みんな知りたい! アメリカ留学にかかる1年間の費用と節約術
みなさんこんにちは! 「アメリカ留学ラボ」のカイトです。このラボでは、アメリカの大学に留学したい! という人のために、お役立ち情報やホットなニュースをお届けしています。今回は、アメリカ留学にかかる1年間の費用についてお話しします。
アメリカの大学に留学すると、どういったことにどれだけのお金がかかるのでしょうか。渡米して思わぬ費用がかかってしまい、こんなはずじゃなかった! ということにならないためにも、留学中にかかるおおよその年間費用をあらかじめ知っておきたいものです。
留学中の生活費やおこづかいは、住む環境によって大きく異なります。どのような環境であれば留学費用を抑えられるか、またどうすれば余計なお金をつかわずに済むか、それらの方法もあわせて考えてみたいと思います。
目次
1 アメリカ留学にかかる費用を知ろう
2 1年間の留学費用
3 留学費用を節約したいなら寮生活がオススメ
4 費用節約のポイントはシンプルライフ&勉強中心の生活
5 ホームステイの費用について
アメリカ留学にかかる費用を知ろう
アメリカの大学に留学して必要となる費用の主たる項目が、学費(Tuition)と、寮・食費(Room and Board)です。「学費+寮・食費」のセットが、アメリカ留学にかかる費用の最も大きな、基本的な部分です。学費は、大学によって大きく異なります。最近はアメリカの大学の学費がどんどん値上がりしていて、アメリカ人・留学生を問わず悩みの種になっています。
平均額は以下の通りですが、名門大学ほど学費も高く、ハーバード大学は約43,000ドル、州立のUCLAでも40,000ドル近くかかります(ともに2016年度)。州立大学は留学生になかなか奨学金を出してくれませんから、UCLAなどは学費の面からいっても超難関ということになりそうです。
留学費用を抑えたいのであれば、やはりできるだけ学費の安い大学を探すか、奨学金を出してくれる大学を狙うことになるでしょう。中西部~山岳エリアには、学費の安い州立大学がいくつかあります。また奨学金を出してでも留学生を迎え入れようという大学は、州立よりも私立のほうに多く見られます。
学費と寮・食費の基本セットに加えて、留学にかかるおもな項目として挙げられるのが、
・教材費
・保険
・交通費
・おこづかい
・サマースクール
です。それぞれについて簡単に説明しましょう
教材費 Books & Supplies
教科書や副教材、画材やコンピュータソフトなど、科目ごとに教材が指定されます。だいたい年に1,200~1,300ドルくらいかかります。この費用を節約するために、インターネットで中古の教科書を買う学生もたくさんいます。保険 Insurance
アメリカの大学は、すべての学生に医療保険の加入を義務づけています。年にだいたい数百ドル~1,000ドルくらいです。日本の海外旅行傷害保険(いわゆる留学保険)は、プランによって年に15~20万円ほどします。留学して最初の1、2年は日本の留学保険に入っておくほうが安心でしょうが、2、3年目以降は大学が課す保険に加入するだけでもいいかもしれません。交通費 Transportation
留学生の場合、渡米・帰国のたびに飛行機代がかかります。シーズンや購入方法、また渡航先の地域によって料金は異なりますが、10~20万円ほどを見積もっておくといいでしょう。おこづかい Personal Expenses
おこづかいの金額は、人によってさまざまです。寮生活を送る限り、そんなにお金を使うこともありません。都会でアパート生活をすると、外食したり娯楽に接したりする機会が多く、おこづかいの額もふくれ上がります。寮で暮らし、勉強中心の生活を送っていれば、月に200~300ドルほどで収まるでしょう。サマースクール Summer School
アメリカの大学は、5月の下旬から8月いっぱいにかけて夏休みです。この間、多くの大学が短期の集中講義を開講します。この集中講義のことをサマースクールといいます。サマースクールに参加するのは任意ですが、これに参加すると、学費+寮・食費で3,000~5,000ドルくらいかかります(学費は取得単位によって異なります)。1年間の留学費用
ここでは州立大学の平均額である24,000ドルを1年度の学費として、年間の留学費用の例を示してみましょう。田舎の大学で寮生活を送るA君に比べて都会に近いBさんのほうが、より多額の留学費用がかかっていることがわかります。家賃と交通費(車の維持費や保険など)がBさんには大きな負担となっているほか、都会に近いだけに何かとお金をつかう機会が多く、おこづかいの額も大きくなっています。
それにしても「アメリカ留学はお金がかかるなぁ!」というのがだれもが抱く思いではないでしょうか。やはり、留学費用のうち最も大きな割合を占める学費をいかに抑えるかということもあわせて考えなければなりませんね。
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留学費用を節約したいなら寮生活がオススメ
留学中の生活費を節約するポイントは、寮で生活し、勉強中心の日々を送ることです。
