留学すると本当に英語力は上がるのか?
みなさんこんにちは! アイオワ州の小さな大学に留学中のさなです。日本に帰国中の夏休みも残り1か月を切り、アメリカに戻るためのパッキングをし始めなくては、と思っているところです。いつもギリギリまで遊んでしまい、前日に荷物を詰めているので、今度こそは計画的に準備したいです・・・。
さて、今回も前回に引き続いて、「留学と英語」についてお話ししたいと思います。
前回は、おもに留学「前」の私の英語についてお話しましたが、今回は留学「中」の英語についてお話ししたいと思います。
留学生活が始まって授業もスタートし、どのように私の英語が変化したのか、その体験をシェアしますので、これから留学を志している人はぜひ参考にしてみてください!
キャンパスに着いてまず圧倒されたこと
私にとって、留学して初めての学期は、正直にいうと、とても苦労することが多かったです。
まず初日。憧れのキャンパスに到着すると、いままで写真で見ていた建物が目の前に広がり、とても胸が高鳴りました。また、これから私の大学生活が始まるのだと、身が引き締まる思いでした。
キャンパスに到着して間もなく、夕食のためにカフェテリア(学生食堂)に向かいました。すると、たくさんのテーブルの中で留学生の案内役らしき上級生が、楽しそうに会話をしています。
私は、その中の1人の学生の手招きに応えて、そのテーブルにつきました。そのままなんとなくみんなで話をしていると、驚いたことに、上級生だと思っていた学生が私と同じ時期にやってきた交換留学生だったのです。その学生はとても周りに馴染んでいて、英語も堪能でした。
その留学生の、初対面の人に気軽に話しかける積極性と高い英語力に、初日から私は圧倒されてしまいました。
すさまじいリーディングの量
初めての学期はESL(English as a Second Language:留学生のための英語のクラス)をとりながら、通常の科目も受講していました。
履修科目選びは、アドバイザーの先生にも相談して、できるだけリーディングが少ないものを選ぶようにしたのですが、実際はリーディングの量が想像よりもビックリするくらい多くて、「ページ数間違えてないの?」と思うこともしばしばでした。
もちろんリーディングの量に比例して、授業のスピードも早く、教授の話すスピードもとても早い。すごいスピードで進んでいき、せっかく時間をかけて読んだのに、授業で少ししか触れないこともありました。
とにかく宿題に追われる毎日で、何度も投げ出したくなったものです。
教授とのコミュニケーションの重要性
そんな忙しい毎日で、私が一番大切にしていたのが教授とのコミュニケーションです。
授業でわからなかったことをまとめて、オフィスアワー(アポなしで教授に会える時間)に教授室に持って行ったり、ただ何となく世間話をしたりと、とにかく教授のもとに通い続け、仲よくなろうとがんばりました。
私がお世話になっていた教授はみんなとても優しく、英語力に自信がない私をとても気にかけてくれました。テスト時間の延長をくれたり、テストの重要なポイントを教えてくれることもありました。
このように、教授と親しくなれるのは、アメリカの小さな大学の大きなメリットだと思います。
ただ、友だちづくりはなかなかうまくいきませんでした。挨拶したり、カフェテリアで一緒にご飯を食べたりすることのできる友だちはできましたが、なかなか気を許せる深い仲の友だちができません。勉強ばかりに集中し、友だちと遊ぶ時間をつくらなかったことが原因です。
留学して最初の学期を振り返って
なんとか最初の学期は乗り換えたものの、英語の壁はまだまだ高いなあと実感しました。
学期中は勉強中心の生活を送っていて、遊ぶ余裕はほとんどありませんでした。
また、わたしは上手に息抜きができず、ずっと図書館にいて机に向かっていても、集中できなかったり、進まなかったりして、効率が悪い生活を送っていました。
留学して最初の1学期を振り返ると、英語力という面ではあまり成長がなかったように思います。
春学期になって
そして2学期め。
結論から言うと、最初の学期よりも充実した生活を送ることができました。それはなぜでしょうか?
ESLの授業をとらなくてもいいという許可が出たので、履修科目はすべて、アメリカ人学生がとる科目と同じになります。でも私は、あえてESLの科目を履修しました。そしてできるだけ生きた英語に接する時間を長くするために、できるだけたくさん科目をとるようにしました。
それだけ勉強が大変になりましたが、以前より断然、授業がわかりやすくなりました。アメリカの大学での勉強の方法や生活に慣れた、ということもあったでしょう。
また、前学期はあくまでも「勉強」を中心に生活してきましたが、この学期は勉強と遊びのバランスをとることと、友だちをつくることも意識しました。その結果として、実際に生の英語に触れる機会が増え、スピーキング力が上がりました。
悩みを打ち明けられるような友人もでき、交友関係も広がり、この夏、私の家に遊びにきてくれた友人もいます。
こうして、留学して2学期めは、とても充実した日々を送ることができました。英語力の上達を実感できましたし、友だちもできて、とても楽しかったです。
いま、留学して1年が経過し、自分自身まだまだ力不足だとは思いますが、おもしろいくらいの成長を感じています。
これまで何度もくじけそうになりましたが、それを乗り越えると、大きな達成感を得られます。
そして、スロースタートでも問題ありません!
私の場合、留学当初は英語が得意ではなかったので、それだけ英語力アップの実感も強かったです。
私の経験談が、留学に対する英語の不安を少しでも解消できたら嬉しいです。
投稿日:2020年10月09日(Fri)
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