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条件【ワシントン州(WA)】

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英語表記：Washington
略称：WA
州都：オリンピア
愛称：常緑の州（The Evergreen State）
主要な都市：シアトル、スポーケン、タコマ、バンクーバー

北はカナダに接し、西は太平洋に面する州で、海と山が織り成す景観がとても美しいことで知られます。つねに緑にあふれていることから「エバーグリーン・ステート」という愛称がついています。リンゴや洋ナシ、ラズベリーなどの産地としても有名です。

とくに州西部はおだやかな気候で知られ、州最大の都市シアトルは「住みたい町」「過ごしやすい町」のランキングでつねに上位にランクされます。レーニア山は日系人に「タコマ富士」として親しまれてきた名山です。

晴れの日が少ないのがこの州の気候の特徴で、シアトルの年間平均降雨日数は150日を超え、“Rainy City”と呼ばれる所以にもなっています。オリンピック半島は、北米で唯一、雨林が群生しています。

18世紀後半からスペイン人とイギリス人とが上陸し、やがてルイス＆クラーク探検隊の調査を経て1811年に開拓地が設立されました。その後しばらくは列強各国の領有争いが続きますが、1889年にアメリカ合衆国42番目の州になりました。

19世紀は毛皮交易が主産業の一つでした。そのためワシントン州のラッコは絶滅したといわれていますが、移植を経ていまでは1,500頭を数えるようになっています。

州名は初代大統領のジョージ・ワシントンが由来ですが、じつは大統領の名前を由来とする州は全米でワシントン州だけです。ちなみに毎年6月の第3日曜日に祝う「父の日」はワシントン州の女性が、男手ひとつで育ててくれた父を称えたことを発祥とします。

スターバックス・コーヒーやマイクロソフト社、アマゾン、ボーイング社の本拠地でもあります。マイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツはこの州の出身です。

シアトルやその周辺は日本を含む海外からの駐在員がたくさん住んでいて、語学留学生にも人気があります。日本との縁は深く、ワシントン大学シアトル校の国際学部を通じた日米の交流も活発です。

ワシントン大学シアトル校は「パブリックアイビー」と通称される名門州立大学群の1校で、医療や工学などの分野で先端的な研究を行っています。ウィットマン大学は西部有数のリベラルアーツ・カレッジで、在学生の満足度もきわめて高く、「隠れた名門大学」とも称されます。

シアトルからやや南に下ったタコマは学園都市として知られています。自然を大切にする心意気は、この州の多くの大学にみなぎっています。

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