【留学体験談】日本の大学からアメリカの大学に編入し、優秀な成績で卒業!
みなさんこんにちは! 今回はこの5月にマサチューセッツ州のEndicott College(エンディコット・カレッジ)を優秀な成績で卒業したYoshiatsuさんの留学体験談をお届けします!
エンディコット・カレッジ((c) Elizabeth B. Thomsen)
留学を思い立ったきっかけは何ですか?
もともと弁護士になることをめざして日本の大学の法学部に入学したのですが、1年くらい経ち、このまま法律を勉強して4年間を過ごしていいのだろうか、と疑問を抱くようになったんです。その大学が第一志望でなかったこともいくらか影響しているかもしれません。僕自身と比べて同級生たちがそれぞれにがんばっている姿も、刺激になりました。
中学3年生のときに学校のプログラムで、アメリカで2週間研修したことがあり、大学でもアメリカに関連するゼミを受講していて、留学するならアメリカがいいとは思っていました。
TOEIC®のスコアも思いのほかよかったので、日本の大学を休学して、「とりあえず1年だけ行かせてほしい」ということで親にも納得してもらいました。将来的にはアメリカのロースクール(法科大学院)へ進学することも考えていました。
留学先の大学について教えてください。
ボストンの近郊にあるEndicott College(エンディコット・カレッジ)という、キャンパスがとても美しい大学です。中3のときの研修でもボストンに近いところに行きましたから、東海岸の大学を希望していました。日本の大学の単位を移行しての「編入」というかたちになります。
実際にアメリカの大学に入ってみていかがでしたか?
TOEIC®とTOEFL®テストではそれなりのスコアをとれていたので、あまり英語のことは心配していなかったのですが、入って1週間足らずで、その自信が粉々に崩されました。僕の英語は通用しない、そう思い知ることになったのです。
授業でのディスカッショにも参加できず、本当に辛い思いをしました。もともと性格も人見知りのほうで、英語への自信を喪失したことによって、余計にコミュニケーションがとれなくなっていきました。
幸いだったのは、同じ寮で住んでいた日本人の先輩がいろいろとアドバイスをしてくれたことです。またその先輩を通じて、アメリカ人の学生とも親しくなり、彼とはやがてルームメイトになります。専攻も同じで、卒業までずっと仲良くさせてもらったのはとてもラッキーなことでした。
Netflixで英語の字幕をつけてドラマを見て、わからない表現を書き出して覚えるといった、ちょっとした努力ですが、そんなことを毎日続けていくうちに、2学期めから少しずつ英語でのコミュニケーションをとれるようになりました。でもやっぱり最初の1年は苦労しましたね。
1年というと、当初の留学期限になりますね。
はい。ところが2学期めになって、「Endicottにずっといたい」と思うようになったんです。
毎日ちょっとずつでも、英語も含めていろいろとトライしてきたことが、自分にとってはよかったのだと思います。自立した生活を送ることができているという実感もありました。
親にその意向を告げたときは、寝耳に水という感じだったようですが、僕が日々努力して、充実した留学生活を送っていることが伝わったのか、そんなに反対はされませんでした。アメリカのロースクールへの進学も、まだ可能性として残していました。
専攻はビジネス・マネジメントとのことですが、どのようなことを学ぶのですか?
基礎的なこととして、経済学やマーケティング、ビジネス交渉術などを学びます。実家が不動産業を営んでいることもあって、選択科目として不動産関係の科目もとりました。
とくに印象に残っているのが、クラスメイトとチームをつくって、チーム同士でマーケットシェアを争うプロジェクトです。1クラス16人が4人ずつのグループに分かれて、それぞれが「コンピュータをつくる会社」を疑似的に経営し、競争し合うというものです。4人のメンバーの役割はマーケティング、データ分析、会計、統括です。
世界に同業はその4社しかないという想定で、世界情勢を見つつ、人件費なども算出し、ときにはほかのチームに裁判をしかけるなんてこともありました。夜中までチームメイトとアイデアを出し合ったりして、とても刺激的なプロジェクトでした。
僕のチームは無事に1位になりましたが、本当ならダントツの1位になるところを、僕のミスで僅差になってしまいました。簡単にいえば、いいものをつくりすぎて需要が強くなりすぎたのです。僕の分析が甘かったということになります。
このプロジェクトの教授にはとてもお世話になりました。僕にとって英語が母語ではないことをよく理解してくれた上で、文法にあまりこだわりすぎないように、親切なアドバイスをしてくれました。卒論指導も、この先生にしていただくことになります。卒論のテーマは、「コロナ禍において、不動産ビジネスはどのようにデジタル化を進めていかなければならないか」というものでした。
無事にいい成績で卒業なさったとのこと。これからOPT*に参加するそうですね?
はい。4年生の1学期めに、必修科目としてインターンシップに参加しました。そのインターン先の会社が受け入れてくださることになっています。
インターンシップは、まる1学期間(約4か月)、週に4日、8:00〜16:00というシフトで、ほぼフルタイムです。僕はデータ分析をさせてもらいました。無給ではありますが、新しい会社だったこともあって、それなりに大きな役割を任せてくれたので、やりがいはありました。
*OPT:卒業後、1年(分野によって3年)アメリカに滞在して、大学の専攻と同じ分野の仕事に就ける制度。Optional Practical Trainingの略。
とても充実した留学生活を送ったようですね。
はい。留学生クラブのプレジデントや、日本語クラスのTAを務めたりして、自分が苦手としていた社会性の部分がとても鍛えられたと思います。英語でのパブリック・スピーキングの機会も何度もあって、弱点だったものが自分の「力」として蓄えられたと感じています。
OPTが終わったら、休学中の日本の大学を卒業して、機会があればアメリカの大学院で不動産かデータ分析を学びたいとも思っています。
最後に、留学を考えている人へのメッセージを。
留学は、とても大きな決断です。それが大きいだけに、新鮮な経験を得ることができます。最初は苦しいと思います。でもそれがきっと力になるし、必ずいい方向に転換していきます。
もし留学できるチャンスがあるのなら、言葉の壁にとらわれることなく、上をめざして、ぜひチャレンジしてほしいと思います。
栄 陽子留学研究所から留学してよかったのは、出願手続からEndicottから合格通知をもらい、実際に留学していた期間に至るまで多岐にわたって助けていただいたことです。具体的には、出願の際のエッセーのアドバイスや、Endicottからのカリキュラム等に関するメールへの対応を、当時英語に不慣れだった僕にヘルプをしていただいたことなどです。
体験談を語っていただいたYoshiatsuさん
Yoshiatsuさん、貴重な留学体験談をありがとうございました! 今後のさらなる活躍を楽しみにしています!
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