一流大学
アメリカの一流大学は「超」がつくほどの一流です。
現在の2009年の時点で、アメリカの一流大学であるハーバード大学には、何と日本人は6人しかいません。それも日本から直接入学できた人は1人です。あとはアメリカ駐在の子息で、ほとんどネイティブと同じくらいの英語力の日本人か、アメリカの高校に留学して、その後ハーバードに挑戦した人です。いかに難関かお分かりいただけるでしょう。
もっとも同じハーバードでも大学院には企業派遣の人がたくさんいます。しかし、4年制大学レベルでは一流大学には日本人がほんとうに少ないのです。
他の大学もちょっと、日本人留学生の数を見て見ますか?
| トップレベルの大学 | |
| ・Harvard University | 5人/大学生6,678人中 |
| ・Massachusetts Institute of Technology(MIT) | 1人/大学生4,153人中 |
| ・Cornell University | 9人/大学生5,454人中 |
| ・Princeton University | 5人/大学生4,790人中 |
| ・Yale University | 5人/大学生5,247人中 |
こんなに日本人が少ないというは、ちょっとビックリでしょう?
アメリカの一流大学に合格するには学力だけでなく個性の豊かさが必要です。
アメリカの大学は、もともと社会のリーダーを育てるために存在するという考え方が古くからあります。そのため、いろいろな特性や才能のある若者を集めるだけでなく、議論を闘わせて成長させるという考えが根底にあります。
そのためにAdmission officeと呼ばれる入学の審査をおこなう部門では、学力が高く、さらに毛色の変わったおもしろいうことを言いそうな学生をいかにバランスよく入学させるかということを考えて、学生を選別していきます。アメリカの大学は多様性の富んでいることが大好きなのです。ですから、アメリカの大学は日本のような一斉のテストをして、学力だけで合否を決めるという考えがありません。
アメリカの高校生の受験勉強は、日本とは大違い。
さて、アメリカの高校生が大学受験のためにどういう準備をするか、ちょっと表を見てみましょう。
11年生(日本の高校2年生)
・ガイダンスカウンセラー(進路指導の先生)に会い、留学の相談をする
・出きるだけ良い成績をとるようこころがけ、地域のボランティアに参加するなど
・インターネットや本で大学を探し、志望校のキャンパスを訪問
・学年の終わりには大学にコンタクトをとり、願書を請求する
12年生(日本の高校3年生)
9月
必要に応じてSAT、ACTを申し込む
ガイダンスカウンセラー(進路指導の先生)と秋の大学訪問スケジュールを確認、受験する大学のリスト作成
先生に推薦状をお願いする
10月
Early DecisionまたはEarly Actionで出願する大学に、ガイダンスカウンセラーと書類を最終確認して願書を提出
11月
SAT&ACTのスコアが出願大学に届いているか確認
手元にコピーをとり、全ての願書を提出。
12月
必要に応じてSAT、ACT再度受験
ガイダンスカウンセラーに会い、全書類が提出されているか確認
1~2月
出願した大学に最新の成績表を送る
願書に書かなかった業績、よい記録があれば大学に知らせる
3月
合否を待つ
4~5月
合格した大学の合格条件と奨学金の内容を比較検討し、もう一度訪問してみる
入学を決めた大学に連絡、5月1日までにDeposit(予約金)を支払う
入学しない大学に、入学しない旨を連絡
6月
晴れて高校卒業!9月
大学に入学!
いくら名門高校でも、その高校から大量に合格させないアメリカの一流大学
高校時代の成績がどれほど優秀かということが、アメリカの入試ではいかに重大であるかわかりますね。つまり、アメリカの一流校には高校時代の成績がほとんど日本でいうオール5に近い人達が願書を出してくるのです。
そして、おもしろいことに、アメリカの大学は優秀な高校でも、その同じ高校から何人も取るというのは大嫌いなのです。いくらレベルの高い高校でも同じ所からハーバードに大勢来るなんて、ハーバードにとっては、ハーバードらしさが失われると考えているのです。つまり、いろいろな高校から多様な学生を求めようとしているのです。ここでも多様性がキーワードです。
いかに自分がユニークであるかをアピールするのが合格のヒケツ
したがって、アメリカの一流大学は、エッセーや推薦状、場合によっては面接などを通じて、いかに志願者が面白くて才能豊かで他の学生にたくさんの影響を与えるか、ということを見ます。そのため、アメリカの高校の進路指導の先生は、良い成績を取るように言うだけでなく、新聞を読みなさい、課外活動をしなさい、ボランティアに参加しなさい、と言うわけです。つまり、勉強だけでは人の心を打つ深い意見を言ったり書いたりできないと考えられているのです。多くの体験から、自分の個性を磨かせるのです。
日本人がアメリカの一流大学に入るのは大変なのです
さて、そんな名門大学に今の日本式受験システムに乗っかっている日本人が入学しようとするのはなかなか大変だということがお分かりいただけたでしょうか。
では次にどうしたらアメリカの一流大学を攻略できるか、ヒントを差しあげます。
アメリカの一流大学に入る三つの方法
(1)日本の一流大学に入学すること
東大およびそれに匹敵する大学にまず入学して、1年ないし2年後に編入する。
日本の超一流校にいるということで、目指すアメリカの大学に大いに興味を持ってもらい、しかも自分が個性的にも、人生経験でもバラエティに富んでいると思ってもらうことが大切です。日本の大学に1年か2年在籍することはマイナスになりません。しかも1年分なら1年分の、2年なら2年分の単位をアメリカの大学に持っていき、それを認めてもらうことができます。そして、もちろん日本の大学にいる間に面白い人間になっていくことです。
(2)アメリカの高校の留学して、そこからアメリカの大学に入学する。
まず、アメリカの寮制の高校であるボーディングスクールに入学して、しっかりした進路指導の先生から、エッセーの特訓など、アメリカの一流大学に入る要領を指導してもらうことです。ちなみにアメリカでは公立高校より私立の高校の進路指導の先生がよりしっかりしています。
(3)リベラル・アーツの大学にまず入学して、そこから一流校に編入する
今の力で入れるアメリカの小規模リベラルアーツの大学に入学して、大学の先生や同級生にとことん面倒見てもらい、2年間の間に成績を上げ、英語力も上げて、さらにサマースクールで目指す一流大学のクラスをとり、一流大学に編入する。編入のときの面接では、これほどの情熱をもって、一流大学を目指して日本からやってきたと訴える。

