アメリカの大学で最も勉強時間が長い専攻は?

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今回は、アメリカの大学で、最も勉強時間が長い専攻ベスト10をご紹介します。



アメリカの大学の「専攻」とは?

まずは本題に入る前に、アメリカの大学の専攻について、簡単に説明しておきましょう。

専攻(メジャー)とは、ある程度、集中して学ぶ分野のことです。おおまかには、3、4年生のときに集中的に学ぶ分野というふうに覚えておけばいいでしょう。

アメリカの大学では、まず1、2年生のときに「一般教養科目」を中心に学びます。一般教養科目では、社会学や心理学、数学やアート、哲学や生物学など、さまざまな分野について基礎的なことを学びます。

そうして幅広くいろいろな分野に親しみながら、2年生の終わりまでに、集中して学ぶ分野、つまり専攻する分野を決めることになっています。

このようにして専攻を決めるので、アメリカの大学では、入学するときに専攻を決めておく必要はありません。

大学に入学してから、1~2年かけてさまざまな学問分野の魅力に触れていく中で、自分が進むべき道を見つけ出そう、というのがアメリカの大学のありかたです。


アメリカの大学の柔軟な専攻の考えかた




たとえば、もともとビジネスを専攻するつもりで入学しても、一般教養科目としてアートの科目をとるうちにアートの世界に魅せられたので、専攻をアートにする、といったことも、アメリカの大学ではめずらしいことではありません。

さらにアメリカの大学では、経済学+アート、とか、ビジネス+心理学、といったように、まったく異なる二つの分野を専攻することもできます。

二つの分野を専攻することをダブルメジャーといいます。アメリカの大学では4人に一人が二つ以上の分野を専攻しているともいわれますから、ダブルメジャーは決して特殊なことではありません。留学生でもダブルメジャーにチャレンジする人はたくさんいます。

このように、専攻について柔軟な考えかたをするのが、アメリカの大学の大きな特徴です。

高校を卒業する時点で「将来に何をしたいか決められない」という人はたくさんいるのではないでしょうか。むりやり学部を決めて日本の大学に進学することに、どこか納得できないという人もいるでしょう。そういう人にとって、入学時に専攻を決めなくてもいいアメリカの大学は魅力的なはずです。

ちなみに、アメリカの大学で最も人気が高い専攻はビジネスです。心理学や生物学、教育学なども人気の高い分野です。留学生の間でも、ビジネスはとても人気がありますね。

アート系の専攻も留学生には人気です。アメリカでは、美大や音大に限らず、ごく普通の大学で美術や音楽を専攻できます。「表現したい!」という気持ちがあれば、技術的なことは未熟であっても、アメリカの大学ではアートを専攻することができるのです。


最も勉強時間が長い専攻とは?


前置きがずいぶん長くなってしまいました。本題に入りましょう。今回ご紹介するのは、アメリカの大学で勉強時間が最も長い専攻ベスト10です。

これは、「学生が最も勉強熱心な専攻」といいかえてもいいでしょうし、「勉強が最もたいへんな専攻」といいかえることもできます。

このベスト10は、インディアナ大学のNational Survey of Student Engagementという調査をもとに、The Tabというニュースサイトが発表したものです。

アメリカの大学は、70点平均を2学期続けて下回ると退学になってしまいます。ですから、専攻がなんであれ、学生たちはよく勉強します。

日本ではあまり勉強する習慣が身についていなかったという人でも、留学すると、思いのほか勉強に励んでしまうものです。お尻に火がつく状態に追い込まれると、思いがけない力を発揮するもののようですね。

以下にご紹介するのは、そんな勉強熱心なアメリカの学生たちの中でも、とりわけ勉強時間が長い専攻のベスト10です。



この調査によれば、アメリカの大学で最も勉強がたいへんな専攻のナンバー1は、建築学ということです。次いで、工学や生物学、天文学といった、アメリカで“STEM”(Science, Technology, Engineering and Mathematicsの略)と呼ばれる、いわゆる理工系の分野が続きます。

アメリカの大学の建築学




ここで、「建築学」という専攻について、少しだけ説明しておきましょう。というのも建築学は、アメリカの大学でもちょっと特殊な分野だからです。

先にアメリカの大学では「入学時に専攻を決めなくてもいい」と書きましたが、建築学の場合はそうともいえません。1年生のときから、びっしりカリキュラムが組まれます。

入学にあたっては「ポートフォリオ(portfolio)」と呼ばれる作品集(デッサンや設計図、模型など)の提出が求められることもあります。

しばしば建築学は「大学1年目が最も重要」といわれますが、入学して最初の1年で、工学的な基礎やデッサンをみっちり学びます。この「みっちり」が、このランキングに影響しているのでしょうね。

また建築学はかなり実践的で、専門的なことにも踏み込んで学ぶ分野です。そして4年ではなく、5年の課程が一般的です。インターンシップが必須となることも多く、ヨーロッパへの半年~1年の留学をカリキュラムに組み込んでいる大学もけっこうあります。5年目には学んだことの集大成として、1年かけて卒業制作に取り組むこともあります。


工学は見返りが大きい?




また工学系の分野の勉強がたいへんというのは、アメリカの大学ではほぼ常識になっています。途中でドロップアウトしてしまう人も少なくないようですが、アメリカの大学では専攻を変えることもむずかしくありませんから、悪い成績をとるよりも、よい成績を修められそうな専攻に変えることは、賢明な選択ともいえます。

それでも工学を志すというのは、やはりそれだけの見返りが期待できるというのが大きな理由としてあるかもしれません。とくにソフトエンジニアリングや環境工学、バイオ工学などは、高収入を望める代表的な分野です。とはいえ、いま見込みのある分野が、10年後・20年後もそうであるかどうかはわかりませんが……。


勉強時間が少ない専攻分野は?




それでは、逆に「勉強時間が少ない専攻」は何かといえば、同じ調査によると、コミュニケーション系の分野(PR学やマスコミュニケーションなど)やホスピタリティ系の分野(ツーリズムやホテル&レストランマネジメント)などであるようです。

ただ、コミュニケーション系の分野の勉強時間が少ないというのは、一概にはいえません。たとえばジャーナリズムといった専攻では、ひたすら「書く」課題が与えられるでしょう。読み書きに費やす時間は膨大なものになるはずです。

上のベスト10にアート系の専攻が入っていませんが、じつはアート系の分野では、制作に費やす時間は相当の長さに及ぶはずです。徹夜でスタジオにこもって制作するなんていうこともめずらしくありません。音楽とかダンス、演劇といった「パフォーミングアーツ」系の専攻でも、練習やリハーサルにかなりの時間をかけることになるはずです。

また、医学がこのベスト10に含まれていないことを不思議に思った人もいるのではないでしょうか。じつは、アメリカでは医学は大学院でしか学べません。このように「大学院でしか学べない」分野は、医学のほかに、歯学や獣医学、法学や公衆衛生学、カウンセラー教育学などがあります。アメリカでは、専門性が高い分野は大学院で学ぶことになっています。


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今回は、「アメリカの大学で最も勉強時間が長い専攻ベスト10」をご紹介しました。

いくら勉強がたいへんでも、それが本当に好きな分野であれば、踏みこたえられるはずです。

また、慣れない英語で、必死になって勉強した経験そのものは、その専攻が何であっても、将来の自信につながるはずです。

アメリカの大学は、自分が本当に好きな分野に出会う場です。

これから留学をめざすみなさんも、好きだからこそ必死に取り組める分野に出会えることを祈ります!


引用・参照記事
These are the hardest working college majors in America
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