1学期間で世界を船旅、Semester at Seaとは?

1学期間で世界を船旅、Semester at Seaとは?

「今日って1時間時計を戻すんだっけ?」という不思議な会話に慣れてきたまなみです。これは海外で過ごしたことのある人にはお馴染みのセリフかもしれません。たとえば、アメリカには6つのタイムゾーンがあります。タイムゾーンが違う地域に行くと、同じ国の中でも時刻が違うのです。また、サマータイムと呼ばれるシステムもあり、年に2回、時計の針を調整する日があります。

さて今学期、私はSemester at Seaというプログラムに参加しています。船でさまざまな国を訪れているため、3週間で5回以上は時計の針を遅らせました。1時間寝る時間が増えるので毎回助かっています。

このSemester at Sea、日本ではなかなか聞かないプログラムだと思うので、今回はこのプログラムをご紹介します。

上海に着いたとき



もくじ
1.Semester at Seaとは
 1-1.それぞれの国での過ごしかた
 1-2.船での過ごしかた
2.Semester at Seaはリッチな人のプログラム?
3.現在留学中の大学はどうなるの?
4.まとめ

1.Semester at Seaとは


Semester at Seaは、日本語にそのまま訳すと「海の上で過ごす学期」です。約4か月かけて、船で10か国ほどを回ります。

現在、私が参加しているプログラムでは、メキシコからスタートし、ハワイ、日本、上海、香港、ベトナム、ミャンマー、インド、モーリシャス島、南アフリカ、ガーナ、モロッコを経て、終着地はオランダです。

1-1.それぞれの国での過ごしかた


1か国での滞在期間は、平均で5日間です。燃料供給のために約12時間だけ泊まるハワイとモーリシャス島を除くと、それぞれの国での過ごしかたは自由です。

たとえば、Semester at Seaが現地のエージェントと共同で行っているプログラムに参加したり、ゼロから自分でプランを立てたりしてもかまいません。プログラムには参加費が必要ですが、現地の交通状況や言語がわからない場合は助かります。

また、フィールドクラスというものがあり、クラス単位で行動することもあります。

それぞれの国での過ごしかたは、本当に人によってまちまちです。

高価なホテルやAirbnbを予約して、夜中までパーティする人もいれば、節約のために食事や宿泊は船で済ます人もいます。ちなみに、酔ったまま船に戻ってくると、違う部屋に連れて行かれます。

船の上のWiFi使用は限られているので、船内の図書館のパソコンの前には、次の国での過ごしかたを調べたり何かを予約したりする人で、ほぼ毎日列ができます。

日本に着く直前には、多くの学生に旅行プランを相談されたり、ホテルの予約のお手伝いを頼まれたりと人気者になりました(笑)。

日本に着いたとき


1-2.船での過ごしかた


Semester at Seaは海の上で過ごす学期ですから、船が大学です。豪華客船で優雅にクルーズ、ではありません。

船上での生活はいつもの大学キャンパスでの生活と何の変わりもありません。

授業の前にリーディングをして、授業を受けて、放課後は図書館で課題をします。テストもあれば、プレゼンテーションもあります。また、クラブに参加したり、ジムに行くこともできます。

通常の大学キャンパスと大きく違うのは、WiFi使用が限られているということ。そのため、インターネットでのリサーチが必要な課題はできません。

私は、さまざまな文献をアナライズして書くのは得意ではないので、正直ホッとしてます(笑)。

課題の提出やリーディングの資料をシェアするプラットホームもありますが、ネットの具合が悪くて開けないこともあります。

この船の上で大事なのはFlexibility(柔軟性)。先生がたも含めて、みんなで試行錯誤しながらWiFiが使えない不便さを解決しています。

2.Semester at Seaはリッチな人のプログラム?


出発直前の冬休み、多くの人に「そのプログラムかなりお金かかるんでしょ?」と聞かれました。

私はあまりこの質問が好きではありません。プログラムの内容以前にこの質問をされると、正直困ってしまいます。人によって値段の高い・低いの判断は違いますし、本当に聞きたいというよりも「そのプログラムは私には関係ない」という意思表示のようにも聞こえます。何となく壁ができているような感覚です。これは、アメリカの大学に留学するときもそうでした。

アメリカの大学がさまざまな奨学金を提供しているように、Semester at Seaもさまざまな奨学制度を設けています。たとえば中国出身または中国語を専攻している学生向けの奨学金、ジャーナリズムを専攻している学生を対象とした奨学金、成績が優秀な場合に与えられる奨学金、船の上で働く替わりにもらえる奨学金などです。

もちろん、この船に乗っている学生の中には、桁違いにリッチな人もいます。しかし、全員がそうではありません。

ですから、「お金がかかるから絶対に無理」と初めから決めつけずに、興味がある人はぜひ検討してみてほしいと思います。とくに私のように小柄な人は狭い部屋にすれば、かなりの額を抑えることができます(笑)。

3.現在留学中の大学はどうなるの?


私の場合は、アメリカの大学は休学扱いになっています(その間の学費は支払う必要がありません)。

またSemester at Seaはアメリカの大学がスポンサーのプログラムですので、単位を取得できます(より正確にいうと、Semester at Seaで取得した単位を自分の大学に移行することになります)。

私の大学での単位移行手続は簡単で、大学では開講していない観光学の科目の単位も認められました。

Semester at Seaが始まり約3週間が経ちましたが、いまになって、在学中の大学からの承認を得ていなかったため、急遽船を降りなければならない人も出てきました。そうならないためにも、あらかじめ在学中の大学のアドバイザーや留学生オフィスなどにしっかり相談しておくことが大事です。

4.まとめ


Semester at Seaの船


Semester at Seaでは、訪れる国のレクチャーを受けたり、船に戻った後に自分たちの体験をシェアしたりと、現地での体験をただの旅行で終わらせないための時間があります。

そのおかげで、いままで訪れたハワイ、日本、上海での経験はより色濃いものになりました。また、現地出身の学生と意見を交換することによって、文化や国民性をより深く学ぶことができます。

まだ始まったばかりのSemester at Seaですが、自分についての新たな発見もあり、いままでとはまったく違う環境を楽しんでいます! 資料請求
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