アメリカ大学のシステム

返済不要の奨学金を得てアメリカの大学に留学

アメリカ留学を志す人にとって、留学費用の値上がりがこれまでになく大きな問題になっています。いまや年間の学費が300~400万円というのは、州立・私立を問わずアメリカの大学のごく当たり前の相場です。これではだれでもが留学を実現できるわけではありません。

この学費の高騰は、平均年収が35,000ドルといわれているアメリカ人家庭にとても大きな負担となっています。したがってアメリカの学生たちは、さまざまなかたちの奨学金やローンを組み合わせて大学進学を果たしています。

じつはこの奨学金は、留学生でも得られるチャンスがあるのです。しかもアメリカの大学から留学生に支給される奨学金は、返済不要のものです。

アメリカ留学はいまや、奨学金をセットにして考えるべき時代です。そこで本ページでは、留学生が得られる返済不要の奨学金についてわかりやすく解説します。

お金のことが理由で留学を簡単にあきらめないためにも、奨学金について正しい知識を得て、実現可能な資金計画をたてて、アメリカ留学の夢をかなえてください。



もくじ

アメリカの大学生が得る奨学金とは?

アメリカでは、3人に2人の大学生が、何らかの学資補助を受けています。この補助のことをFinancial Aid(ファイナンシャル・エイド)といいます。ハーバード大学では、7割の学生がファイナンシャル・エイドを得ています。

ファイナンシャル・エイドは、いくつかの種類に分類されます。大まかに分けると、(1)連邦政府のグラント、(2)スカラーシップ、(3)ローン、(4)ワークスタディの4種類で、それぞれの特徴は以下の通りです。



留学生を対象として支給されるのは返済不要の奨学金だけ!

これらファイナンシャル・エイドのうち、アメリカで最も支給額が大きいのは、連邦政府が補助しているものです。

しかし留学生は、連邦政府が支給するファイナンシャル・エイドは対象になりません。また貸与型のローンも、留学生は対象外です。

したがって私たち留学生が獲得をめざすのは、アメリカの各大学が支給する返済不要の奨学金(スカラーシップ)ということになります。このスカラーシップは、アメリカ人だけでなく留学生も対象になります。

この返済不要の奨学金を得るのはとてもハードルが高いと思うかもしれません。たしかに奨学金の申請プロセスがかなり複雑な場合もあります。しかしアメリカには、キャンパスの国際化・多様化のために、奨学金を出してでも留学生を迎え入れようという大学は少なくありません。みなさんも積極的にチャレンジしましょう。

返済不要の奨学金には、大きく分けて、(1)すぐれた学生に与えられるメリット型奨学金と、(2)学資不足を補うために与えられるニード型奨学金とがあります。以下に、それぞれについて説明しましょう。


留学生も対象! すぐれた学生に与えられるメリット型奨学金

メリット型奨学金(Merit-based Scholarship)とは、勉学にすぐれた学生や、スポーツ・芸術の分野に卓越した学生に与えられるものです。ボランティアなどですぐれたリーダーシップを発揮した学生が対象となるケースもあります。

支給される額は、1,000ドルから20,000ドルまでさまざまです。とても優秀であれば、学費の全額が免除になる場合もあります。また入学後も、よい成績をキープすれば、卒業するまで支給が続くこともあります。

メリット型奨学金を得られるかどうか、またどれだけの額を得られるかは、実際に願書を出して合格してみないとわかりませんが、たとえば「音楽専攻で、すぐれた演奏力をもつ学生には年間3,000ドル」とか「GPA(成績の平均値。4.0が満点)が3.5以上で、TOEFL®テスト(英語を母語としない学生が受ける英語のテスト)のスコアが100以上の学生には年間5,000ドル」といったように基準を明記している場合もあります。




留学生も対象! 学資不足を補うために与えられるニード型奨学金

ニード型奨学金(Need-based Scholarship)とは、学費を全額支払うことがむずかしい場合に、不足分を補うために支給される奨学金です。例を挙げてみましょう。

A君のお家では、大黒柱のお父さんの年収が800万円。住宅ローンで毎年100万円の返済があり、さらに弟さんの学費として年間に100万円かかります。そのため、A君の留学に対して負担できるお金が限られています。そこでアメリカの大学に奨学金を支給してもらいたい、といったケースです。

このタイプの奨学金を得るためにはけっこう複雑な申請プロセスを経なければなりません。提出書類の記入項目も細かく、証明書類も用意しなければなりません。A君の例でいえば、収入やローン、弟さんの学費などをきちんと示す必要があるでしょう。

申請すれば必ず支給されるとは限りませんが、審査を受けてみる価値は十分にあります。このニード型奨学金も、メリット型と同じく返済不要で、成績が優秀であれば卒業まで支給されます。


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ニード型奨学金の申請プロセス


返済不要の奨学金を留学生が得るために

留学生がアメリカの大学から奨学金を得るためには、その大学に「奨学金を出してでもぜひ入学させたい!」と思ってもらうことが大切です。いかにその大学にとって魅力的な出願者であるかをアピールすることです。

成績がよいことは、アメリカの大学に合格するだけではなく、奨学金を獲得するにあたっても最大のアピールポイントになります。さらにクラブ活動や生徒会、ボランティアなど課外での活躍が評価されて奨学金をもらえることもありますので、エッセー(作文)や推薦状などを通じて、大学に貢献できる魅力的な人物であることを大いにアピールしましょう。


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アメリカ留学の出願プロセス:出願に必要なものとは?

奨学金の獲得は、大学との交渉が功を奏す場合もあります。大学がどんな学生を望んでいるのかをしっかり把握して、その望みにかなう出願者であることを説得できれば、奨学金を得られるチャンスは高まるでしょう。


「留学生のため」に準備された奨学金もある

留学生を対象とした奨学金を設けている大学もあります。

たとえば、ウェズリアン大学のフリーマン・スカラーシップや、オーバリン大学のライシャワー・スカラーシップなどです。ほかにもキャンパスの国際化・多様化のために、留学生であることに価値を認め、奨学金を授与する大学は決して少なくありません。


――おわりに――

日本で「奨学金」というと、学生支援機構に見るような「貸与型」のものをいう場合が多く、留学にあたっても貸与型の奨学金のほうについ目を向けがちです。しかし、大学を卒業したばかりの20代の若者が負債をかかえこむのが健全であるとは必ずしもいえません。

留学生がアメリカの大学から得られる奨学金は返済不要の、いわゆる「給付型」のものです。とくに私立大学では、留学生に奨学金を出してくれるところが多くあります。ぜひ前向きに、返済不要の奨学金を視野に入れながら、アメリカ留学の実現に向かって踏み出してほしいと思います。


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