アメリカ留学中にジャマイカへ\(^o^)/・・・大学の授業の一環です。

こんにちは。最近(2018年4月初旬)はシアターと部屋の往復ばかりをしているまなみです。舞台の本番が近くなるとリハーサルの時間も長くなってきます。週末は朝10時から夜の10時まで練習があるときもあって、いかに効率よく勉強できるかが試されます。舞台についてはいつか書きたいと思っています。

さて、春学期はあっという間に終わります。そんな春学期のど真ん中にあるもの、それが春休みです。今回、私は大学のプログラムでジャマイカに行ってきました。とにかく中身の濃い春学期を過ごしたので、みなさんにお話ししたいと思います。

毎日歩いた道


もくじ
1.プログラムの内容
 1-1.ホストファミリー
 1-2.学校でのレッスン
 1-3.Infirmaryの訪問
2.現地でのスケジュール
3.印象的だったこと
 3-1.虫が多い
 3-2.歌が生活に根づいている
 3-3.日本で一番早い動物は?
4.ジャマイカの英語、留学生の英語
 4-1.オーストラリア留学で感じた英語の“上達”
 4-2.英語の発音は個性的だからいい
5.飛行機が飛ばない・・・
6.日本代表としての自覚


1.プログラムの内容


今回の旅の目的は観光ではありません。1年間ジャマイカに関する科目をとり、そのフィールドワークとして実際にジャマイカに行くものでした。

このプログラムは、大きく3つのアクティビティを含みます。


1-1.ホストファミリー

1つ目が、ホストファミリーです。

2、3人の学生でグループをつくり、1週間同じ家族にお世話になりました。彼らは長年私の大学から学生を受け入れているため、大学との信頼関係の上で、ホストの役を引き受けています。

私は5歳の男の子がいる家族にお世話になりました。

家の周りの風景



1-2.学校でのレッスン

2つ目は、学校でのレッスンです。

ジャマイカの学校では、先生が少ないという問題があります。私たちは下は幼稚園、上は高校まで行き、各自で考えたレッスンをしました。

とくに今年は留学生が半数を占めていたので、各自がそれぞれの文化を紹介するレッスンが多かったです。私は日本語の簡単な挨拶と折り紙をしました。


1-3.Infirmaryの訪問

そして3つ目が、infirmaryの訪問です。

Infirmaryとは身体的または精神的に1人では生活できない人のための診療所のようなところです。そこに毎日通い、一緒に絵を描いたりお話をしたりします。

これらはすべて、都心ではなく貧困地で行われます。そのため学校からたくさんの文房具やおもちゃをジャマイカまで運び、毎日配りました。多くのことを学ばせてもらっている代わりにコミュニティをサポートするのが、このクラスのもう1つの目的でした。


2.現地でのスケジュール


この1週間、とにかく予定がぎっしり詰まっています。

到着した日と次の日は、コミュニティを歩いて挨拶回りのようなことをしました。

その後はかなりのハードスケジュール(笑)。

朝は8時台に集合
午前中は学校
午後はinfirmary
夕方に家に戻り寝る

という繰り返しです。夜にはクタクタになるため、遅くても20時には寝ていました。


3.印象的だったこと


1週間の経験をまとめるのはとてもむずかしいので、とくに印象に残っていることを書きます。

ホストファミリーの男の子とセルフィー



3-1.虫が多い

ホストファミリーの家に入ってまずびっくりしたことは、蟻の多さです。トイレ、お風呂場、寝室、食卓など、どこにでもいます。友だちのホストファミリーの家にはそこまで蟻はいなかったようなので、ここの家族が虫ウェルカムな家だったのだと思います。

初めは蟻を気にしていました。でも、途中から「きっと向こうは私のことを気にしていないだろうから、私だけが気にしているのはアンフェアだ」と思い、思いっきり無視してやりました(笑)。

