソドックスな大学」という響きがあります。これに対してUniversityは、どちらかというと大学院レベルの学術・研究に力を入れているイメージでしょうか。

ちなみに、アメリカで最も有名な「大学ランキング」である、US News and World Reportというメディア会社による大学ランキングの名称も“Best Colleges”です。“Best Universities”ではありません。

(ハーバードはイギリスの大学を、ジョンズ・ホプキンスはドイツの大学を、それぞれモデルとしていたので、College=イギリス型の大学、University=ドイツ型の大学、という区別のしかたもあるかもしれませんが、これについてはまたの機会に詳しく解説しましょう)


Collegeは短大でUniversityは四大?

さて、CollegeとUniversityという名称について、「Collegeは短大で、Universityは四大」と思われることもあるようです。

たしかにアメリカのコミュニティ・カレッジ(二年制の公立大学)は、おおむねCollegeという名前がついています。Universityと名のつく二年制大学はありません。

一方で、四年制大学には、UniversityもあればCollegeもあります。

したがって「Collegeは短大で、Universityは四大」というのは、半分は正しくて、半分は間違っているということになります。


留学先を選ぶときは名前にとらわれないこと

バックネル大学


これまで、CollegeとUniversityの相違についてさまざまに述べてきました。

しかし、アメリカ留学を考えている人が志望校を探すにあたっては、この名称にとらわれる必要はありません。

たとえばニュージャージー州では、「2・4年の大学課程や大学院課程をもつ高等教育機関」を一般にCollegeと呼び、「大学院課程を三つ以上設けている機関」をUniversityと呼ぶとするガイドラインを設けています。しかし多くの州では、この違いは決して厳密なものではありません。

Collegeと名がついていても博士課程を設けている大学はありますし(Dartmouth CollegeやCollege of William and Maryなど)、Universityを名乗るリベラルアーツ・カレッジも少なくありません(Washington and Lee UniversityやBucknell University、Wesleyan Universityなど)。

もしみなさんがアメリカの大学に留学することを考えているのでしたら、志望校選びにあたっては大学の名前にとらわれないことが大切です。

CollegeでもUniversityでも、大事なことは、それぞれの大学が自分自身の進学先として適しているかどうかです。

ぜひ、みなさん一人ひとりにとってのベストな大学と、ステキな出会いを果たしてください!


以下に、Collegeと名のつく名門総合大学と、Universityと名のつく名門リベラルアーツ・カレッジをいくつか紹介します。興味をおもちのかたは、それぞれの大学について詳しく調べてみましょう!(大学名をクリックすると、各大学の詳細データを見ることができます)

【Collegeと名のつく名門総合大学の例】
 ・Boston College
 ・College of William and Mary
 ・Dartmouth College

【Universityと名のつく名門リベラルアーツ・カレッジの例】
 ・Washington and Lee University
 ・Colgate University
 ・Wesleyan University
 ・Bucknell University
 ・Sewanee: The University of the South


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