アメリカ留学のベーシック:アメリカの大学の特徴を知ろう

アメリカ留学に向けた準備をするにあたって、そのはじめの1歩を踏みまちがえないためには、日本とは異なるアメリカの大学の特徴を知ることが大切です。アメリカの大学はどのような人を、どのようにして育てようとするのでしょうか。ここではアメリカの大学の特徴を、いくつかのポイントに絞って解説します

(1)理系・文系に分かれていないアメリカの大学

 アメリカの大学の大きな目的は、「リーダーの養成」です。

 リーダーとしての資質は、人間としてバランスがとれ、幅広い知識をもっていることです。すなわち、文学を愛し、絵を描き、歌を歌い、スポーツ好きで好奇心が強く、政治や経済についても自分の意見をもち、弁論さわやかな人です。このような人材を育てようというアメリカの大学では、理系・文系・芸術・体育系に分けるという発想がありません。専攻については入学してから決めてよいことになっていて、また異なる二つの分野を両方専攻できる仕組になっているため、たとえば物理とアートを専攻することも可能なのです。


(2)アメリカの大学は「単位制」

 アメリカの大学は、日本のように必ずしも4年間で卒業するというわけではありません。「単位制」であるため、卒業までに必要な単位を修めれば、3年や3年半で卒業することも可能です。また、単位をA大学からB大学へ移行することもできます。

 オバマ大統領は、オクシデンタル・カレッジというリベラルアーツ・カレッジから、単位をコロンビア大学に移して、コロンビア大学を卒業しています。ハワイでおじいさん・おばあさんに大切に育てられたオバマ大統領にとって、ひとっ飛びに大都会のニューヨークの大規模大学に行くのはちょっと勇気が必要だったのかもしれません。まず家族的な雰囲気のリベラルアーツ・カレッジから一人立ちをスタートしたものと思われます。

 日本の大学からアメリカの大学へ単位を移すことも可能で、最近は日本の大学から単位を移して編入し、アメリカの大学を卒業する人も増えてきています。


(3)短期決戦の「学期制」

 アメリカの大学の大きな特徴は、9~12月の秋学期と、1~5月の春学期、それぞれ16週間の2学期から成る「セメスター制」が中心で、それぞれの学期が独立しているため短期決戦であることです。

 8週間ごとに中間テスト・期末テストがやってきて、多量のレポートを提出し、2学期続けて全科目の平均点が70点を切ると退学です。日本の大学のように入学すればよいというわけではなく、入学してからの勉強量の多さと、ディスカッション中心のクラスの厳しさは大変なものです。したがって、アメリカ人は入学後に勉学についていけるかどうかを考えて大学を選んでいます。また、宿題や予習・復習が大量にあるため、勉強に集中するためにも、寮生活を送ることになっています。


(4)大学院で高度な専門を学ぶ

 アメリカでは専門性の高い分野は大学院で学ぶことになっています。医学、法学、獣医学をはじめ、宇宙工学やカウンセリング、セラピーなどは大学院でしか勉強できません。

 大学院に進学する際に最も重要になるのは大学の成績で、全科目の平均として最低80点が要求されます。アメリカでは、大学でしっかり勉強してよい成績を修めなければ大学院に進学できません。また就職の際にも大学の成績が問われます。したがってアメリカの大学生は、とてもよく勉強します。留学生も、アメリカの大学に留学すると、自分でもビックリするくらい勉強に励むようになります。


留学相談してみる
資料請求

このページの先頭へ


3/30

しっかり分かる

留学講演会

>

まずは

資料請求

>

留学講演会

資料請求