ほかにも蜘蛛やトカゲなどが、寝室には出てきます。トカゲはかなり太っていたので、ここの家で怠惰な生活をしていたのだと思います(笑)。

私が唯一ダメだったのはゴキブリです。ゴキブリが出たときは、叫びました(笑)。シャワーを浴びていた友だちは私の叫び声にびっくりしたそうです。

また1日目の夜に、蚊に足を10か所以上刺され、1週間、痒みと戦っていました。自分の血を吸った蚊が目の前で死んでも困るけど、こんなに人気者になるのも困りますね。私はもともと虫に噛まれやすいタイプなのですが、虫除けスプレーをせずに寝てしまったのが原因です。2日目からは、虫除けスプレーをベッドや自分にして、虫除けスプレーを抱いて寝ました。その結果、その後はほとんど噛まれずに過ごすことができました。

ちなみにご飯も、虫がたくさんいるキッチンでつくられていました。死んだゴキブリがいたり、ハエがたかっているような、びっくりするくらい汚いキッチンから、びっくりするくらい美味しい料理が出てきました。

とくに美味しかった朝食



3-2.歌が生活に根づいている

私が学校で「質問はありますか?」と生徒たちに聞いたとき、一番多い答えが「歌を歌ってほしい」でした。質問ではなく、リクエストですね(笑)。

突然歌を歌ってほしいと言われて悩んだ末、私は井上陽水さんの「少年時代」を歌いました。暑すぎて夏の名曲をチョイスしたということです。

その後で「みんなも何か歌って」とお願いすると、クラス全体で合唱が始まります。シャイで静かだった子も人が変わったように歌い始める様子を見て、彼らの中で音楽は大事な文化の一部なのだと気がつきました。

そういえば、道で知らないおじさんに話しかけられたときも、名前の次に好きな音楽のジャンルを聞かれました。音楽は、彼らの生活の中心にあるものだと日々感じました。ちなみに、学校で私の歌を録音していたようで、後でみんなに配ると言っていました。


3-3.日本で一番早い動物は?

「日本」と聞くと「アニメ」が真っ先に浮かぶ海外の人は多いと思います。実際、私はアメリカ留学中、アニメの質問をされることがよくあります。しかし、ジャマイカではほとんどアニメのことを聞かれませんでした。「お姉ちゃんが『ナルト』が好きだから主題歌の『ブルーバード』を歌ってほしい」というリクエストがあり、やはり音楽がメインの話になりました。

私は毎回のレッスンで日本についてのプレゼンテーションをしました。みんなのリアクションを見ていると、「東京」「富士山」などの単語は知っているようでした。また、「こんにちは」と生徒から声をかけられたときはとても驚きました。これはジャマイカの中でも地域によると思います。

私が過ごした地域には日本人がまったくいないため、生徒はたくさんの質問を次から次に投げて来ます。

「日本のnational dish は?」
「宗教は?」
「方言はあるの?」

といった文化に関する質問が多かったのを覚えています。とてもおもしろかった質問は「日本で1番早い動物は?」でした。いまだにこの質問の答えはわかりません(笑)。隣にいた留学生の友だちも「チーターでいいのかな?」と話していました。

レッスンの様子



4.ジャマイカの英語、留学生の英語


私はオーストラリアに1年間留学していたので、いまだに少しだけオーストラリアの訛りが残っています。といっても、オーストラリアの英語もアメリカの英語もそこまで大きな違いはありません。どちらかを理解していれば、もう一方もほとんど理解できると思います。

でも、ジャマイカの人たちの英語は違います。初めは何を言っているのかまったくわかりませんでした。彼ら独特のスラングや発音は、とてもむずかしかったです。

学校では1人の女の子が「私はイギリス英語を話せる」と教えてくれたので、通訳してもらったりもしました。

そんな彼らの英語に触れていく中で、2つのことを思い出しました。


4-1.オーストラリア留学で感じた英語の“上達”

1つは、オーストラリアに留学していたときのことです。初めて英語だけしか通じない環境に1人で行き、みんなが何を言っているのかわからず、せいぜい察することしかできない数か月を過ごしました。半年くらい経つと、なんとなく言っていることがわかるようになりました。

