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アメリカで最も有名な大学ランキング US News & Worldの“Best Colleges”(第2回)

みなさんこんにちは!
今回の「アメリカ留学ラボ」では、前回に引き続いて、アメリカで最も有名なアメリカ大学ランキング:US Newsの“Best Colleges”についてお話しします。

前回は、このランキングの全体的なあらましをご紹介しました。今回は、US Newsがどのようにして全米の大学をランク付けしているのか、その方法についてお話ししたいと思います。ちょっと細かい内容になってしまいますが、お付き合いくださいね。



アメリカの大学を格付けするデータとは?


US Newsは毎秋の大学ランキング発表に向けて、年に1回、冬から春にかけて各大学に調査票を送ります。この調査票には、その大学の教育の質(Academic Quality)を示すさまざまなデータ項目を記入することになっています。

US Newsによると、2015年度版のランキングにおける調査票の回収率は、91.5%にのぼるそうです。いくら大手とはいえ、民間のメディア企業にこれだけの大学が協力するところが、このランキングの影響力の大きさを物語っていますね。

とはいうものの、少数とはいえUS Newsへのデータ提供をあえて拒否している大学もありますから(有名なところではオレゴン州のReed College)、そういう場合は、公的機関を含めて、さまざまなところからデータを収集して不足を補っています。

ランク付けの指標となるデータ項目は、以下の通りです。

【入学生の選抜について】
 ・合格率
 ・入学生の高校時の学年順位
 ・入学生のSAT®、ACT®のスコア
【教員について】
 ・教員の手当
 ・教員の博士号取得率
 ・フルタイム(常勤)の教員の割合
 ・教員と学生の数の比
 ・1クラスあたりの学生数
【在学・卒業状況について】
 ・卒業率
 ・入学生のうち、1年後も在学し続けている学生の割合(Retention)
【財政状況について】
 ・一人あたりの学生に対する支出額
【卒業生の寄付について】
 ・母校に寄付している卒業生の割合
【卒業率向上に向けた実績について】
 ・卒業率の見込みと実際との差



ランキングに大きく影響する「卒業率」


このうち、最もランキングに影響を及ぼすのが、【在学・卒業状況】です。US Newsは、入学難易度ではなく、入学「後」の学生の状況により注目してランク付けしているということです。これは日本の大学の偏差値による順位と大きく異なることとして、特筆してよいでしょう。さらに【卒業率向上に向けた実績】にも目を向けているわけですから、いかにUS Newsが、「その大学が在学生をきちんと卒業まで導いていること」を重視しているかがうかがえます。

では、どうして卒業率が、ランキングに大きく影響するのでしょうか。

アメリカの大学は、よく「入学はやさしいけれど、卒業はむずかしい」といわれます。とくに「卒業がむずかしい」のは、日本の大学と比べたときの、際立った特徴です。

卒業がむずかしい一番の理由は、アメリカの大学の学期のスピードの速さと、成績評価の厳しさにあります。詳しくは「アメリカ留学における入学と卒業」(http://ryugaku.ne.jp/knowledge/uscollege_entgrad.html)をお読みいただくとして、ともかくアメリカの大学は勉強についていけないと、たちまち落ちこぼれてしまう、つまり退学になってしまうのです。

落ちこぼれないためには、もちろん学生本人の努力は欠かせませんが、あわせて大学側のサポートも重要です。学生の勉強に対するモティベーションを高め、質問しやすい環境をつくり、できるだけ一人ひとりに適した教育を提供する――こうした大学からのはたらきかけがあって、学生は勉強に前向きに取り組み、大学に対する満足度を高め、ひいては卒業までこぎつけることができます。したがって卒業率が高いことは、大学の指導がいかに行き届いているのかを示す大きな指標となり得るわけです。



ランキングを決めるもう一つの要素:外部評価


上記のデータ項目に加えて、US Newsは、外部評価をランキングの指標としています。外部評価とは、ある大学についての:
 ・その大学と同じカテゴリーにある、別の大学の学長などからの評価
 ・高校の進路指導の先生からの評価
これらのことをいいます。

こうしてUS Newsは、大学が提供するさまざまなデータと、外部評価とを組み合わせて、全米の大学をランク付けしているのです。ランキングに影響する割合としては、
 ・大学が提供するデータ:77.5%
 ・外部評価:22.5%
だそうです。


「アカデミック」であることの強み


US Newsは、1983年に最初の大学ランキングを発表して以来、コンスタントにランキングの方法や指標を変えながら、今日に至っています。時代に即しつつ、よりフェアにランク付けをすべく工夫を重ねているわけです。顕著な変化としては、入学そのものよりも、入学「後」のことに、ランク付けの比重を大きくしていることが挙げられます。

そして、US Newsのランキングの特徴あるいは強みともいっていいのが、先に列記したランキングの指標が、いずれも「アカデミックな」質にかかわっていることです。ある大学のアカデミックな質が年によって急変することはないわけですから、US Newsのランキングは、その指標や方法をいくらか変えながらも、それなりに「安定した」ランキングであるといえるでしょう。この安定性も、US Newsの強みといえるかもしれませんが、順位に大きな変動がないのであれば、毎年のランク付けの意味が問われることになってしまうので、なかなかむずかしいところです。


今回の「アメリカ留学ラボ」では、少し細かい内容になってしまいましたが、US Newsがどのようにして全米の大学をランク付けしているのか、についてお話ししました。US Newsの大学ランキングはアメリカ留学をめざす方にとっても、なじみのあるポピュラーなランキングかもしれませんね。アメリカ国内ではもちろん絶大なインパクトを誇っています。しかしそれだけに、批判も絶えません。次回は、US Newsの大学ランキングに対するさまざまな評価や反応をとりあげて、このランキングの意味やありかたについて考えてみたいと思います。お楽しみに!

参考資料:US News College Rankings:Best Colleges 2015
(http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/best-colleges?int=994d08)

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