寮に暮らす限り、余計なお金をつかうことはありません。食事は1日3食、学内の食堂(Cafeteria)で食べることになります。寮や教室、図書館やジム、保健室まで、すべてキャンパス内にありますから、お金をつかうチャンスがそもそもありません。
一方でアパートに暮らすと、何かと無駄な時間とお金がかかります。まずアメリカは日本ほど公共の交通機関が整っていないので、車がないと不便に感じるはずです。したがって車の購入・維持費がかかります。
食事については自炊すればたしかに安くつきますが、勉強中心の大学生活を送る中で、料理の時間がとれずに、ついつい外食に走りがちになります。車を持っていればちょっと遠出して美味しい日本食レストランに行こう、ということにもなって、勉強からも遠ざかります。
最近のアメリカでは、都市部ともなると東京並みに家賃が高く、おこづかい稼ぎのために日本食レストランでアルバイトをするなんていう日本人もたくさんいます。ますます勉強から離れてしまい、これでは何のための留学かわかりません。
費用節約のポイントはシンプルライフ&勉強中心の生活
留学中は寮に住み、シンプルライフを送ること。そしてきちんと単位をとり、よい成績を修めて卒業すること。これが費用節約の王道です。
アメリカ留学中は、寮と図書館と教室のトライアングルを行き来することに明け暮れます。それがごく当たり前の留学生活です。おしゃれや娯楽にお金をつかうこともありません。日本の大学生に比べると、アメリカの大学生はより質素で、また金銭感覚もしっかりしています。無駄づかいをすることもしません。
もちろん勉強ばかりでは疲れてしまいますから、キャンパス内のジムで思いっきり汗をかくなどして気分転換をはかるようにしましょう。たまには日本食を食べるのもいいストレス発散になるかもしれませんが、シンプルライフに慣れてしまうほうが賢明です。
在学中によい成績を修めれば、奨学金を得られるチャンスがめぐってくる可能性もあります。また速いペースで単位を取得すれば、四年制大学を3~3年半で卒業することもできます。留学期間を短縮できれば、それだけ費用も節約できます。
つまり本来の大学生らしく、勉強中心の生活を送ることが、結果的に無駄づかいを減らし、留学費用を節約できることになるのです。
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ホームステイの費用について
最後に、ホームステイの費用について少しだけお話しします。何かと値上がりが続いているアメリカでは、ホームステイの料金もいままでになく高くなっています。かつてはほとんどボランティアのようにして留学生を預かってくれたホストファミリーもたくさんありました。それで「ホームステイは安い」と思われがちなのですが、いまでは月に800~1,200ドルくらいかかります。
食事は朝と晩は出してくれますが、もちろん自分のペースで自分の食べたいものを食べられるわけではありません。食事に対する不満などはささいなことかもしれませんが、こういったささいなことが積み重なると、ホームステイそのものにネガティブな気持ちを抱いてしまいかねません。
そうすると自然とホストファミリーから離れがちになり、食事も外食が中心になってしまい、ステイ先に居づらくなり、やがては同じ境遇の日本人同士でアパートに移り住む、というのが典型的に陥りがちなパターンです。もはや勉強どころではありません。
短期のステイであればともかく、数年にわたる留学において、ホームステイはなかなかむずかしいものがあります。費用節約の観点からも、やはり寮に住むのがベストの選択肢といえるでしょう。
留学先として学費の安いコミュニティ・カレッジに注目が集まっていますが、都会でホームステイまたはアパート暮らしをしながら通うと、結局は高くついてしまいます。コミュニティ・カレッジは地域住民のための教育機関ですから、寮を設けていない大学がほとんどです。それでも全米で1割ほどのコミュニティ・カレッジは寮の設備を整えています。留学生にとって<寮の有無>は、コミュニティ・カレッジ選びの大きなポイントになるでしょう。
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「公立二年制大学データベース」:条件からコミュニティ・カレッジを探す
(「寮の有無」という条件から全米のコミュニティ・カレッジを検索できます)
おわりに――
アメリカ留学において、費用のことはいつでもシビアな問題です。「アメリカの大学を卒業する」ことを目的とした留学に際しては、長期的に実現可能かどうかを考えて予算を組むことが大切です。
どうしても費やさなければならないお金はともかく、それ以外でいかに出費を抑えればよいのか、その答えは勉強中心のシンプルライフを送ることにあります。本来の留学のあるべき姿に立てば、思いもよらぬ出費に見舞われることはありません。ぜひそのような観点からアメリカ留学の実現に踏み出してください!
投稿日:2016年08月23日(Tue)
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