コロナ禍のアメリカ留学。授業は? 部活は?
コロナ禍の2020年。アメリカの大学への留学を断念した人もいれば、延期した人もいます。一方で、学生ビザを取得して渡米し、9月から留学生活を始めた人もいます(栄 陽子留学研究所からは、2020年度・2021年度ともに100名ほどの人がアメリカで留学生活をスタートさせました)。
コロナ禍の留学とはどのようなものだったのか? 2020年9月から留学したAくんとBくん、そして2021年の1月から留学生活をスタートさせたCくんからお話をうかがいました。
お話をしてくださった3人
コロナ禍における大学の授業について
Aくん:対面とオンラインを組み合わせた「ハイブリッド」で授業が行われました。マスクを着けていれば対面の授業に出られましたし、対面の授業であってもオンラインで参加することもできました。2021年の1月からの学期は、基本的にすべての授業が対面に戻りました。
Bくん:僕の大学もだいたい同じです。学生が対面で受けるか、オンラインで受けるかを選べるようになっていました。
Cくん:2021年の1月からの留学でしたが、基本的に授業は対面でした。ただ、留学生の先輩の中には帰国しなければならなかった人もいて、オンラインで授業を受けることもできました。
オンライン授業で困ったこと
Aくん:とくに困ったことはありません。普通と変わらないと思います。ただ、対面に比べるとオンラインは簡単だと思います。テストでもカンニングをしようと思えばできるような状況でした(もちろん僕はカンニングしませんでしたが(笑))。
Bくん:毎週、小テストが送られてくる授業もありましたが、先生によっては、WEBブラウザの動作を制御するアプリを使って不正防止をしていましたね。
Cくん:オンラインだと、やっぱりディスカッションやディベートに身が入らないという気がしました。知識を身につけるということでは、オンラインでも問題はなかったともいます。
Bくん:課題ベースの科目では、授業よりも授業時間外のほうがメインになるので、授業そのものがオンラインになったことで困ることはありませんでした。
Aくん:授業のことではありませんが、一番困ったのは、日本に帰国するときです。出発前72時間以内にPCR検査を受けて、その結果が陰性だった証明書が必要になるのですが、日本の外務省が掲げる基準を満たす検査ができるところが限られていたので、大変でした。検査料は僕の場合は120ドルでした。
Bくん:日本政府の基準がなかなか厳しいんですよね。
部活への影響
Bくん:バスケ部に所属しています。週に3回、PCR検査を受けたほか、こまめに体温を測って報告していました。
Aくん:僕は野球部です。PCR検査は、遠征のときに受けました。コーチの数を減らして、大人数が集まらない工夫がされていました。
世界的な感染拡大という状況で、アメリカに渡米して留学生活をスタートさせた3人。いろいろ不自由なこともあったようですが、「想定外のことが当たり前になった」「プレッシャーに強くなった」「イレギュラーなことに動じなくなった」と口々に成長ぶりを語ってくれました。
授業がオンラインになっても、寮生活や部活を通じて、英語力も飛躍的に伸びたそうです。オンラインの授業は、受けようと思えば日本からでも受けられますが、やはり現地に行くという意味は大きいようです。
なお、3人とも、今年(2021年)の9月の新学期からは、すべての授業が対面になるだろうと見込んでいます。
また新学期からは、屋外などではマスク着用の義務も解除される旨、大学から通知が来たという人もいました。たしかに、マスクをしなくてもよいという大学も出てきていますが、デルタ株の感染拡大の影響を受けて、マスク着用を再度義務づける大学も増えています。コロナ感染症の状況は刻一刻と変わります。大学の対応も変わっていきます。つねに最新かつ正確な情報を得ることが大切です。
今回お話をしてくださった留学の先輩がた、ありがとうございました! これからも安全衛生を徹底して、充実した留学生活を送ってください!
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