速報! US Newsの2017年度版アメリカ大学ランキングが発表されました!
みなさんこんにちは! アメリカ留学ラボのカイトです。このラボでは、アメリカの大学に留学したい! という人のために、お役立ち情報やホットなニュースをお届けしています!今回は、US News and World Reportによるアメリカ大学ランキングの2017年度版の速報をお届けします!
アメリカで最も有名な大学ランキングが、US News and World Report(通称US News)という大手メディア会社による“Best Colleges”と呼ばれるものです。US Newsの最初の大学ランキングは1983年に発表されました。以来、アメリカで最も影響力の大きな大学ランキングとして、発表されるたびに大きな話題を振りまいています。
さっそく、総合大学(Best National Universities)のトップ10を見てみましょう。
総合大学No.1はプリンストン大学
1位に輝いたのはニュージャージー州のプリンストン大学です。ハーバードやイェールといったそうそうたる名門大学を抑えて、6年連続ナンバー1の座を守り続けています。
プリンストン大学は、私立の名門8大学から成るアイビーリーグの1校で、大学院レベルでのリサーチに力を入れがちな総合大学の中で、とくに大学生への「教育」に力を注いでいることで知られます。1746年の創立以来、ウィルソン第28代アメリカ大統領や、第44代大統領のファーストレディであるミシェル・オバマ氏など、数々の逸材を世界に送り出してきました。
1クラスの学生数をできるだけ少なくするなど、学生一人ひとりに対する質の高い教育を実践するプリンストン大学では、学生の満足度も全米随一です。2016年5月の卒業生に対してアンケートをとったところ、9割以上の学生が大学院進学の意志を示したそうです(www.princeton.edu/より)。プリンストンで勉強するうちに、ますます勉強が好きになっていったことがうかがえますね。
14年続けてNo.1のリベラルアーツ――ウィリアムズ大学
リベラルアーツ・カレッジのほうに目を向けると、ウィリアムズ大学が14年連続の1位に輝きました。これはたいしたものですね。
ウィリアムズ大学はマサチューセッツ州にあるリベラルアーツ・カレッジで、1793年創立の小さな大学です。学生数は2,000人ほどです。この規模にして、アメリカ大統領やノーベル賞受賞者などの卒業生を輩出しているのは、教育の質がどれだけ高いのか十分に物語っています。
ウィリアムズ大学で有名なのがTutorialと呼ばれるシステムです。これは二人の学生に対して一人の教授が付いて課題に取り組むというもので、もとはイギリスのオクスフォード大学の指導方法でした。もちろん、これ以外のさまざまな要素が加味されて「すぐれたリベラルアーツ教育を実践している」ことが評価されてのNo.1であるわけです。
ウィリアムズ大学のライバル校であるアマースト大学は2位でした。ウィリアムズとアマーストの2トップは、なかなか揺るがないようですね。昨年は4位だったウェルズリー大学が3位に上昇していますが、ここはヒラリー・クリントン氏の母校で、セブンシスターズという名門女子大7校のグループに名を連ねる名門です。ヒラリーさんが大統領になると、ウェルズリーは大いに盛り上がるでしょうね。
19年連続の州立大学No.1に輝いたUCバークレー
US Newsは、総合大学のうち州立大学のランキングも発表しています。
総合大学ランキングの中から州立大学だけを引き抜いて上位から並べただけのものですが、カリフォルニア州のUCバークレーが19年連続のNo.1に輝いています。カリフォルニア大学(UC)系はなかなか強いですね。ベスト10に6大学がランクインしています。
すぐれた州立大学を総称してパブリックアイビーと言ったりしますが、ここにランクされているのはいずれもパブリックアイビーとして名前が挙がる名門です。またウィリアム&メアリー大学を除いて15,000人以上の学生を抱えるマンモス大学であるというのも共通した特徴です。UCバークレー、UCLA、バージニア大学いずれも3万人近くの大学生が在学しています。
US Newsがランク付けする大学とは?
US Newsの大学ランキングは、毎秋、だいたい9月上旬に発表されます。今年は9月13日にリリースされました。
US Newsは全米の四年制大学を、
・総合大学
・リベラルアーツ・カレッジ
これら二つの種類に分けてランク付けしています。今年は1,374校の大学がランク付けされました。
それぞれの大学の定義は以下の通りです。
総合大学
学士~博士課程を設ける大学
リベラルアーツ・カレッジ
5割以上の課程を教養系の分野が占める大学
大学院の課程が充実していて、規模が大きく、先端的なリサーチが行われるのが総合大学で、大学生への「教育」を重視し、規模が小さく、幅広い教養と視野を身につけて人間としての土台を築くことに力を入れているのがリベラルアーツ・カレッジです。
総合大学とリベラルアーツ・カレッジは性格が大きく異なりますので、US Newsではそれぞれ別にランク付けしているわけです。ちなみに「望めばだれでも入れる」ことを特徴とするコミュニティ・カレッジ(公立の二年制大学)は、ランク付けの対象となっていません。
US Newsの大学ランキングの特徴
US Newsが大学をランク付けするにあたっては、さまざまな要素を複合的に評価しています。毎年、大学に調査票を送り、詳細なデータを収集しています。このことについては以前に詳しく書きましたので、US Newsの大学ランキングの基準について詳しく知りたい方は、以下のページを参照してください。
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US Newsの大学ランキングの大きな特徴は、合格の難易度よりも、入学「後」のことを重視してランク付けしていることです。とくにリテンション(1年生が2年生に進級した率)と卒業率はランキングに大きく影響しています。いずれも、大学がどれだけ学生に対するサポートを充実させているか、ということの指標になるからです。大学の学生への面倒見のよさが大事だということですね。
そしてプリンストンが6年連続、ウィリアムズが14年連続、UCバークレーが19年連続の1位に輝いているように、ランキングの安定性もUS Newsの大学ランキングの大きな特徴です。目立った順位の変化といえば、ワシントンDCのハワード大学が135位から124位に、またカンザス州立大学が146位から135位に、それぞれ躍進したことくらいであるようです(www.usnews.com/より)。トップレベルの大学は、順位が1、2位変動することがあっても、それ以上の大きな上昇や下降はありません。
おわりに――
アメリカで最も影響力が大きい大学ランキングといえば、このUS Newsのランキングです。留学先の大学を選ぶ際にも、このランキングを気にする人はけっこういます。
大学ランキングは、大学リサーチにおいて役立つことは間違いありません。その大学の長所を見つけ出すのにはいいツールでしょう。
しかしランク付けの指標が異なれば順位も異なるのが大学ランキングというものです。あくまでも参考程度にとどめて、ランキングに振り回されることなく、自分自身に適した大学を探すことが大切です。
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投稿日:2016年09月16日(Fri)
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