アメリカに留学して考えた「英語」のこと

こんにちは。シアターのクラスの期末テストで、どうしてもわからない箇所があり “It’s none of my business.” (私の知ったこっちゃない)と書いたまなみです。先生に見せに行ったら、「その答えいいね」と笑ってくれました。

突然ですがみなさんはよく笑いますか? 私は「笑い」は生活の中でとても大事だと思っています。今回は「笑い」にも関連した内容です。

Perfumeを踊りました@Cultural Festival


もくじ
1.演劇が「卒業論文」
 1-1.テーマは「言語は少しずつ上達する」
 1-2.日本語を間違えるたびに落ち込む友だち
 1-3.間違えたら笑われる?
2. オーストラリア留学の苦い経験
 2-1.私はシラミが好きです
 2-2.英語がダメな私を受け入れてもらう
 2-3.英語の間違いで笑いをとる
3.アメリカに留学して英語が楽しくなってきた
 3-1.「会うたびにテストして」
 3-2.
英語が留学のすべてではない
4.まとめ


1.演劇が「卒業論文」


春学期になると4年生はthesisに追われます。日本でいう「卒業論文」です。

私の大学のシアター専攻の学生は、自分で劇をつくります。仲のいい私の友だちは、日本語と英語を交えた劇をつくることにしました。


1-1.テーマは「言語は少しずつ上達する」

物語は日本とアメリカで繰り広げられます。

日本で英語を勉強している学生と、アメリカで日本語を勉強している学生が、ある日流れ星を見ます。お互いに言語が上達するようにお願いをした結果、次の日起きてみると体が入れ替わっていることに気がつきます。その後、言語を習得したら元の体に戻ることがわかり、それぞれが努力し、最後にはそれぞれの体に戻るお話です。

ざっくりいうと「君の名は。」のインターナショナル・バージョンですね(笑)。あ、でも劇中で「君の名は。」について話すシーンがあるので、パクリではありませんよ(笑)。

「言語は簡単に習得できるものではない。でも毎日少しずつ上達する」というセリフがあり、これが友だちが1番伝えたいことでした。私はこの劇で主人公の1人の日本語のセリフの添削などを担当しました。


1-2.日本語を間違えるたびに落ち込む友だち

この劇を一緒につくる過程で、「言語」について改めて考えさせられました。

この主人公を演じた友だちは日本に留学経験があり、日本語が上手です。しかし、彼女は自分に厳しすぎるせいか、いつも「私は日本が下手だ」と言っています。

私は、彼女が日本語を間違えるたびに、落ち込んだり自分自身に苛立ったりする理由がわかりませんでした。

劇のセリフとなると、言い回しによって伝わりかたが変わります。そのため、「文法的には合っているけど、響きが少し違うかな」という訂正が多く出てきます。

その友だちの様子を見て、「この訂正の嵐には耐えきれないのでは」と思い、思いきって理由を聞いてみることにしました。


1-3.間違えたら笑われる?

いろいろ話した結果、1つのことが見えてきました。彼女は日本語の間違いが怖かったのです。「間違えて話してしまったときに笑われるのが嫌だ」とも言っていました。

そのときに私は「なるほど」と思いました。私はそのような考えをもったことがなかったので、「なるほど」としか思わなかったのだと思います。

私は彼女にこう言いました。「そうかもね。あ、でもさ、周りの人を笑顔にできるってすごくない? 私はせっかく間違えるならおもしろい間違えかたをしたいと思ってるよ」


2. オーストラリア留学の苦い経験


私を支えてくれた友だち


私は1年間のオーストラリア留学で(この記事を参照してください)、自分には英語のセンスがないと気がつきました。苦戦よりもダメダメの惨敗です(笑)。どれだけがんばっても周りの友だちが何を言っているのかわからない、言いたいことが言えない、そんな1年間を過ごしました。


2-1.私はシラミが好きです

といってもみなさんには、私のオーストラリア留学がどれくらいだったのかわかりませんね。いくつかの例を紹介します。

まずは初日に“Rice”を“Lice”と発音して笑われました。お米がシラミになってしまい、「シラミ好き」と伝わりホストファミリーが爆笑。

その後もなかなか発音が思い通りにできず、しまいにはHelloの発音も違うと言われます。

マクドナルドで店員さんに聞き返されずに注文するのに、半年はかかりました。とくにMac Flurryの発音がむずかしかったことを覚えています。

また、習いたてのイディオムの言い間違いは数えきれません。

「おならをする」という意味で“break wind”というイディオムがあります。ホストグランドマザーと話しているときに使えるタイミングがあり、張り切って言いました。

And she broke the window.

