留学4年め! 私は最終学年をこう過ごす!!

企業との面接の準備が日課なので、頭の中で英語と日本語がごちゃごちゃになっているまなみです。

日本で「あれ、日本語が出てこない」と言うと「帰国子女感出してきた」と嫌な顔をされることがたまにあります。しかし、これは私にとっては自慢でも何でもないのです。どちらかといえば「私は英語と日本語を瞬時に切り替えられるほど賢くない」という意味だと思っています。

私はアメリカの大学のキャンパスで日本語を使う機会がほとんどなかったので、今学期は意識して日本語で考えごとをするようにしています。多くの日本人留学生も同じように最後の1年を過ごすのではないでしょうか。

というわけで今回は、私の留学、その最終学年の過ごしかたをシェアします。



もくじ
1.いままでの学習の総まとめをする
 1-1.「現在の」心理学を分析する
 1-2.専攻/副専攻以外の授業をとる
2.アメリカの大学4年生の就活
 2-1.就活、じつはお金がかかります
 2-2.就活、準備に時間もかかります
3.友だちと充実した時間を過ごす
4.まとめ

1.いままでの学習の総まとめをする


私は高校生の頃、化学を勉強する意味がまったくわかりませんでした(化学が好きな人、ごめんなさい笑)。 研究者志望でもない私にとって、化学反応がどのような式で表せるのか、そもそも化学反応を目に見える形に表す意味すらわかりませんでした。

その点、心理学は日常でも使える学問だと思っています。とくに今学期は、いままでの学びのまとめとして、Senior Seminarと呼ばれる授業をとっています。

1-1.「現在の」心理学を分析する


Existing humans are necessarily designed for the previous environments of which they are a product. Stated differently, we carry around a Stone Age brain in a modern environment. In other words, “we are walking archives of ancestral wisdom.”

これは進化心理学のテキストに載っていた1文です。シビれますね!

私はこの文章を読んだときに、強い一撃を全身に受けたような感覚を覚えました。人間の進化をさまざまな視点から学ぶと、「人間は環境に対応するために進化を続けている」ということに気がつきます。つまりwalking archives of ancestral wisdomと表すことができるのです。

そして、人間が進化するに従って心理学の分野での正解も変化します。私が3年前の心理学の授業で習った正解が、いまも正解とは限らないのです。

Senior Seminarの授業では、最新の心理学にフォーカスした記事をもとにディスカションを行います。

近年はソーシャルメディアの普及に伴い、人間の心理や欲求にも変化が見られます。昔の研究結果と比較することで、私たちが生きているこの時代においての人間の心理や欲求を追求するプロセスは、とても興味深いです。

高校生のときの科学と違い、知識を得るだけではなくその知識の使いかたまで学ぶ環境があり、Senior Seminarは価値を生み出す授業だと考えています。

1-2.専攻/副専攻以外の授業をとる


私は心理学を専攻、シアターを副専攻としていますが、1年生のときから心理学とシアターの授業を多めにとっていたので、今学期で専攻・副専攻の要件を満たすのに必要な授業をすべて受講したことになります。

これはアカデミック・アドバイザーの先生からも言われたことですが、卒業する1つ前の学期までには専攻・副専攻の単位をとっておくことをおすすめします。

卒業式の直前に事故にあったり病気になったりしても、専攻・副専攻以外(リベラルアーツなど)の授業はオンラインなどでなんとかなります。

でも、専攻・副専攻の科目(とくに上級科目)はその辺りの調整がむずかしいです。

また、自分の専攻・副専攻で学んだことを社会で最大限に活用するために、あえて違う分野の授業を最終学期に選ぶのもおもしろいと思います。

たとえばアートを専攻している人が自分の作品やパフォーマンスを通して利益を得るためにビジネスの授業をとってみたり、宗教や数学を専攻している人が大勢の人に学びを共有するためにコミュニケーションの授業をとってみたりすると、いままで想像していなかった化学反応が起こるかもしれません。