ここである疑問が浮かびました。私は英語が上達したのではなく、周りの人がどんな人かわかっただけなのでは? ということです。たとえば、「この友だちは動物が好きだから、きっと動物の話が多いだろう」とか「この子はフォーマルな英語を使いがちだから、きっとこういう単語をチョイスするだろう」という勘が働くわけです。

英語力ではなく勘を頼りに話しているような気がして、自分の英語力は伸びていないと落ち込みました。

でも、よーく考えて見てください。

それでいいんです。

日本語で話すときも相手の性格や話しかたのパターンを考えながら話しませんか? 相手のことを知ることは、コミュニケーションをとる際の大事なステップです。

私はホストファミリーの家で5歳の男の子とたくさん遊びました。毎日、紙飛行機を飛ばしたり、写真を撮り合ったりする中で、彼の性格を理解していきました。そうすると、3日目には彼が何を言いそうか予想できるようになりました。


4-2.英語の発音は個性的だからいい

2つ目は、私が発音で苦労していたときのことです。

私は、自分はセンスがないと思っています。何度も同じ単語を目の前で言ってもらっても、発音できない単語がたくさんあります。日本人っぽい発音しかできない自分が悔しいと思っていました。

そんなとき、ある人からこんなことを言われました。

「みんなそれぞれ発音の癖がある。でもそれは個性であり、英語には変わりない」と。

たしかにアメリカ人だからといって全員が電子辞書で流れるような発音をするとは限りません。大事なことは「意思を伝えること」です。そう気づいた瞬間「アメリカの人がするような発音」ができないからといって英語が話せないと嘆く必要はないと感じました。

ジャマイカの人が話す英語はみなさんが想像する、または習ってきた英語とは違います。彼らの英語は彼らの文化がつくり上げた英語です。彼らの個性と文化が前面に出た英語はとても魅力的でした。

一緒に鶴を折ったときの笑顔



5.飛行機が飛ばない・・・


今回の旅は、なんの問題もなく順調に進んでいきました。最終日ジャマイカに別れを告げ、シャーロット空港まで戻ってきました。ここでなんと1時間の遅延。天候が悪く、飛行機が飛べないというハプニングです。アメリカの学生からはよく聞く話ですが、私は初めての体験だったのでワクワクしていました。

1時間後、飛行機に乗りウトウトしているとアナウンスが聞こえてきました。「悪天候のため、着地できません。このままシャーロットに戻ります」飛んで45分ほど経った後です。もうワクワクが止まりませんね。

「え、飛ばないほうが燃料も消費しなくてよかったのに」と周りでイライラしている人をよそにテンションが上がっていました。とにかくとてつもない無駄をしたことが嬉しかったです。

その後は航空会社のカウンターに行き、新しい飛行機のチケットの予約です。でも15人分も席が空いているわけもなく、結局3日間シャーロットのホテルでお泊まりになりました。

これがとってもいいホテルだったんです。夜中にみんなで映画を見たり、ショッピングに行ったりと充実した3日間を過ごしました。今回は大学主催の旅だったので、ご飯代は大学が負担してくれました。そのため、かなり食べました。ジャマイカで黒くなり、シャーロットで太った春休み。最高です。

ホテルの部屋



6.日本代表としての自覚


留学していると「日本人の代表」のように見られることが多くあります。私は決して有名人ではありません。それでも留学して、「日本から来ました」というと、眩しいくらいキラキラした目で見てくれる学生が大勢いました。きっと私の印象が日本人の印象になるのだと思います。責任重大ですが、とても嬉しいことだと思います。オリンピック選手にはなれませんが、それでも日本代表です。今回はそれを強く感じました。

高校でのレッスン



まなみさんの記事一覧

・第1回 そうだ、留学しよう
・第2回 私を大切にしてくれるアメリカの大学を探して
・第3回 アメリカ留学生活がスタート! 怒涛の1週間をレポート

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