留学生必読! 栄 陽子 新著『留学で夢もお金も失う日本人』9月2日発売!
みなさんこんにちは! アメリカ留学ラボのカイトです。このラボでは、アメリカ留学に役立つノウハウやホットなニュースをお届けしています。
今回は、「アメリカ大学ランキング」の運営元:栄 陽子留学研究所の所長、栄 陽子の新刊発行をお知らせします! 全国の書店やアマゾンで、9月2日に発売です!
本のタイトルは『留学で夢もお金も失う日本人 ~大金を投じて留学に失敗しないために~』。新書版で、扶桑社から発行されます。
なんともセンセーショナルなタイトルですが、じつはこの本、2007年に発行され大反響を呼んだ『留学で人生を棒に振る日本人』(扶桑社)の続編として書かれたものです。
お金が理由で留学を失敗するケースが増えている
留学カウンセラーとして、日々、留学の相談に応じている栄 陽子のもとには、これから留学しようとしている人の相談はもちろん、「留学したのはいいけれど・・・」という失敗例もたくさん寄せられます。とくに最近めだつのが、「お金」が原因で留学に失敗するケースです。なんといっても残念なのは、留学という大きな夢に胸をふくらませて渡米したはずなのに、学資が続かなくなって、留学を中途であきらめてしまう人が後を絶たないことです。
学歴も英語力も中途半端で、学業を続けるにもお金がない・・・こうして「留学で夢もお金も失う日本人」が急増している、このことに危機感を募らせた栄 陽子が、留学費用という古くて新しい問題に斬りこんだのが、本書です。留学費用のことで頭を悩ませている留学生や保護者の方には必読の一書です!
カリフォルニア州への留学の実態
留学に失敗する一つの典型的な例が、カリフォルニア州の語学学校→コミュニティ・カレッジ→UCLA(またはUCバークレー)という留学の図式です。
「英語力がなくても語学学校からスタートすればOK」「四年制大学に比べてコミュニティ・カレッジは安い」「コミュニティ・カレッジを卒業すればUCLAに編入できる」――これらは、日本の留学エージェントの宣伝文句としてよく見かける言葉です。
しかしその実態は? といえば、カリフォルニア州の語学学校には日本人があふれていて英語力は上がらず、ホームステイやアパートは思わぬ費用がかかり、コミュニティ・カレッジからUCLAに編入できる人はほんのひと握りに過ぎません。
しかも日本人に大人気のUCLAやUCバークレーの年間の費用(授業料+寮・食費)は55,000ドルという高値です。「州立だから安い」が当てはまるのは州民に対してであって、留学生には私立並みの高額の学費が課されます。しかもこれらの大学が留学生に奨学金を出すことはほとんどありません。奨学金もやはり、州民が優先です。
コミュニティ・カレッジは本当に安いのか?
「安いはず」のコミュニティ・カレッジが、本当に安くなるのは寮つきのコミュニティ・カレッジの場合です。寮生活を送る限り、食事を含めて生活がキャンパス内で完結するので、余計なお金がかかりません。
一方でカリフォルニア州のコミュニティ・カレッジは寮のないところがほとんどです。したがって滞在方法としてはホームステイかアパートになります。
このホームステイが、いまや決して安くないのです。月に1,200ドルなんていうのは当たり前で、しかも通学の不便や生活の不自由が重なり、結局、日本人同士でアパートをシェアして、自動車を買い・・・ということになります。いつしか学業からも遠ざかり、英語はまったく使うことなく、お金だけがどんどん費やされていきます。挙句の果てに日本食レストランでアルバイトをして・・・こうなると、日本の大学生となんら変わりません。
UCLAにこだわる日本人留学生
だいたいカリフォルニア州の語学学校やコミュニティ・カレッジに留学している人は、「年に300万円かかる」というのが一般的です。語学学校に1年+コミュニティ・カレッジに2年、とすると、コミュニティ・カレッジを卒業するまでに900万円かかることになります。
それでもUCLAやUCバークレーに編入できるのであればかまわない、という考えかたもあるでしょう。しかし先に述べたように、これらの大学の年間の費用は授業料+寮・食費だけで55,000ドルです。これに教材費や保険、渡航費などを加えるとどうなるでしょう? 本当にそれだけのお金を支払い続けられるでしょうか?
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さらにカリフォルニア州のコミュニティ・カレッジからUCLAやUCバークレーに編入できる人は、ごくごく少数の人に限られます。カリフォルニア州の大学編入システムについてここでは詳しくは述べませんが、「きわめて狭き門」であることだけ強調しておきたいと思います。
アメリカには4,000もの大学があります。それぞれの大学が、それぞれの特徴をいかして、それぞれの理念に基づいた教育を行っています。日本のような偏差値もありませんし、東大を頂点としたピラミッド構造などもありません。にもかかわらず、「留学するならUCLAかUCバークレー」という日本人がとても多いのです。
そもそもUCLAやUCバークレーは州立大学ですから、カリフォルニア州民であれば第一志望になり得るでしょうが、東部の高校生がUCLAにこだわるようなことはありません。しかもこれらの大学は、大学教育よりもむしろ大学院のリサーチに力を入れています。本当に質の高い「教育」を受けたいのであれば、もっと異なる選択肢があるでしょう。
このような進路の限定のしかたが、「語学学校→コミュニティ・カレッジ→UCLA」という図式になり、中途で留学をあきらめる人が後を絶たない一因ともなっているのです。
留学費用を節約するワザ
本書は、留学で夢もお金も失う実態に鋭く斬りこんでいくのですが、もちろんそれだけではありません。「お金が理由で留学を失敗してほしくない」という思いが根底にありますので、留学費用の節約術も満載しています。きっと目からウロコの節約術に出会えるはずです。失敗例だけでなく留学の成功例もふんだんに載せていますので、ご自身の留学実現に向けたヒントがきっと見つかることでしょう。アメリカ留学を成功させたい! という人には、ぜひ本書をお読みいただきたいと思います。
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投稿日:2016年08月29日(Mon)
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