コミュニティ・カレッジのデータの見方

「アメリカ大学ランキング 公立二年制大学データベース」に掲載している各コミュニティ・カレッジのデータの見方を解説します。日本の短大とは大きく異なるチェックポイントもあります。アメリカ留学をめざす人にとって、志望校選びは最も重要な留学準備プロセスの一つです。各データ項目を理解することで、アメリカのコミュニティ・カレッジのイメージを描くことができます(※大学からデータの提供があった項目のみを掲載していますので、大学によっては表示される項目が異なります)。

基本的なデータ

基本的なデータ

1.大学の規模

アメリカの大学の「規模」とは在学生数のことをいいます。3,000人以下であれば小規模、3,000~10,000人であれば中規模、10,000~30,000人であれば大規模、30,000人以上であればマンモス大学と一般的に分類されます。

2.大学名

大学の名称です。英語とカタカナで表記しています。検索ボックスを利用する場合は、英語またはカタカナで、大学名の一部を入力するだけでも検索できます。

3.住所

大学の所在地です。
※郵送先のポストボックスの住所になっている場合もあります。

4.WEBサイト

大学のホームページURLです。大学についてより詳しく調べたい場合は、ここから個々の大学のWEBサイトにアクセスしましょう。

5.大学が所在する州の地図

大学が所在する州の位置を全米マップ上で示しています。より詳しいマップは「アクセス」の項目にあります。

6.学生数

在学生の数です。1・2年生を合わせた数を掲載しています。

7.キャンパス面積

キャンパスの面積です。都会に位置するコミュニティ・カレッジは、ビルがあるだけで、キャンパスと呼ぶべき敷地がない場合もあります。

8.寮の有無

学生寮の有無です。コミュニティ・カレッジは基本的に地域住民のための教育を行っているので、寮を設けていない場合がほとんどです。留学先としては、寮がある大学のほうが適しています。

9.立地

キャンパスが位置する環境を、大都会/都会/郊外/小規模の町/田舎、の別に示しています。学業に専念するのに適しているのは、郊外~田舎の大学です。

10.学期制

セメスター制(2学期制)/トライメスター制(3学期制)/クォーター制(4学期制)の別に示しています。アメリカの大学の大半は、「9~12月の秋学期」と「1~5月の春学期」で1年度を二分するセメスター制をしいています。

11.学費

1年度(9月~翌年5月)の学費の概算です。

12.寮・食費

1年度(9月~翌年5月)の寮・食費の概算です。寮を設けていない大学の場合は、「‐」としています。寮のない大学に留学すると、アパート生活かホームステイになりますが、外食費や交通費などがかさんでしまい、寮生活に比べてお金がかかります。留学先としては寮のある大学が適しています。

その他のデータ

その他のデータ

1.四年制大学へ進学した人の数

コミュニティ・カレッジ卒業後に、四年制大学などに進学した学生の数と、二年制の学位を取得した学生の数です。アメリカでは、コミュニティ・カレッジを卒業して四年制大学に編入することはごく当たり前に行われています。全米平均では、コミュニティ・カレッジを卒業した人の4人に1人が四年制大学に進学しています。

2.栄 陽子の大学おすすめ度

留学生がしっかり勉強できる環境かどうかを評価しています。評価の基準は、寮の有無やキャンパスの環境、留学生にとっての学びやすさ、そして栄 陽子留学研究所の45年にわたる実績と調査などです。5段階で数字が高いほど、留学先としておすすめです。

3.学生の平均年齢

在学生の平均年齢です。コミュニティ・カレッジは働きながら通っている人が多いので、学生の年齢が高いのが特徴です。全米平均は29歳。日本の一般的な短大とは大きく異なります。留学生にとっては、自分と近い年齢の学生が多いコミュニティ・カレッジのほうが溶け込みやすいといえます。