自分でも「あれ、なんか響きが違うな」と思い、考え直そうとした瞬間、ホストグランドマザーに“Which window?”と聞かれました。ここで気がつきます。私は間違って「窓を割った」と言っていたのです。意味が全然違いますね(笑)。


2-2. 英語がダメな私を受け入れてもらう

こんな悲惨な英語力ながら、友だちづくりには苦労しませんでした。

私が意識していたのは、背伸びをしないこと。

わからないと思ったら、恥ずかしがらずになんでも聞く。自分をよく見せようとせずに、ありのままを受け入れてもらう。

これは私が他の国の留学生と接して学んだことです。わからないことがあってもわかったふりをする留学生よりも、ひたすら質問してくる留学生のほうが好きだったからです。

質問することによって会話が始まるだけでなく、「あなたの文化に興味があります」「あなたの言語をもっと話したいです」という気持ちも相手に伝わると思っています。

また、表情も大事です。たとえば、留学生が2人いたとします。1人は、言語の問題がなくペラペラ話せる代わりに、いつもムスッとしています。もう1人は、何を言っているのかわからないときもあるけれど、いつもニコニコしています。

私は後者のほうになりたいと思いました。

やはり、笑顔の人、楽しい人と友だちになりたいですよね。


2-3.英語の間違いで笑いをとる

もう1つ、私がとても大事にしていたことがあります。

それは、間違えるときは、大声でおもしろい間違えかたをするです。

せっかく間違えるなら、周りの人を笑わせたほうが絶対にいいに決まっている。オーストラリアンジョークが言えない私が、笑いをとれる方法はこれだと思いました。

実際に私がおもしろさを追求しなくても、「まなみが何と言いたいのか当てるクイズ」で周りが盛り上がってくれる場面も多くありました。

「しゃべるだけで爆笑がとれるなんて、私すごい」と毎日思っていました(笑)。たしかに最強ですね(笑)。


3.アメリカに留学して英語が楽しくなってきた


ルームメイトと


いまアメリカ留学中の私は、もちろん英語を使って生活しています。オーストラリアに留学したときは「もう英語はいいや」と思っていましたが、アメリカに来てから英語がだんだん楽しくなってきました。


3-1.「会うたびにテストして」

英語との向き合いかたは、オーストラリア留学のときからほとんど変わっていません。

発音できない単語があると「会うたびにテストして」と友だちにお願いしています。もちろん1回では習得できませんが、会うたびに練習できるのでいつかは習得します。

そして、できた際は一緒に喜んでもらいます(笑)。

また、自分の英語力に絶望したときは、友だちやルームメイトに「まなみの英語力は上達してる」と目の前で言ってもらいます。

そうすることによって、「英語ができない」という理由で悩むことができなくなります。もし悩んでしまうと、自分の友だちを信じていないということになるので、自然と悩めなくなるのです。

このように留学中の英語は、「ポジティブでいること」「笑いながら学ぶこと」が私にとってはとても大事です。


3-2. 英語が留学のすべてではない

私はたまに、言語にしか頼れない不自由さを感じます。

何かを説明したいとき、伝えたいときに私たちは言語を使います。しかし、言語を使うことによって伝わる意味に多少のズレが生じると思っています。

そう感じたのは、アメリカに来てからでした。私は、まだ英語を完璧に話せるとは思っていません。しかし、英語のほうが話しやすいトピックやタイミングがあります。そんなときに日本語を使おうとすると、意味がそのまま伝わらずに悔しいと感じます。

これは言語全般について言えることではないでしょうか? たとえば、映画を見た後に「感動した」と言ったとします。しかし、私が感じたことはそれだけで表現できるのでしょうか?

「感動」という言葉があるからそれを使っただけで、もっと違う感情が自分の中にはあるのではないかとも思うのです。

言葉は、私たちの感情を表現できるように見えて、じつは感情の幅を狭めているように感じます。

そう思うと、英語が留学のすべてではないと改めて実感できます。ダンスや音楽などのコミュニケーションツールが人と人をつなげることもあるのです。私がシアターにかかわり、シアターのパワーを信じる理由もここにあります。


4.まとめ


留学前、そして留学中も悩まされる言語。

こんなにポジティブな文章を書いていますが、私は何度も「なんでこんなに話せないんだろう」と自分を責めました。話せなくて悔しい思いもいっぱいしました。

でも、どん底まで落ち込んだら、ある日吹っ切れました。考えてみれば、そんなに簡単に習得できたらおもしろくないではありませんか。大変だから、時間がかかるから、やりがいがあるのだと思います。またできないことよりも、できるようになったことに注目することが大事です。

英語が苦手で留学を迷っている人も、小さな成長を感じて、全力で自分を褒めてください。


まなみさんの記事一覧

・第1回 そうだ、留学しよう
・第2回 私を大切にしてくれるアメリカの大学を探して
・第3回 アメリカ留学生活がスタート! 怒涛の1週間をレポート
・第4回 アメリカ留学中にジャマイカへ\(^o^)/・・・大学の授業の一環です。


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