普通の英語力でも大学留学を実現できるか?

みなさんお元気ですか? アメリカの小さな大学に留学中のさなです。

いまは夏休みで日本に帰っています。最近の毎日の昼食は、消化のいいそうめんです。最近夏バテ気味ですが、残りの夏休みをできる限り楽しもうと、毎日アルバイトと遊ぶ予定を詰め、新学期に向けて気分をリフレッシュしています。

今回の記事では、私が留学するに至るまでの英語力についてお話ししたいと思います。

留学を考えている人は、
・ 留学するのにどれだけ英語力が必要なの?
・ 留学すると本当に英語力が上がるの?
といった疑問や不安を抱えていることが多いと思います。

この記事が、そんな不安を少しでも解消できれば嬉しいです。


1点だった! 初めての英語テスト


私は、留学する前に特別な英語学習をしていません。英会話教室に通ったことも、交換留学をしたこともありません。もちろん帰国子女でもありませんし、インターナショナルスクールに通ったこともありません。

中学2年生の後期に英検3級、高校3年生の6月に英検2級を取得しましたが、留学前の私は、英語は得意というわけではなく、だからといって苦手というわけでもない、いたって普通、平均レベルでした。

私が英語を学び始めたのは、中学1年生のときです。もちろん学校の授業として学んだのです。

小学生の頃に英会話の時間が月に1度くらいありましたが、はっきり言ってほとんど記憶がありません。ただ、何を言っているのかよくわからなかった、それだけは覚えています。

そして、中学校での初めての英語の小テストの点数はなんと1点だったのです!

初めて学ぶ英語という科目、どう勉強すればよいのかわからず、嫌いという意識はなかったものの、相性は最悪でした。

それから、どうにか勉強を始め、少しずつ勉強のコツをつかんでいきましたが、自分の中ではなかなか苦手意識が抜けませんでした。

また、スピーチコンテストに向けた宿題が毎年夏休みに出ていたのですが、英語を人前で話すことが恥ずかしく、1人ではたくさん練習していましたが、本番になるとその成果が発揮できずに、もちろん学年代表に選ばれることなどもありませんでした。

とにかく私は英語に自信がもてず、得意科目とはいえませんでした。また、英語を発音することにもかなりの抵抗が残ったままでした。

高校での英語学習



高校では、日本の大学入試へ向けた英語の勉強を中心にやっていました。

スピーキングはおろそかにして、とくにリーディングに力を入れ、使える英語ではなく、点数をとるための勉強です。

英検でも一次の筆記はかなりの高得点で合格だったのですが、二次試験の口頭テストではギリギリの合格点でした。

たしかに受験のためとはいえ英語はそれなりに勉強しました。でも、やっぱり得意科目と胸をはって言えるほどではありません。とくにスピーキングは致命的にできませんでした。

渡米して英語に襲われる


そんな私でしたが、受験勉強のためだけに英語を勉強することにつまらなさを感じ始め、実際に英語が話せたらかっこいいなあ、という気持ちも芽生え始めました。

そして、高校3年生の夏休み、ついに留学を決意するのです!
(留学を決意した理由については、この記事を見てください)

そして、あんなことやそんなこと、いろいろなことがありましたが、いよいよ渡米です。

初めて親元を離れる寂しさを感じながらも、飛行機に乗り込むと、「これからがんばろう、しっかりしないと!」という気持ちがこみ上げてきました。

それが、飛行機を降りてすぐの入国審査での英語の質問に、難なく平常心を失ってしまい、心臓がバクバクでした。

「命の次に大切」と教えられたビザとパスポートをグッと握りしめ、早く自分の番が来て終わってほしい、でも永遠に順番が回って来ないでほしい、と思ったのをいまでも覚えています。

なんとか審査をくぐり抜け荷物を受け取り、バスに揺られて夜遅くに大学キャンパスに到着しました。その日はクタクタでしたが、そんな私をいきなり英語が襲います。目の前で次々と英語が飛び交い始め、みんながそれを聞いて行動しているのに、ただただ置いて行かれないように、よくわからずについていっていました。

留学初日から英語の竜巻きに飲みこまれたのです。

もう逃げたい!


キャンパスに到着した翌日、オリエンテーション(日本の大学のガイダンス)が行われました。

初日にパンクしていた私はすでにお手上げ状態でした。

オリエンテーションはレクリエーションなどもあり、とても楽しい時間のはずでした。しかし、英語が理解できない私は、初日と同じく、なんとなくみんなについていき、「早く終わらないかな、逃げたいな」と思っていたのです。

そして、授業初日。オリエンテーションも理解できなかった私が授業を理解できるはずもありません。とにかく先生に見つからないように、当てられないようにと、前の人に隠れ、先生と目を合わせないようにしていました。

みんなが楽しそうに授業を受けているのを見て、孤独感もありました。そして、こんな日が何日か続きました。

でも、ずっとこのままではいけないと思い、ついに私は泣きそうになりながら、ESL(English as a Second Language)の先生のオフィスを訪ねました。

先生は私の下手な英語を一生懸命理解しようとしてくれ、すぐに具体的な勉強の方法を教えてくれました。

いま振り返っても、このときに勇気をふりしぼって先生に相談に行けて、とてもよかったと思います。

こうして、だんだんと英語に慣れていきました。

留学中の英会話



アメリカの大学では、授業以外でも英語を話す機会を与えてくれるサポートもありました。ホストファミリーとカンバセーションパートナーです。

ホストファミリーは、まさにアメリカにいる家族のような存在で、アメリカの日常的な文化を教えてくれたり、心の支えになったりしてくれます。

カンバセーションパートナーは、英会話の相手をしてくれる人です。こちらが日本語を教えて、相手が英語を教えてくれるというのが、よくあるパターンです。その大学に日本語の専攻課程があると、日本人留学生がカンバセーションパートナーとして選ばれることも多くなります。

私は、あらかじめ話す内容をきちんとノートに書いて、万全の準備をしてパートナーに会ったのですが、会話はそんなに単純なものではありません。

予想外の話題に飛んでいったり、何を話しているのかまったくわからなかったり、ただニコニコして、わかったふりをすることもありました。辞書やスマホを使いながら、どうにか伝わるように根気強くがんばったつもりですが、授業とは違う会話のむずかしさを感じました。

まとめ


英語のテストで1点をとった私が、まさかアメリカの大学に留学するなんて、自分でもびっくりしています。決して英語が得意なわけではありませんし、英語のことで泣いたこともありましたが、あきらめないで英語を勉強し続けてきてよかったと思っています。

英語が苦手な人も、ぜひあきらめずに留学の夢を実現してほしいと思います。
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