アメリカ留学を映画で予習! 化かし合いを制するのは? 『ラスベガスをぶっつぶせ』

みなさんこんにちは! アメリカ留学ラボのカイトです。このラボでは、アメリカ留学を志す人に向けて、ホットな情報やお役立ちノウハウを発信しています。

今回は、「アメリカ留学を映画で予習する」シリーズとして、『ラスベガスをぶっつぶせ』(2008年)という映画をご紹介します。現代は“21”で、トランプのブラックジャックの別名です。タイトルだけを見ると、大学とはまったく関係のないギャンブル映画であるように思うかもしれませんが、主人公を含めて主要人物は大学生と教員ですので、れっきとした「カレッジムービー」ということができます。

mposter.comより


マサチューセッツ工科大学の悩める4年生が主人公

映画は、ボストンを流れるチャールズ川からマサチューセッツ工科大学(MIT)への流れるような空撮から、自転車を走らせる主人公の青年のシーンで始まります。

彼の名前はベン・キャンベル。MITの4年生です。ハーバードのメディカルスクール(医科大学院)から合格通知をもらっていますが、30万ドルという費用をまかなうことができません。それで奨学金を申請しているところです。

ところがハーバードの担当者いわく、「我々をあっと言わせない限り、奨学金を与えるのはむずかしい」とのこと。剣もホロロ、という状態です。

ハーバードのメディカルスクール


アメリカでは医学部は大学院レベル

以上が映画の導入部分ですが、すでにアメリカの大学の特徴がいくつか描かれています。

一つは、医学部は大学院レベルから始まるものであり、ハーバードの医学部に進学するために、大学からハーバードに行く必要はまったくないということ。

主人公のベンは、ハーバードの医学部に行くことの決意はずいぶん固いようですが、大学はMITを選びました。MITもハーバードに劣らない難関大学です。ひょっとするとハーバードの合格を蹴ってMITを選んだのかもしれません。それが決してハーバードの医学部への進学を妨げないというのがアメリカです。

理工系の超名門MIT


審査官の好みで奨学金の額が決まる?

もう一つは、奨学金の授与を決める要因として、審査する側の主観が混じるということ。

ハーバードの担当者は、「我々をあっと言わせるだけの人生体験をエッセイで示す」ことを要求します。数字で測れるテストではなく、心に突き刺さるだけのインパクトがあるメッセージを求めているのです。

このようなメッセージの良し悪しの判断には、読み手の好みや主観が影響します。アメリカの大学は、奨学金授与だけでなく、入学審査においても、審査官の主観的な考えかたが大きな幅をきかせます。出願する側からすれば、いかに審査官の心の琴線に触れるように自己アピールするかが勝負になるのです。日本の大学受験とはまったく異なるところです。

未来のサイエンスを担うMITの学生たち
(photo by Nick Stenning/Wikimedia Commons)


ブラックジャックのチームにスカウトされ

さて、奨学金を得るだけの人生経験をもたないことに悲観的になるベンでしたが、とある数学の授業で、「モンティ・ホール問題」として知られる確率問題をみごとに解答したことをきっかけとして、その授業の教授をリーダーとするトランプチームにスカウトされます。

このチームは夜間に空いた教室を使って秘密裡に活動しているのですが、それもそのはず。というのも確率理論を応用して、ブラックジャックで常勝するための訓練を重ね、ラスベガスで大儲けをしようというサークルだからです。

ベンがスカウトされた先は・・・
popsugar.comより


大学とラスベガスを行き来する生活の末に

ベンは天才的な計算力と記憶力を発揮して、実際にラスベガスで勝ち続けます。平日はMITの授業に出て、週末はラスベガスでカジノ三昧という二重生活を繰り返しているうちに、お金もどんどん貯まり、この調子でいけば奨学金をもらわなくてもハーバードの医学部に進学できそうです。

もちろん物語がこのままエンディングまで一直線に進むわけではありません。ラスベガスでの大儲けに心を奪われ、時給8ドルのアルバイトをやめ、親友とも袂を分かったベンを待ち受けていたのは・・・というわけで、いよいよ映画は佳境に入ります。ここからは虚々実々の化かし合いといった様相を呈しますので、未見の方のためにストーリーは伏せておきましょう。

とはいえそこはハリウッド映画ですから、一応ハッピーエンドで終わる、と述べておいてもネタばれにはならないでしょう。ベンは、どうやらハーバードの奨学金審査官を「あっと言わせる」経験をすることになるようです。

「罪の町」ラスベガス


この映画は、MITの学生だったジェフ・マーという人の実体験をもとにしています。MITのトランプチームには一時8 0人もの学生が加盟していたそうです。

ラスベガスでの必勝方法は、違法というわけではなく、カードを数えて記憶し、確率を割り出すというもので、私などはその仕組みはよくわかりませんでした(笑)。ですから映画が犯罪を助長するとか、真似する人が出てくるとかいう心配はないようです。

でも実際の事件が起きたときは、「ラスベガスのカジノでは毎年MITの新入生の写真を入手するように」なったとウィキペディアには書いてありました。MITおそるべし!

『ラスベガスをぶっつぶせ』の予告編


ちなみに、MITはキャンパス内での撮影を許可しなかったそうです。内容を考えれば当然でしょうね。それで実際の撮影は近所のボストン大学(BU)で行われたとのこと。エキストラでBUの学生がたくさん出ているらしいですよ! BUは留学先としても人気がありますから、見知った人をスクリーンで発見するかもしれませんね?

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