アメリカ留学で知っておきたいアメリカの大学の種類

アメリカの大学に留学するあたっては、適切な志望校選びが欠かせません。そのためには、アメリカの大学についての基礎知識を得ることが大切です。ここでは、4000以上に及ぶアメリカの大学を、(1)リベラルアーツ・カレッジ、(2)州立大学、(3)私立総合大学、(4)コミュニティ・カレッジの四つに分類して、それぞれについて解説します。

(1)リベラルアーツ・カレッジ

リベラルアーツ・カレッジ(Liberal Arts College)と呼ばれる大学はアメリカ全土に600校ほどあり、学生数は500~3,000人ほどの小規模な私立・四年制大学です。

社会のリーダー・知識人としての幅広い教養を身につけることをめざしています。

大自然に囲まれた美しいキャンパスで、学生たちは寮生活を送ります。

授業は少人数(おおむね20人以下)で、アットホームな雰囲気で学びやすさは抜群。

日本からの留学生にとっても「安全で安心」、勉強に専念できる質の高い学びの場です。留学先としておすすめの大学です。

大学のレベルはハーバード大学に匹敵するものから、ごく普通のものまであります。

学費は高めですが、留学生でも奨学金を得られる可能性があります。


(2)州立大学

各州に設けられている州立大学は、その州に住む人を対象とした教育を行っています。州を豊かにするために、農学や工学、教職課程や看護学など、とくに「職業にかかわる分野」に力を入れています。

レベルはまちまちで、UCLAやバージニア大学のような世界的に有名な大学から、その州の住民であればだれでも受け入れる大学もあります。

学生数が3万人を超す「マンモス大学」もあり、このような大学では1クラスが300人を超すこともめずらしくありません。英語にハンデがある留学生にとっては、最初の1歩を踏み出す大学としては、ちょっと溶け込みにくいかもしれません。

私立大学に比べると学費はやや安くなりますが、カリフォルニア州の州立大学は、州外出身の学生には私立とほとんど変わらない額の学費を設定しています。また州立大学は、原則として州外の人には奨学金を与えていません。


(3)私立総合大学

私立総合大学には、アイビーリーグ(名門私立大学の総称)の8大学をはじめ、ボストン大学やニューヨーク大学など、レベルも高くかつ大規模な名門校がたくさんあります。

レベルの高い大学には世界中から願書が押し寄せてきます。

私立総合大学は、アメリカに約460校あります。これらの大学の一般的な特徴は、大学教育に加えて、専門性の高い大学院レベルで教育に力を入れていること。

教授の質も高く、学生も優秀ですが、学費がとても高いのが難点といえます(優秀な出願者には奨学金を出してくれます)。留学生の受け入れにはとても前向きです。

リベラルアーツ・カレッジと違って、こうした大学では、なにごとも自分で考え、自発的に行動していかなければなりません。日本の高校を卒業してすぐにこうした大学に入学すると、なかなかたいへんな留学生活を送ることになります。


(4)コミュニティ・カレッジ

コミュニティ・カレッジとは、公立の二年制大学のことで、アメリカに1,100校ほどあり、その地域の人であれば望めば全員、合格できます。

したがってコミュニティ・カレッジには、大学間のレベルの違いはありません。

コミュニティ・カレッジの大きな特徴は、なんといっても学費が安いこと。だいたい年間5,000ドル~15,000ドルほどです。

費用が安いという理由で、日本人留学生もたくさん出願していますが、英語テストはけっこう高いスコアを要求され、そのスコアに満たない場合は、付属の英語学校に入れられるケースもあります。

学生の平均年齢は30歳前後と高く、週末や夕方だけに通う「パートタイムの学生」も多くいます。寮のある大学はほとんどありません。したがって課外活動も盛んではありません。

コミュニティ・カレッジを卒業して四年制大学に編入することを考えている人は、 2年間でとった単位がどのように編入先の大学に認められるのか、その大学の出願要件はどのようになっているのか、などを事前にはっきりさせておくことが重要です。思いがけず単位が減らされたりすることもありますから、必ず事前にチェックしておきましょう。

» コミュニティ・カレッジ1,100校の情報はこちら




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