こういう科目履修の柔軟さは、とくにアメリカのリベラルアーツ・カレッジの大きなメリットです。

2.アメリカの大学4年生の就活


最終学年の学生が避けては通れないのが「就活」です。今回は私の就活状況について、具体的にお話しします。

2-1.就活、じつはお金がかかります


今学期はシアターの監督から許可をもらい、企業の選考会や懇親会のために、ニューヨークに2回行きました。ニューヨークまでの飛行機代や現地での懇親会(兼・夜ご飯)の費用は、登録していたエージェントが負担してくださいました。就活はなかなかお金がかかるので、今回のサポートはとても嬉しかったです。

また11月の頭にはボストンキャリアフォーラムにも参加したので、ルームメイトからは「今週末もキャンパスにいないの? 次はどこ行くの?」とよく聞かれました。

2-2.就活、準備に時間もかかります


このような選考会やキャリアフォーラムに参加するためには、準備の時間が必要です。

まずは、飛行機や宿泊先の予約です。選考会の場所を考慮した上でプランを立てる必要があるので、何時間もかかることがあります。

また、企業研究やWebテストの勉強、選考会の前に提出するエントリーシートの作成やWeb面接の準備など、やることが山盛りです。

とにかく次から次に締め切りが来るので、1つの企業のために費やす時間はだんだん短くなりました。

私は日本の企業、または日本のオフィスを志望していたので、就活では日本語を使う場面が多く、「これって日本語だと何だっけ?」と何度も辞書をひきました。

就活の準備と、授業の課題やリーディング、そしてシアターのリハーサルを同時に行っていたため、今学期はいままで以上に忙しい学期になりました。

3.友だちと充実した時間を過ごす


パーティ会場にてシアターのメンバーと


私が留学先の大学を選ぶ際に大事にしたのは、大学のサイズです。私にとっての大学生活のゴールは「卒業式で『この先生と出会えてよかった』『この友だちと過ごせてよかった』と思うこと」、つまり「本気で泣ける人と出会うこと」です。

留学して最初の1年は、とにかく友だちの数を増やすことに集中していました。ご飯を食べる際はなるべく話したことがない人の隣に座り、日頃から話したい人のリストを持ち歩くほど貪欲に生きていました(これはよく「怖い」と言われます)。本気で一緒に泣ける人を見つけるために、当てはまらない人を見つけてしまうフェーズです。

留学2年めは、特定の人物を探すことにフォーカスしました。1年めに「当てはまる」と思った人の中から、「もっと友情を育みたい」と感じる人を見つけるフェーズです。

もちろん新入生とも話して、候補を見つけます。私は3年めをキャンパス外で過ごしたので、この間に連絡をとってくれた友だちが最終候補だと感じました。

そのため、いまは特定の友だちと一緒に過ごすことを心がけています。私はもともと決まったグループで行動するのが好きではないので、1年めの過ごしかたのほうが合っている気もします。就活の忙しさも相まって、前ほどアクティブに過ごせていない気もします。

でも、私が入学前に掲げた目標はいまでも大事だと感じています。友だち関係も「まとめ」のフェーズです。私が卒業して何年か経った後に振り返って思い出すのは、きっと友情の「数」ではなく「質」だと思います。そのためにも、何年も何十年も続く友情を、この大学で築いて卒業したいです。

4.まとめ


大学4年生として1年ぶりにキャンパスに戻ってきて、小規模ならではの、先生との距離感を改めて感じます。この距離感のおかげで、いままでの学びの「まとめ」を自分自身ではなく先生と一緒にできていると感じます。また学生が少ないので、友情づくりの最終フェーズへの移行も簡単です。

最終学年になると、未来への準備と過去を振り返る作業のどちらもが必要になってきます。いままで以上に忙しくなる人も多いと思います。悔いが残らないようたまには全力で遊び、就活やテストの記録よりも、思い出の記憶がいっぱいの1年を過ごしたいと思っています。

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