4.フルタイムの学生の割合

「フルタイムの学生」とは、「学生を本業としている」学生のこと。これに対して「パートタイムの学生」とは、働きながら夕方や週末などに通っている人のことをいいます。コミュニティ・カレッジは定職をもった成人学生が多く学んでいて、フルタイムの学生は全米平均で4割にすぎません。留学生からすると、フルタイムの学生が多い大学のほうが、友達がつくりやすく、学業生活も乗り切りやすいでしょう。

5.1年度の費用

アメリカの大学の1年度(9月~翌年5月)にかかる学費と寮・食費の概算額です。寮のないコミュニティ・カレッジについては、学費のみを掲載しています。アメリカ留学の費用には、学費と寮・食費のほかに教材費・おこづかい・保険・通信費などがあります。

アメリカ留学の費用について詳しくはこちら

6.学習サポートの有無

学業面でのサポートの有無です。チューター(補講講師)やアカデミックアドバイザー(履修などをアドバイスしてくれる先生)の指導を得られたり、レポートの書きかたなどのサポートを得られる場合、「あり」としています。学習サポートがよく整っている大学のほうが、留学生には適しています。

7.留学生へのサポートの有無

留学生に対するサポート(留学生を対象とするアドバイスや、ビザに関するサポートなど)の有無です。留学生にとっては、留学生専門のサポートが整っている大学が適しています。

8.学生数

在学生の数です。コミュニティ・カレッジは二年制ですので、1・2年生を合わせた数になります。

9.25歳以上の学生の割合

25歳以上の学生の割合です。コミュニティ・カレッジには働きながら学んでいる成人学生が多いため、学生の年齢は高い傾向にあります。全米平均では29歳です。

10.教員と学生の数の比

教員一人に対する学生の人数です。基本的には、右の数字(学生数)が小さいほど学生一人ひとりに教員の目が行き届きやすく、きめ細かな学習指導がされることを示します。

11.男女比

在学生の男女の割合です。全米のコミュニティ・カレッジを見ると、男子よりも女子のほうが、若干多く学んでいます。なおコミュニティ・カレッジは「すべての人に平等に教育を与える」というポリシーを掲げていますので、基本的にすべて共学です。

12.寮生/通学生の割合

在学生のうち、キャンパス内で寮生活を送っている学生と、自宅などから通学している学生の割合です。寮生の割合が多いほど、学生同士で共に過ごす時間が増え、留学生にとっては友達をつくりやすく、安心して留学生活を送れる環境であるといえます。またアパートやホームステイに比べると、寮で生活するほうが学業に専念できます。

13.フルタイムの学生の割合

「学業を本分とする」のがフルタイムの学生です。正確に定義すると、「1学期に12単位以上を取得している」のがフルタイムの学生で、取得単位が11単位以下の学生を「パートタイムの学生」といいます。パートタイムの学生は、働きながら夕方や週末にクラスをとっている学生たちで、コミュニティ・カレッジはパートタイムの学生の割合が高いのが特徴です。

14.人種構成

在学生の人種別の割合です。留学生にはなじみの薄い項目ですが、アメリカでは、大学の「多様化」への取り組みを示すものとして、志望校選びにおいて必ず参照されます。コミュニティ・カレッジによっては、特定の人種(ヒスパニック系やネイティブアメリカンなど)への教育を専門に行っています。

15.出願期限

出願の締切日です。大学によっては秋学期のほか、冬・春・夏の学期に入学することもできます。Rollingとは、とくに期限を設けずに、定員がいっぱいになるまで出願を受け付けることをいいます。コミュニティ・カレッジの多くはRollingです。願書はオンラインで提出するのが一般的です。

16.スポーツリスト

大学で参加できるスポーツチームの種目(男女別)です。アメリカではスポーツはシーズン制ですので、秋・冬・春のシーズンごとに異なるスポーツに取り組みます。

17.大学のある町

大学が所在する町とその人口です。

18.近くの大きな都市

大学に近い都市とその人口、および大学からの距離です。

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